最近天気が不順で熱気が続いているから、練習に行くのも控えていた。ゴルフは専らテレビ放送である。全英女子オープンで渋野が再び優勝争いし、日本人ファンが大いに湧いたのは記憶に新しい。
その渋野だが、前回全英に勝っあと暫くしてコーチを離れ、大胆なスイング改造に踏み切ったことが知られている。その後アメリカツアーに参戦してからは成績もマチマチで、スイング改造には批判も色々あったみたいである。だが、私がテレビで見る限り「思いっ切り振ると曲がらない」スイングのように感じだ。これは男子プロで言えば、トップは「ジョン・ラーム」くらい低い位置である。この低い位置からクラブを左手で引っ張るようにスイングすると、物理の特性から「インパクトで自然にヘッドが立って」真っ直ぐ当たって飛距離も出る。インパクトで手首の返しの調整がいらない分だけ、アスリート向き・実戦向きのスイングなのだ。やっぱりゴルフは「引っ張ってナンボ」である、と一人合点する。
ただ、問題は「振り切らないと」ヘッドが戻りきらないので、当然右へのミスが出てしまうことだ。しかも、それを嫌がって無理にインパクトで操作しようとすると引っ掛ける。だから思いっ切り振らない「距離合わせのショット」をピンに寄せるのは、ちょっと難しいかなとは想像できる。2日目にドライバーショットが乱れたのはそういうことだろう。渋野はその日に修正して、3日目には再び66を出して最終組に入ってきた。まあ、トップ位置が少し低すぎるような気もするが、これは彼女の好みの範囲としておこう。
で、気づいたのが「トップで右手首を背屈する」特徴的な形である。今、私が研究して自分のスイングに取り入れたい点が、この「クラブフェースをシャットにするタイミング」の問題だった。いままではスイングプレーンが45度くらいで、フェースはダウンスイングの中で徐々にシャットになるスタイルである。だが、これは練習していても中々上手くいかなかった。一瞬で終わるダウンスイングの中で、きちんと正確な位置にフェースを合わせるのが難しかったのである。しかし切り返しで「あらかじめフェースをシャットにしておけば」、ダウンスイング中で調整する必要がなくなる。これはスイングの一番の問題点を一遍に解決する方法である。もしかしたらこれを取り入れれば、私も理想的な「クラブ捌き」を身に付けることが出来るかも知れないと思った。今までの私のスイングは、右手を「外側に回転」させて、インパクトに合わせてフェースの開きを調整していた。これでキチンと打てていると思っていたが、最初っから「手首を固めて」シャットに振っていった方が、数段「インパクトが強力」になると気がついたのである。切り返しで角度調整が済めば、あとは一直線に振り切るだけ。シンプルだ。
そこで熱い日中を避け、自宅で渋野スタイルを色々と試した結果、ほぼ次のような形に辿り着いたのでご紹介しようと思う。ポイントは「切り返しで右手を甲側に倒す」こと、これ一択である。これは結果的にスイングプレーンを低くして「右肩より下を通す」ことにもなり、前傾姿勢を低くしてもシャフトが立ち過ぎない効果もあり、これは全く理に適っている。詳細は・・・
1、トップでちょっと止まった後、ダウンスイングに移る一瞬前に「クイッと右手首を甲側に倒す」
である。ちゃごる理論ではクラブを「コテッと倒す」と説明していたが、私はクラブの角度は変えずに「軽く甲側に折る」程度で、クラブは余り動かさない方がいいように思った。まあ、好きずきの範囲だとは思う。マシュー・ウルフみたいに極端にするのはクラブコントロールが難しいので、私は静かに手首だけを倒す方がやりやすい。同時にこれを切り返しのタイミングにして、左への踏み込みや腰のスライドや左腕の伸ばしなど、打ちに行く一連の動作の「スタートの合図」とすると、動き全体がとてもスムーズになって、再現性が高くなるようだ。
動きのコツは、① 左腕を伸ばして、切り返しで右手首をクイっと背屈、② クラブヘッドを背中に置き去りにしたまま、左手でグリップを思いっきり右膝前に引っ張る、③ そのまま左腕を加速させて、ハンドファーストで振り抜く・・・以上。いい事ずくめである。
これでほぼスイングの基本形は完成したと思う(いつものことだが理論的には、である)。いうまでもないが、細かい点はまだまだ色々と詰めていかないといけないが、スイングプレーンとインパクトでの右手の形を「いつの段階で合わせるか」という最大の悩みは、すべて解決したと言えそうである。後は練習を積み重ねて「芯でヒット」出来るように精度を上げるだけ。まあ、これが「一番の課題」ではあるのだが・・・。
まあ、理論が完成さえすれば「それで結果を出すのは別の人でもいいかな」と思っているところが、私の悪い癖である。後は皆さんが実践して、シンプルで飛距離の出るスイングを手に入れることが出来たら、もう本望です(幸運を祈る)。
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