明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

(土)私の人生3大発見(その3)現金の無い社会:前編

2023-03-25 14:55:00 | 私の意見

人間は、オギャーと生まれてから死ぬまでが人生である。死んでしまえば全てが終わる。昔からある輪廻転生を、科学的な視点で考証したのが「(1)魂の行方」だった。私は人生永遠の疑問である「死んだらどうなるのか」という質問に対して、完全に答えることが出来たと思っている。そして万人が貧富の差に阻まれずに、それぞれ幸せな人生を送れるような完璧な社会保障を構築するための財源を、遺産を開放して共有財産にする方法で確保できることを示したつもりである。そして3番目の「現金の無い社会」という方法で、この世から犯罪を一掃するという「目からウロコ」の対策を提案してみたい。これが実現したら、私は世の中から「金に絡む犯罪が無くなる」と思っている。名誉や地位や権力それに愛憎と、犯罪に至る道はまだまだ沢山あるが、少なくとも金に絡む犯罪がなくなるだけで「相当の人が救われる」と思っている。それと貧富の差を最小にすれば、幸福に溢れた社会と言うのも夢ではない。我々は次世代の人のためにこういった社会を実現する努力を惜しんではならない。

と、前置きはいいとして、先ずは前編の「現金廃止の効用」から始めたい。

1、犯罪消滅
現金の無い社会では、他人から金を奪うという犯罪が無くなる。なぜなら個人や会社の財産は「国税庁で一元管理される」からである。Aさんの金を泥棒Bが奪うためには、Aの口座からBの口座へ金額を移動させなければならない。だがそれが出来るのは「Aさん自身だけ」なのだ。そして単に移動するのでは「贈与」になり、私の提案する「2、社会保障をタダにする方法」で贈与は禁止されているから、結局黙って移動させることは出来ないのである。では贈与以外の科目というと「売買」が考えられるが、Bは売買で得たものを持っていなければならないし、それを「Aさんが持っていた証明」が必要だ。第一、金のやり取りは口座間の移動だけなので、犯人が即座にバレてしまうから「犯罪は成立しない」。例え首尾よく金を奪ってもすぐに捕まってしまうのでは、ただ単純に「犯罪者になるだけ」で面白味もへったくれもない。勿論、ひったくりや置き引き・強盗などはそもそも「現金自体がない」ので犯罪が成立しないのである。そのほかオレオレ詐欺やねずみ講なども「金は取られるが」、とったお金は口座を凍結されて犯人は使えないので「何の意味もない」。結局、正当な経済活動による収入でなければ真っ当には使えないことになる。これは現金の「匿名性」を無くすことで可能になる。つまり全てのお金が「所有者の名前が付いた形でサーバーに保存されている」から可能なのだ。お金は「価値」を数値化したものである。そもそも価値は必ず「所有者」がある筈だった。Aさんの家、Bさんの車、Cさんの宝石、皆んな「誰々の〜」である。それを共通の数値にして交換可能な形にして、持ち主を分からなくしたのが「現金」である。現在では、現金に名前を書くことは「現実的に不可能」だ。現金は区別がつかないから、法律上は「実際に手に持っている者」が持ち主という事になっている。つまり、お金の所有者は「いま持っている人」なのだ。これでは現金は「泥棒のため」にあるようなものではないか。この「現金の匿名性」を無くさない限り、犯罪はこの世から無くならないと私は考える。だから「現金廃止」なのである。

