入れ替わりの激しいシーズンが続いている。
６月２９日に再昇格していたメジャーから、捕手を昇格させるため、７月１４日に再びマイナー落ちを通告された。
メジャーでの登板がないので、インターネットで熱心に検索してくれるファンかメジャー通の読者をのぞけば、なかなか現状は伝わっていないと思う。
熱いテキサスのマイナーで投げ続ける日々だ。
灼熱（しゃくねつ）の３Ａの球場で中継ぎや抑えとして登板を重ね、白星もセーブも挙げている。
メジャーから再び声がかかるのを待ち、毎日が必死だ。
日本では、「夏の甲子園」が始まり、熱闘を演じる高校球児の青春が涙を誘うが、３６歳になって、夏場に野球をするのはただでさえ厳しい。
それが、昼間は４０度を記録するなど、とにかく暑いテキサスに本拠地を置くレンジャーズともなると、その思いは一層強くなる。
初めてテキサスに住んだ昨年は、その夏の厳しさを肌で痛感させられた。
自宅の玄関を開けて一歩外に足を踏み出すと、そこはもうサウナにでも入ったような感覚だったのに驚いた。
全米は広く、同じような地域は他にもある。
ただ、最近まで松井秀喜選手が在籍していたレイズが拠点を置くフロリダ州タンパや、アストロズの本拠地があるヒューストンなどは暑さ対策として、ドーム球場になっているのが特徴なのだが、なぜかテキサスだけはドームではない。
このため、夏場をいかに乗り切るかが、チームにとっても選手個々にとっても課題だ。
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