明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(45)とうとう仕方なく、グリップを変えてみた

2020-10-23 13:17:30 | スポーツ・ゴルフ
私の最終的なチャレンジは、ゴルフの基本「グリップ」を見直すことから始まった。

1、フックグリップ
今回ハンドファーストが中々身につかないので、最後の賭けに出ることにした。それが私の最大の挑戦である「禁断の、グリップ変更」だった(何と恐ろしい!)。いつもはクラブを目一杯ウィークで握って振っているのだが、どうしてもハンドファーストにならない。その原因が「グリップに有るんじゃないか?」と考えたのである。グリップをいじることは、スイングを一から作り直すことに他ならない。それほど私は追い詰められていたということだった。ボール位置を両足の真ん中に置き、クラブをハンドファーストに構えると、自然にグリップは左足の前に来て、フックグリップになる。究極の対症療法だが、もう背に腹は変えられなかった。

2、引掛け・シャンク・だふり・トップ、そして飛ばない!
究極のフックグリップにしたお陰で、何とかハンドファーストには見えるようになった。だが本当のハンドファーストではない。そして同時に、あらゆるミスが出るようになったのだ。ああ、これじゃ全く意味ないじゃないか!。そもそもハンドファーストにする理由は「ロフトが立って飛ぶ」からに他ならない。せっかくハンドファーストになっても、前より飛ばないんじゃ「何のこっちゃ!」である。フックグリップにする前までは、曲がりなりにもストレートでピンを狙えていた。それが今では真っ直ぐ飛すなんて、想像すらできないのである。右なら右でも良い。左なら左でも対処しようはある。だが左右どちらにもOBが出るんじゃ、もうコースには出れないではないか。しかも28日には、一年ぶりに取手桜ヶ丘でゴルフだというのに!。

3、飛ばない理由は振れてないから
何故飛ばないかというと、スイングスピードもボールスピードも出ていないからである(これは当然か)。何故スピードが上がらないかと言えば、それは「クラブを振ってない」からだと分かった(これまた当然である)。何故振れてないかと言うと、ヘッドをボールに当てることに一生懸命だからである。それで「インパクトでスピードが落ちて」しまっていたのだ。だが、当てようとするなと言われても、人間の本能からすると「無理」なのである。スイングが固まってない状態でボールに当てようとしなければ、「ボールに当たらない」のは当然だ。ボールに当たらなければ、ゴルフにはならない。結局は基本に戻ることである。

4、そこで基本の「キ」を作る

a. 素振り
トップの位置を「一定」にする。同じ所から「同じ力加減で振れ」ば、同じ所に「着地する」のは理論的には可能である。まずスイングを「一定にする」こと。以前はこのスイングでいろいろと悩んでいた。今は悩むときではない。大体の理屈は分かったつもりである。遠心力を使い、身体を回転させて右半身で打つ。それにはまず、「素振り」で型を作ることである。

b. 頭を残す
クラブを振る時、頭が動いているということは「支点がない」ことを意味する。ゴルフを始めたばかりの初心者は、スイングすると頭がボールを追うように動いてしまう。これは遠心力を使えていないのである。遠心力でクラブスピードを上げれば上げるほど、支点は自然と「固定」されてくる。まずトップで支点を作り、その支点を「沈み込みで下に下げる」ことによりクラブに「反動を与えて」振り出す勢いをつける(ブランコの原理)。その後で、インパクトまで「支点を固定」すれば、クラブスピードは最大限に加速するはずだ。

c. 回転力をつける
クラブの推進力の発生源は、身体の「回転による遠心力」である。頭を固定して身体を思いっきりひねれば、最大の回転力が生まれる。その際に気をつけなければいけないのが、回転軸の方向だ。下半身は水平回転だが、上半身は垂直回転である。これは相当練習しなければ、自然に出来るようにはならない。これは素振りで身体に覚えさせるしか方法はないと思う。思いっきり回転させても軸がブレないように、毎日100回程度はやっておきたい。

d. インパクトはクラブに任せる
スイングスピードが上がらない理由は、ボールに当てようとしてインパクトで調整しようとすることである。調整して正確に当てようとすれば必ず「スイングスピードは落ち」る。だから一旦ダウンスイングに入ったら、フォローまで「当てようとする」考えをなくさねばならない。しかし私の性格からそれは無理である。ならば「トップを一定にする努力」をインパクトで当てる努力と考えて、トップに集中することにした。トップで一定の場所に収まれば、インパクトは「必ず当たる」と信じるのである(信じるしか無い)。当然、インパクト位置は「素振りで確認」しておく。素振りは「予行演習」だから、本番同様に振ること。