2、電子帳簿
現金廃止になれば個人も会社も、すべての「支払い・収入」は国税庁のサーバーに「科目を付けて」記録される。これにより、すべての個人と法人は面倒な帳簿をつけなくて済むのだ。国税庁のアプリが自動で全部管理してくれる。自分がどこからいくら収入を得て、どこにいくら支払い、いくら残っているかまで「全部記録」されているから、特に「自分で帳簿をつける」必要は無いのである。それに銀行口座や保険証券や田舎の土地から隠し財産に至るまで全部記録されるから、誰かが死んで「故人の財産を調べるのにエライ苦労した」なんてことも無くなる。まるで自分が国に監視されているようで嫌だ、と言う人は、「実は今現在でも監視されている」ことに気づいていない人である。国は体制維持のために、常に反乱分子の動静を監視している。あなたが監視されていないとすれば単に「あなたが無害なだけ」なのだ(殆どの人はそうだろう)。国民全員の収支を電子化するデメリットは「何かの時に調査が数秒で完了する」というだけである(逆説的だが)。つまり国の調査コストが少なくて済む。ではメリットはというと、前述の「現金の匿名性の廃止」だ。あなたの収支が「全部記録されているから」、今の残高があなたの所有だと証明されるのである。だから誰に気兼ねすること無く、「思う存分消費」していいのだ。もし記録されてないとすると、あなたの口座に入っている残高が「犯罪行為で集めたものでない」ことを「自分で」証明しなくてはならなくなってしまう。犯罪を無くすか、それとも何に使ったかを他人に知られずにいるか、「2つに一つ」である。私は収支をすべて知られても、「恬として世の中に恥じることは無い」から、犯罪を無くす方に賛成する(潔いねぇ)。まあ、知られちゃ困る「後ろめたいこと」に使っている人は、猛然と反対するだろうけどね。とにかく、納税に必要な集計結果だけを国に提出して、明細は国税庁の「別管理サーバー」に置くから担当役人が勝手に盗み見ることは無いので、その点は安心していい。現実には、全てはコンピュータ処理されるから「人目に触れる」ことは皆無だと思ってもいいだろう。あなたのノートパソコンに入っているデータより「ずっと安全」だと保証してもいい(それくらい万全のセキュリティを持たせる予定)。それにこれはおまけだが、個人用アプリで自動的に「家計簿」が出来てしまうので、結果「無駄遣いしない」というのもメリットである。それに個々人の人生の資金計画も立ててくれるから「便利」この上ないと考えている。いわば資産アドバイザーが全国民についてくれているみたいなもんである。私は是非使ってみたいけど。

3、造幣・流通費用がかからない
紙幣に使う特殊な紙は、普通のコピー用紙などよりよっぽど高価だ。千円札・5千円札に1万円札と全部合わせれば「相当な量」になる。これが一挙に「不要」になるのだ。それに、印刷設備とランニングコストもいらなくなる。勿論印刷技術の伝承から図案の制作から「透かし」や連番管理までの一切合切が不要になるのである。おまけに「現金輸送車」などの紙幣の流通コストと、現金ディスペンサーの設置費用、「両替とお釣りの準備の手間」から現金受け渡しの作業も不要だ。それに「現金保管」のための防犯費用がいらないのである。完璧ではないか、つまり金庫屋さんは全部倒産だ(重要書類や貴金属などの高額品の保管については別としておこう)。世の中に現金が無いだけで「驚くほど気楽に生活出来る」のである。あなたには、この爽快感を是非味わって欲しい。例えば銀行なども「でっかい金庫や堅牢な建物」はもう必要ない。瀟洒なレストランのような小粋な建物で、お茶を飲みながら優雅に商談というのが「未来の銀行」のあり方である。とにかく、無駄な費用は無いに越したことはない。「財布」も要らないんじゃないの?、ってあなた気が早いねぇ。

4、脱税が出来ないので税収が増える
年々のオレオレ詐欺や経済詐欺事件の被害額は数千億円にも昇るという。びっくりする金額だ。それ以上にあるんじゃないかというのが脱税である。脱税は、帳簿を誤魔化したり記載しなかったり、領収書を偽造したり架空取引を計上したりと、ありとあらゆる事をやって税金を減らそうと努力することで「やっと達成」できる。まあオレオレ詐欺は「一種の盗難」だから、税務申告する「わけない」のでこれも脱税だが、結局は「取引相手と照合」すれば殆どバレるのだ。国民全員が電子帳簿をつけていれば、「売上を誤魔化す」なんて初歩的な脱税手口は完全に不可能になる。例えばAさんが店で買い物をする。それを国税庁のサーバーに記録すれば店側で誤魔化そうとしても「誤魔化しようがない」のだ。この関係が、全国ありとあらゆる取引の「常態」となれば、どこをどうやっても脱税など「やりようが無くなる」。当然、脱税は皆無になり、税務署もGメンもすることが無くなってバンザイ解雇だ(私は別に税務署には恨みは無い)。そなれば、税務署員に代わってエンジニアが税を監視することになる。これらを実行すると脱税がなくなり、その結果「黙っていても税収がアップ」する。現金を製造・流通・保管の費用がいらなくなり、犯罪による隠匿金がすべて明るみ出て、警備費用も保険もいらなくなり、しかも脱税が無くなって摘発にかかる捜査人員も要らないし、莫大な徴税にかかる回収費用も必要ないとなれば、当然「それに必要な税金も要らなく」なるってもんである(やったーっ!)。税金が減って、皆さんの稼いだお金が「より多く使える」ようになるってわけ。

以上です。

いい事ずくめじゃああーりませんか、つーの。これをやらない手はないと思うんだが、何故か賛成する人がいないという現状は不思議だ。次回はそのあたりの事情と、実際にやるための「テクノロジー」を解説したい。乞うご期待!



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