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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

最高のアッセンブルドラマ『グランメゾン東京』

2019年12月29日 23時40分55秒 | ドラマ
公式サイト

アッセンブル。。。
アッセンブルだったこのドラマ。。。。・゜・(ノД`)・゜・。

すごく面白かったなー!
しかも、毎週毎週メシテロしやがって、、、!
このドラマ観ているときだけは、他に何も食べれなかったよ。。。
なんか、自分の口に入れているものが食べ物じゃない気がしてしまって(笑)

天才料理人のキムタクが東京の新しいレストランで働き、
三ツ星を取るよう奮闘するドラマで、とても見ごたえがある内容だった!!

信頼ゼロの状態で昔の仲間を集めるところから始まり、
毎週降りかかる苦難を乗り越えて仲間との結束を固め、
ラスボスリンダを打ち倒す流れは、
もはやRPGの構成を踏襲しているようで
個人的にはすごくハマるドラマでした。

特に料理にすごくこだわってるのが伝わってくるのが特徴的で。
それは、とてもおいしそうな料理の数々ってだけじゃないんだよね。

その料理に賭けるシェフたちの強い覚悟や意志が尋常じゃなくて、
料理系のドラマはこれまでいくつも観てきたけど、
ドラマを観て「料理の世界ってこんなにも厳しいのか」っていうのを痛感したのは、
35年間生きてきた中で初めてかもしれない。

スポーツだってアートだって、
トップを目指すならばあれぐらい強い覚悟や意志がないとダメだと思うんだけど、
料理を通じてその凄みを伝えてくれたこのドラマは素晴らしい。

料理もさ、単においしそうなだけじゃなくて、もはや芸術なんだよね。
盛り付け方とか色味とか。
それを素材のよさを生かして実現させているから余計にすごいんだよなー。

話としては前回と最終回が一番泣いた。
もう感動で。。。
「いいチームができたな」っていう沢村一樹のセリフがよかった。
あれだけいろんなことがあったのに、最後にはひとつにまとまれてよかったよ。

ドラマや映画だとなんであんなにチームっていいなと思えるんだろう。
ひとりひとりが共通のミッションをしっかり認識した上で、
自分の専門性を生かしてお互いに信頼し合って事に当たれるからかなあ。
特に手に職系だと、より専門性が発揮されやすいから、
チーム感出しやすい気がしてる。
(実際そんなこと滅多に思えないからねwww)

最終回の実際のミシュランの映像に
鈴木京香合成しているのはちょっと笑っちゃったけど(笑)

そして、やっぱりキムタクはかっこいいわ。
何やらせてもキムタクって言うけど、
逆にそれができるのはすごいことなんだと最近気づいた。

で、何をやらせてもキムタクになるのって何でだろうって思ったら、
セリフの言い方がどの役でもほとんど同じだからだと思うんだよね。

抑揚とか語気とか声の質とかが大体同じなのと、
ほとんどの役で「~~なんじゃねーの?」とか「~~つったよな?」
っていう男らしいというか、ちょっと言葉遣いが悪い感じも共通してる気がする。
あと、多くを語らないところとか。
(ちなみに、個人的には藤原竜也も大体セリフの言い方が同じだと思ってるw)

でも、そんなキムタクも若手に背中を見せる立場になったのが感慨深いなと思った。
キムタクじゃないけど、同じ元SMAPで言ったら、
昔は中居君が『味いちもんめ』で今回の寛一郎みたいなポジションだったからね(笑)

TBSの日曜劇場はここんところ本当に面白い作品が多い。
2013年の『半沢直樹』以降、
それまでのカジュアルなホームドラマから、
重厚感あるドラマも増えてきたように思う。

次回の『テセウスの船』も楽しみです。

板挟みの脚本家の苦悩が面白い『テルアビブ・オン・ファイア』

2019年12月29日 17時46分57秒 | 映画


2019年公開映画219本中91位。

ルクセンブルク、フランス、イスラエル、ベルギーの合作というこれまた珍しい映画。

とある脚本家の苦悩を描いた作品なんだけど、
設定が秀逸だし、全体的にコメディなので面白い。

パレスチナ人の青年サラーム(カイス・ナシェフ)は、
叔父がプロデューサーを務める人気ドラマ
『テルアビブ・オン・ファイア』のヘブライ語の言語指導として働いている。

ある日、彼はひょんなことから毎日通っているイスラエルの検問所で引っかかってしまい、
司令官アッシ(ヤニブ・ビトン)に職業を問われて、
『テルアビブ・オン・ファイア』の脚本家だと嘘をついてしまった。

アッシは妻が同ドラマの大ファンなので、
毎回サラームを呼び止めて放送前のストーリーを聞き出すだけでなく、
脚本の内容に口を出すようになるんだけど、
アッシのアイディアが採用されたことから、
サラームは脚本家に昇格することに。

こうしてサラームはアッシの協力を得ながら
脚本家として活躍するようになるものの、
ドラマの展開を巡って、
イスラエル人のアッシとパレスチナ人の制作陣との間で
板ばさみとなってしまう(笑)

制作現場において、まわりがやんや言いすぎて話が変わっていく様子や、
板挟みになって苦労するクリエイターの話は、
日本でも三谷幸喜の『ラヂオの時間』などがあるから、
世界観としては割とありふれているとは思うけど、
パレスチナとイスラエルという政治的な対立がある国同士を題材として使い、
ここまでコメディとして面白くできるのは秀逸だと思った。

ここらへんはインド人とパキスタン人の交流を描いた
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』にも通ずるところはあるけれど、
特に日本では人種や宗教の違いを発端とする政治的な対立がほぼないから、
現地の人々と比べると感じ方はだいぶ異なりそうではあるね。

終わり方も綺麗でよかったけど、
個人的には、ハリウッドや邦画のコメディのように、
もっとテンポよく進んでくれた方がよかったかな。

オリジナル版を観た人でも楽しめる『THE UPSIDE/最強のふたり』

2019年12月29日 17時43分44秒 | Weblog


2019年公開映画218本中80位。

2011年公開のフランス映画『最強のふたり』のリメイクです。

事故により首から下が麻痺した大富豪フィリップ(ブライアン・クランストン)と、
失業中の黒人デル(ケヴィン・ハート)の友情を描いた実話ベースの話。

穏やかで知的なフィリップと強引でガサツなデルという凸凹コンビが、
お互いに影響を与え合って変化していくヒューマンドラマ。

基本的な流れは同じだけれど、オリジナル版との違いもけっこうあって、
前の作品を観た人でも充分楽しめると思う。

オリジナルは、メイン2人は終始仲良かったけど、
今回はあることがきっかけで仲違いしてしまう展開があって、
より惹き込まれる作りになっているなーと感じました。

他にも、秘書の人物背景やデルの家族構成などが変わっていて、
それによって物語の構成も変化しているから、
オリジナル版が好きなら楽しめると思う!

ただ、僕はケヴィン・ハートよりもオマール・シーの方がよかったかな~。
オマール・シーって身長190cmもあってかなりデカいから、
強引さという点でこの役に合ってるんだよね。

ケヴィン・ハートは163cmと小柄なため、
お笑いキャラに徹していてよかったけど、
オリジナル版を観た身からすると、
オマール・シーの方がよりマッチしていた気がする。