e. フォローは大きく
スイングをワンピースに振り切れば、フォローは自然と勢いのままにフィニッシュまで回るはずだ。それが途中で止まってしまうのは、100%インパクトで力が伝わっていないからである。だから飛ばない。私の例で言うならば、まだ本来の力の50%も出していないことになる。これでは7番アイアンで120ヤードしか飛ばないはずだ、悲しいかな。フォローを大きくすることで、途中のインパクトも威力が増すのである。これでは順序が逆ではないかと思うが、まず形を作ってから「中身を充実させる」方法もある。頂上への登山道はいくつあってもいいのだ。最終的に頂上へ上がればいい。それには一番簡単な道が手っ取り早いのである。それがフォローを大きくすることである。

以上で練習方法は固まった。後は練習するのみ(何か昔、こんなこと書いたことあるみたいな・・・)。

5、出球の方向を一定にする
ゴルフは狙ったところに球を運ぶ競技である。野球のように90度の中の「どこに打ってもいい」というわけにはいかない。だからフェース管理は必須なのだ。何故ハンドファーストがいいかと言うと、その方が「方向が安定する」からに他ならない。推進力の源である手が「目標より前にある」ことで、ヘッドは真っ直ぐボールに当たる。真っ直ぐ当たりさえすれば、後はフェース管理のみに専念すればいい。ハンドファーストに振ってフェースをボールに正しく当てれば、ゴルフが優しくなるのは道理である(理屈はそうである)。

その第一歩が、私にはフックグリップの導入だった。後はこのグリップを完成させるだけである。果たして今まで以上に上手に打てるようになるだろうか。折角、ある程度の形が出来ていたスイングを、全部壊して「一からやり直す」というのは相当な覚悟が必要だ。毎月コースに出ている人では、まずスイングを作り直そうなどとは思わないだろう。それがゴルフが中々上手く行かない本当の理由である。一旦出来ていることを、もう一回最初からやり直す。やり方を間違えれば自殺行為である。しかし私はやってみることにした。決断は早かった。やらずにいたら真実は永遠に見えないのだ。それならやってみた結果、失敗する方がナンボかましである。飽くなき挑戦と言ってもいいかも。もしかすると、「挑戦し続ける」ことに生きがいを感じているのかも知れない(何、酔ってんの?)。私の悪い癖、である。

記事を書いているうちに思いついた。腰の回転を強化する方法だが、一旦腰を思いっきり回して、腰をその回転した位置にキープしたまま、「しっかり」と力を入れてクラブを振る、と言う練習はどうかなと思った。つまり、二段モーションである。才能のある人は、こんな変則的な練習はしなくても出来ちゃうのだろう。だが私は強制的に形を作らなければ、上手く動作が出来ない。練習とは、出来ない人が「何とか出来るようにする」ためにやるのである。みっともないけど、やってみようと思っている。
 
おまけ:日本女子オープンの余話
だいぶ前だが、原英莉花が優勝した日本女子オープンに、解説者で出ていた諸見里しのぶが言っていたことだが、彼女がこの大会で優勝した時は「4日間、パターのラインが見えていた」そうだ(ええーっ?)。しかもボールの幅の白い線が、カップまで「くっきりと続いていた」と言うから凄い!。プロに限らずパットの上手い人は、たまにそういう現象があるみたいだ。私の友人のSN氏は、ある時ロングパットを見事にカップインさせて、その時言った言葉が「ラインが見えていた!」であった。私は「ラインが想像出来て、見えているような気分になっていた」んだろうな、と漠然と思っていた。だが諸見里によれば、ラインははっきりと「目に見える」ものなのである。残念ながら、私には一度もそういう「モーゼの海上の道」みたいな奇跡は、起こった試しがない。例えて言うならば、カップを通り過ぎるラインが「何本も考えられる」ようなもんである。但し、たった一本の入るラインが「どうしても見えてこない」のだ。これは天の与えたもう才能だろうか。才能は、無いものには途轍もなく難しく思えることが、持っているものには至極簡単に出来ちゃったりして、「何を悩んでるの?」ってなもんだろう。ゴルフとは不公平なものである。

まあ世の中、ゴルフに限らず不公平なものに溢れているのだが。その不公平なものを好きになってしまったことが、私の不幸である。といっても、後悔するつもりは全くないけど・・・。

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