明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

私のゴルフ三昧、と言ってもテレビの話なんだけど

2018-06-04 22:50:00 | スポーツ・ゴルフ
まずCSスカイAの日医工女子オープン。ステップ・アップ・ツアーの初日から最終日までを1番ホール生中継で見せてくれる。私は録画しているので後でじっくり見るとして、スカイAは目の付け所が実に良い。女子ツアーの下部組織をじっくり見ることで明日のレギュラーツアーが見えてくる。鈴木愛も元はと言えばステップで戦績を上げてレギュラーに出た選手である。明日のスター選手を下積み時代から見守るというのは、ゴルフファン冥利に尽きると言えるだろう。いま一番の期待の星が「原英莉花」である。とにかく飛ばしにかけてはレギュラーでもベスト5に入ろうかと言うほど「抜群に飛ぶ」選手なのだ。今年デビューしてステップで早くも1勝、既に風格すら出ている逸材である。ステップ・レギュラー両方の試合に出ているが、リランキングでも上位にいるので、来シーズンのシードを取れれば一躍ゴルフ界に旋風を巻き起こすことは間違いないと思う。身長173cmと体格にも恵まれていて、男子の松山のように「将来のアメリカツアーを視野に入れた」大型ルーキーの登場だ。女子で夢の300ヤードを飛ばすというのも「夢ではない」のだから素晴らしい。今は小技とパッティングを磨くのが課題だが、ショットが曲がらないのを見ても「穴がなく、スコアが出せる」選手である。スイングフォームは力強くしかも素直で「悪い点が見当たらない」から、私としては今一押しの選手であり、もう「いつ勝ってもおかしくない」と思っている。メジャーを勝つ程の100ヤード以内のショットの正確性と勝負強いパターは正直言ってまだ無いが、いずれ経験を積み5勝ぐらいしてからアメリカツアーにデビューして貰いたいものである。彼女は十分その力があると確信している。

さて録画で最初に見るのは女子ツアーのヨネックスレディスである。韓国勢が余り出てこない中継は見ていても楽しい。テレビは土曜日からだがゴルフチャンネルで1番ホールを生中継、午後からはBSでリレー中継と「地上波には映らない」がしっかり見せてくれるのが嬉しい。CSでステップと中継が重なるので、私はダブル録画で何とかしのいで楽しんでいる。今週はさらに全米女子オープンとメモリアル・トーナメントが重なり、さらにイタリアオープンが重なって「恐ろしいことになっている」ではないか。余り重なるのも考えものだ。そこで優先順位だが、海外の試合では私の第一の選択は松山英樹の出ている米ツアー「メモリアル」である。そしてヨーロッパのイタリアオープンが2番目、最後に米女子オープンという順番になった。私が見たい試合はまず「お気に入りの選手が活躍しているかどうか」で決まる。ローリー・マキロイが優勝争いをしている試合なら、どれでもチャンネルを合わせて見るほどのファンだ。イタリアオープンの方が全米女子オープンより上なのは、全米女子オープンは日本勢が全滅状態でちっとも面白くないのである。鈴木愛や葭葉ルミや川岸史果といった実力者に香妻琴乃といったフレッシュなメンバーで臨んだにも関わらず、全滅状態では見る気にならないのはしょうがないではないか。今朝の中継でアリヤ・ジュタヌガーンとキム・ヒョウジュの「5ホールものしびれるプレーオフ」のすえに、タイ初の全米オープンチャンピオンが誕生した瞬間を目撃させてもらった。韓国は当然だが、中国やタイやインドなどのゴルフ後進国が続々と世界で活躍しているのに「なんで日本の選手は全滅」しちゃうんだろうか。暗澹たる気持ちになってしまったのは、私だけではないだろう。なんとかならないのか?

