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「首相、したたかで悪い人」…与野党の舌戦激化

2012-10-22 07:23:07 | 日記

 29日召集の臨時国会をにらみ、与野党が20日、舌戦を激化させた。
 民主党は強気の国会運営を進める考えで、重要法案について衆院で単独採決し、参院で多数を占める野党に成否の判断を迫る戦術も視野に入れる。一方の自民、公明両党は、年内の衆院解散・総選挙に追い込むため、審議拒否も辞さない構えだ。臨時国会は冒頭から大荒れになりそうだ。
 「安倍さんが『近い将来、首相になり得る人』として振る舞うかどうかを見極める機会だったが、見事に野党党首を演じた」
 岡田副総理は20日のテレビ東京の番組でこう述べ、自民党の安倍総裁の対応を皮肉った。自公両党が年内解散の確約にこだわり、19日の民主、自民、公明3党の党首会談が決裂したことを批判したものだ。
 政府・民主党は、臨時国会の会期を11月30日までの33日間とする方向だ。野田首相は党首会談で、臨時国会の課題として〈1〉赤字国債発行のための特例公債法案〈2〉衆参両院の「1票の格差」是正などの選挙制度改革〈3〉社会保障・税一体改革を具体化する社会保障制度改革国民会議の早期設置――を挙げ、自公両党に協力を求めた。
 民主党執行部は、最終的には自公両党が折れるとみている。「審議を拒否すれば、世論の批判を浴びるのは野党の方だ」(民主党幹部)と読み、首相は党首会談でも自公両党が求める解散時期の明示を拒否した。
 野党が審議に応じなかったり、法案への賛成が得られない場合は、与党単独でも衆院で採決し、参院に送付する構えだ。民主党の安住淳幹事長代行は20日の松山市での講演で、参院で多数を占める野党が特例公債法案を否決した場合は、「地方に来るお金、国民の皆さんに来るお金を人質に取っても解散だけは取る(のと同じだ)」とけん制した。
 これに対し、野党は、臨時国会冒頭からの審議拒否も辞さない構えで、対決姿勢を強めている。
 自民党の石破幹事長は20日、鳥取県倉吉市での講演で「人には約束を守れと言い、自分は約束を守らない。これが人間のすることか」と述べ、一体改革関連法案の採決で自公両党に協力をあおぎながら、年内解散をかたくなに拒否する首相の態度を批判した。自民党内には首相側の新提案を期待する声もある。
 自公両党が強気なのは、首相の衆院解散を巡る「約束違反」をアピールすれば、世論を味方につけられるとの判断もあるためだ。
 自民党の菅(すが)義偉幹事長代行は20日、大津市での講演で「首相は単なるうそつきで悪い人ではなく、したたかで悪い人だ」と批判した。与党が特例公債法案などを衆院で単独採決し、参院に送付してきた場合、参院で否決し、衆院に送り返して再可決を迫る案も浮上している。野党は、田中法相の早期辞任も求めている。田中氏の辞任は避けられない情勢だが、閣僚にとどまり続ければ臨時国会にも影響が出るのは確実だ。
(2012年10月21日09時38分
読売新聞)


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