明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフ通信(16)渋野日向子、涙の優勝!

2021-10-11 16:50:03 | スポーツ・ゴルフ

1、ギリでプレーオフに滑り込む

一緒に回る西村と西郷がバーディパットを外してしまい、プレーオフに残れなかった中、渋野はしっかりと入れてギリで優勝の可能性を残した。このところ毎回のように優勝争いをしながら勝てていない西郷は、パーでホールアウト後に「泣いていた」そうである。バーディパットを打ち続けてなおプレーオフに届かなかったというのは、彼女には受け入れ難い結果であり、「どうして?」という思いが込み上げてきたのだろう。勝負の世界は残酷でもある(私的にはちょっと可哀想だった)。

プレーオフはアマチュアの佐藤心結に木村彩子とペ・ソンウ、そして渋野の4人だった。1ホール目で木村が脱落。渋野はピンそばにピタリとつけて、お先にバーディ。この時木村が自分のボールをマークしたのは、ちょっとプロらしくない勘違いだった。それにペ・ソンウがグリーン奥からチップインしたのも「まぐれ」っぽくて、プレーオフの緊張感をちょっと和らげたといえる(渋野はペ・ソンウと盛り上がっていた)。ペ・ソンウは勝負強いので要注意である。

2ホール目でペ・ソンウと渋野は1ピンに付ける。ところが佐藤の放ったショットは、「何とピンに当たって」大きく跳ね返ってしまった(アチャー!)。これを入れられず、佐藤脱落。一番いいショットだっただけに、ツキがない。こういう実力者が「次のプロテスト」に受かるとも限らないのだから、ゴルフはホントに分からない(勿論通ると思うけど・・・)。オーガスタでベストアマを取った梶谷翼が、今回も予算落ちと苦しんでいるのも「ちょっとした何か」が狂った結果だと思う。それにしても今の若手は層が厚いねぇ。

何れにしろ渋野はバーディ・パットをきっちり入れ、ペ・ソンウが外した時点で勝負は決まった。やっぱり渋野の一番の魅力は「迷いのないパター」である。彼女は他の選手のように、打つ前にあれこれ「考え過ぎない」のだ。多分、決断が早いのだろう。もしかしたらボールを打つことは余り意識になくて、ボールが「どう転がっていくか」だけに集中しているのかも知れない。全英女子オープンの優勝パットもそうだった。決断と結果の受容である。

ペ・ソンウがパターを外して優勝が決まった時、一瞬だが渋野の目に涙が溢れた。いつも笑顔を絶やさない彼女が初めて見せた「苦しみからの解放」の瞬間である。全英女子オープンでメジャーを取り、一躍「世界の渋野」になった後アメリカツアーに何試合か出て、突然「スイング改造」という大バクチに打って出た。コーチも変えてただ一人、自分の弱点を克服すべく「スイングの変更」に脇目もふらずに邁進したのである。この「飽くなき探究心」こそ、渋野を駆り立てている「頂点への想い」であろう(この点は私と似ている・・・というか、似ているのは「探究心」だけだが、これを下手の横好きという。ガビョーン!)。

いつかきっと「全米オープンを取ってやる!」という、強い思いが彼女の心にはあるんだと思う。笹生は既に取ったし、畑岡もすぐそばまで来ている。来年は渋野もこの列に並び、勝みなみと共に畑岡の3人で「ジャパン・シスターズ」を作って、アメリカツアーで大暴れして貰いたいものだ(勝みなみもアメリカに行くつもりらしい)。佐藤心結アマも多分、最終的にはアメリカを目指すと思う。この流れはもう止められないね。河本結はもういっぺん再挑戦するんだろうか。

で、私はどうするかと言うと、彼女たちを追っかけて WOWOW に加入するかどうか迷っている次第。入っちゃおうかなぁ・・・。

2、女子ツアーは話題が豊富

◯ 佐藤心結アマは激飛ばし屋
今私が目指しているスイングを実際にやって見せてくれているのが、佐藤心結だ。クラブ軌道はややシャローに降りてきて体を開いて右半身にボールを捉えるが、グリップが右腰を外れるのではなく「常に正面」にあってテコの原理で球を飛ばすスイングである。左手を支点とするか、右手を支点とするか。飛距離を求めるならこのスイングを会得するしかない!

◯ 臼井麗華が割とまともになっている
佐藤と一緒に回ったのでテレビにもあんまり映らず、おとなしかった。しかし何と、トレードマークの「リボン」を付けてないではないか!。そう思えばファッションも何となく「シック」な雰囲気に見えて、色合いも抑えめな感じだ。誰か入れ知恵したんだろうか。デビュー当時は「暴走族」かと見紛うウェアで、一人「浮いていた」のが嘘みたいである。まあその分ちょっと目立たなくなったが、それも「普通になった」わけで、プロゴルファーとしては良いことだと思う。あとは実力をつけて、まず1勝ですね。

◯ 稲見萌寧は不調だが、小祝さくらはもっとメタメタ
辻村コーチがキャディでついているが、本人は絶好調には程遠いレベル。前回は予選落ちだったので、多少は休養も取れただろうし、コーチに見てもらって「悪い点をしっかり修正」して望んでいるはずである。それがハーフ29というロケットスタートにつながったわけだが、今回のコースは「ドロー打ち」には難しいのだそうだ。そういうわけで獲得賞金額も稲見との差がまた開いてしまった。3位の西村との差も800万円に詰め寄られて、来週の NOBUTA GROUP マスターズGC レディス は「優勝必須」の土壇場である。まず今週の富士通レディースで「軽く優勝して」弾みをつけて、来週は「何が何でも勝つ!」気迫が求められる。果たして小祝に、この「プレッシャー」が吉と出るか凶と出るか。これを跳ねのけて優勝を勝ち取るようなことがあれば、「ツアー No. 1 プレーヤー」の称号は、小祝のものになるだろう。まずは今週末勝つことである。

◯ 西村優奈にも勝たせたいし、西郷真央にも勝たせたい。ああ、どうしたら良いんだろう?
頑張っている選手にはどうにかして勝たせてあげたい、という親心がついつい芽生えてくるのが「後期高齢者の悪い癖」である。私の推してるのは「西郷真央」はもちろんだが、髙橋彩華・松田鈴英・三ヶ島かなの3人は特に「勝たせてあげたい選手」である。まず小祝の復調が先だが、賞金額の低い今週の富士通レディースや月末の三菱電機レディス、来月の伊藤園レディスと大王製紙エリエールは、狙い目だと思う。髙橋彩華なんかが「もし勝った」としたら、きっと貰い泣きしちゃうんじゃないかな?、なんて妄想している毎日です。老人はもう、涙腺がボロボロなんである!


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