明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

(水)ゴルフの愉しみ(60)急にスライスが出て止まらなくなった!

2021-02-03 18:42:56 | スポーツ・ゴルフ

まず手始めに1カゴひたすら7番アイアンで練習した。100球打つ間に満足いく球が20球ほどあって、距離も140〜145は出ているような気持ち良い当たりで「ホクホク」していた。ところがドライバーに持ち替えて思いっきり振ると、急に「ドスライス」連発で訳が分からなくなる。今まで見たこともないくらいのスライスでギュィーンと右に曲がり、そのまま右のネットに当たってポロッと落ちる。実に情けないショットだ。コースで出れば間違いなくOBである。ああ、どうなってるんだ!

しばらく打っても治らなかったので、本格的に原因を考えてみた。最初はカーっと頭に血が上っていたが、ここは冷静になって状況を分析しなくてはいけない。球が真っ直ぐ出てその後スライスする原因は「フェースが球をこすっている」からだ。そこで試しに思いっきりフェースを被せ、フックに構えて打ってみた。すると今度は左45度の方向へ低い引っ掛け球が飛んでいく。フックではなくて引掛けが出るということは、クラブがアウトサイドインになっている証拠である。まったく、何時まで経っても同じことの繰り返し、進歩しないねぇ。

今度はバックスイングから姿勢を気をつけて、ややインサイドに引き、ダウンで外に膨らまないよう気をつけて振ってみる。1回2回3回、やっぱり引っ掛けが止まらない。何で〜?。どうやらインパクトで「クラブを引き込んでいる」みたいだ(伸び上がりもある)。つまりインパクトまでクラブがインサイドから降りてきているのに、その後に手をこねて無理やり「左側に引っ張って」いるから引っ掛けになるようなのだ。これでフェースが目標方向を向いていれば「こすりスライス」になる。右に左にと球が散る原因は、左への「引っ張り込み」にあった。

それで今度はクラブを目標方向へ振るようにしてみる。よく動画などで「クラブを左に振れ!」と言っているレッスン番組が多いが、あれは身体を開いて振っているから上手くいくのであって、身体が左を向いていて更に左へ引っ張り込むのとはちょっと違うと思っている。身体が前傾していて軸が正面を向き、尚且左脇がしっかり伸びて「左腕が高い位置をキープ」して振ることで、身体が開いてフェースが目標を向く正しいインパクトが得られる、と考えた。インサイドからクラブを振り、インパクトで左尻を引いて左脇を開け、右脇を縮めて思いっきり右腕を押し込めば、球は真っ直ぐ飛んでいく「筈」である。

で、その通りやってみたら、一発目は惨めにも大ダフリ。二発目は哀しいかな大トップしてゴロ。3発目は見事なシャンクだった。いかん!、完全にスイングがめちゃめちゃになっているじゃないか!。ここで一旦練習を止めて椅子に座り、一息入れてコーヒーを飲む。去年の春先はどんどん飛距離も伸びて、こりゃあ調子がいいゾーとノリノリだったのだが好事魔多し。これでハンドファーストになれば格好いいよなぁ、なんて下らぬことを考えてから一気にスイングが駄目になっていった。それまではいい感じにドローを打てていたのに、ハンドファーストという「悪魔の囁き」を聞いた瞬間から、シャンク・引掛け・ドロップボール・ダフリと何でも出ちゃう「最低ゴルファー」に成り下がった。とにかく一度ハンドファーストで打てるようになってから、出球の乱れは治そうと高を括って練習を続けたが、結局去年はとうとうハンドファーストが出来ずじまい。飛距離も落ちてスイングも全然「ダメダメ」になってしまった。それに加えて正月をはさんで練習にも行かず、このままではゴルフを諦めなくてはならないかも、と思うような状態が続いている。今までは曲がりなりにもドライバーがまっすぐ飛んでいたからゴルフになっていた。これがスライス・フック連発で思うようなショットが打てなければ、飛ばない上にOB連発と、スコアにも何にもなりゃあしない。最悪である。

気分を変えようと持ち出した3番ウッドとユーティリティだけはまあまあ打てたので、これで最後だと気を取り直して「4番アイアン」を抜き、意を決して先程のフォームで打ってみた。ポーンと軽い打感の後、球はゆっくり真っすぐ飛んで行く。あれっ、行けるんじゃないの?、と思って続けざまに2球3球と打つ。球は多少のブレはあるが全部ストレートに飛んで行き、高さもそこそこ上がっていい感じに打てた。結局どこが良かったのかは分からなかったが、多分「体の軸を正面」にして打つことに尽きるのではないかと思った。腰から下はグッと回して、上体の軸は正面のまま前傾する。とうぜん胸は開くので右肩も「下にさがる」形でインパクトを迎える。これは右肩を入れて、尚且「右の手のひら」を上から下に突き出すように振ることになる。よくプロの連続写真で見るヤツである。やっぱスイングを極めればプロの形になるんだなぁ(完全に自己陶酔である)。

その時に手のひらで球を打つのなら目線は手を見ていれば良いのだが、フェースは長いシャフトの先についている。インパクトまで時間がかかりタイムラグが出るのだ。黙ってインパクトすると力が緩んで、決まって左手が「内旋」してしまう。そうするとまたシャンクが出てしまうのだ。前傾軸を正面にキープし、クラブの通り道を正しくボールに当て、右脇の縮みを維持しながら、左手甲を地面に向ける。ああ、とても全部は無理!、と泣きが入る。それでも何とかトライを重ねていると、たまに「全てが上手くいく時」が出たりする。「こうすりゃいいのか!」などとヌカ喜びするが、次の打球はショボい当たり損ねで「ガックシ」という連続である。やっぱり私は才能ゼロなのかな。ああ、虚しいよぉ。

隣の人を見れば、目の覚めるような球を連発している。相当上手いよ、この人。私がコーヒーを飲んで一休みしていると、その人今度はドライバーを持ち出して「バチコーン」とばかり振り切った。球は低く出てグイーンと伸び上がり、ネットの中段に突き刺さる豪快な一発である。年格好は私と同じ70歳をちょっと越えたかというそれなりの年齢なのに、打つ球は270ヤードは飛んだかという見事な弾道・初速の素晴らしいショット。ここの練習場は結構上級者が多いのである。肩身が狭いよ・・・。

まあ、そんなこんなで「350球ばかり打って」今日の練習を終える。今日はマミーマートも寄らずに、トボトボと家に帰ることにした。最近どうも疲れが抜けなくて、練習するのも億劫である。寒さのせいなのか、それとも年のせいなのか。今年のゴルフ事情は先行き暗くなりそうで嫌になる。余りネガティブな考えはしないようにして、明後日はまた「新スイング」を練習することにしよう。さあ元気、元気と自分に言い聞かせることで、枯渇しそうな活力を絞り出すのだ!。今時70歳はまだまだ若い。これから一花咲かせようではないか!。というわけで、今夜はビールで「自分」に乾杯ダァ!


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