アメリカで日本勢が全滅している間に、国内では「激しいバトルが繰り広げられていた」、と言いたいところだが、海外男子とゴルフの質では比較にも何もならないレベルで試合している日本女子ツアーだから、興味はゴルフ以外に求めるしか無いのである。次から次へと出てくる新人が活躍することで日本ツアーは保たれている、とも言えるわけだ。お気に入りの「菊地絵理香が上位でテレビに出ている」ので、うまい具合に今週は盛り上がった。そう言えば話は変わるが、マキロイのスイングはフィニッシュもピタッと決まって飛距離も出るという「アマチュアのお手本」であるから、見ているだけで勉強になる。海外ツアーは知らない選手ばかりで誰が優勝するとかどうとかいうことが余り関係無いので、私は録画しておいて「スロー再生」しながらもっぱらスイングチェックをすることにしている。マキロイはバックスイングの最後に「クイッ」と腰を動かして体重移動をするが、それほど大きくなくタイミング付け程度で一気にダウンスイングから、強烈なインパクトまで身体を動かさないのが特徴だ。クラブはヘッドが目標方向へ向くぐらいに振り切ってしかも「ピタッ」と収まるので実にカッコいい。日本の女子ツアーでもフィニッシュを真似してピタッと静止している選手が結構出てきたが、ゆっくり振ってピタッと決めるのであれば誰でも出来る(私はできないが)。マキロイのはダウンスイングをしたと思ったらあっという間の「電光石火のフィニッシュ」だから凄いし真似できないのだ。しかも左の軸足が真正面を向いたまま微動だにしていない点は大いに勉強になる。海外ツアーでは、リッキー・ファウラーとジョーダン・スピースとローリー・マキロイの三人が私のお気に入り選手である(ミーハー丸出し)。それに飛距離の出る選手が海外ツアーでは山ほどいるので、ガンガン攻めるアグレッシブなショットを見ているだけで超楽しいのだ。やはり海外ツアーは本場だけに、ゴルフ本来の魅力がつまっている。というか選手がカッコよく見えてしまうのは「島国根性のコンプレックス」から全然抜けていない私の僻みであろう。とにかく男子ツアーの選手は「足が超長い」のだ、くやしいけど。

まあ短足胴長はしょうがないとして、ネットの速報を見ると原英莉花が「また勝った」らしい。新武瑠衣が7アンダーで突っ走るのを「1イーグル6バーディ4ボギーで後半5打伸ばして逆転」という爽快な追撃で優勝。他を寄せ付けない勝ちっぷりには、脱帽するしかない。彼女は体格もそもそも女子ツアーの中でも抜きん出ているが、飛距離が平均270ヤードと断トツに飛ばす能力がある。今回も310ヤードという規格外の飛距離をぶっ飛ばしたらしいから末恐ろしい。小技が経験不足でトップグループとは差がある状況だが、もう天才の片鱗を見せている。飛ばしでは葭葉ルミや穴井ららにも引けを取らない上に、ルーキーだけに「戦う姿勢」が前面に出ているところが強みだ。永峰咲希とか勝みなみとか新垣比奈とか小祝さくらとか、若くて活きのいい選手がズラズラ出てきているのが今季の特長だが、勝みなみなどはスタッツを見るとドライビング・ディスタンスで10位、平均パット数で3位、バーディー数で1位と、こちらもいつ勝っても不思議ではない力量なのである。勝のパッティングを見ていると、確かに上手い。レギュラーの選手たちの中でも「ベスト5」に入る上手さである。これは経験がどうこういうレベルではなく「天性の才能」としかいえない。パターが上手い鈴木愛が賞金女王になったことでもわかるように、優勝する選手はみんなパターが上手いのである。ゴルフは結局は「パター」ということか。私の友人のSN氏は飛距離がそれほど出ないにも関わらず、上がってみれば常に我々4人の中で1番だ。パター巧者はゴルフ上級者、これ名言である。

最近の女子ゴルフのリーダーボードを見ると、去年までの選手と違って「実力者」と言われている人たちがいなく、どんどん新しい名前と入れ替わっている。拗ね物キャラの上田桃子が残っているというのが不思議なくらいである。もちろん菊地絵理香や青木瀬令奈なども残っているが、女子ツアーに限らず世界的に世代交代が進んでいる証拠だろう。そんな中で今回ヨネックスレディスで優勝した大山志保は、首痛を差し引いても「奇跡」であるとも言える。勝ったのは実力があるからではあるが、技術を超えた精神力を今日は褒めるべきだろう。最後のパットを沈めた時に優勝を実感したのか「涙ぐんでいた」というのが、通俗的だがグッと来るシーンであった。彼女のようなハートの強い選手でも「こみ上げるものがあった」のであろう。女子ゴルフは優勝シーンに必ず感動的な涙がある、というのがお約束のパターンなのだ。今回は大山だけに「波乱万丈人生」みたいなドラマになってしまったが、私も「ドライバーで200ヤード」という目標を目指して、さらに今一歩の精進をしようと「心に誓い直した」ことを報告しよう。

頑張れば夢は必ず叶う、と信じるほどナイーブでもないんだけどね。

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