和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

仮名課題 その2

2015-09-26 07:47:48 | 日記
書く前に今回の仮名課題である松尾芭蕉の句の意味をじっくり考えながら、お手本を眺めてみましょう。

まず絵が浮かんできます。
しかも色付き(笑)
香りや日差し、風なんかも感じてきたら、そろそろ書き始める準備に取り掛かりましょうか。

もちろん風を感じなくても書けますからご安心ください(笑)

書いている最中に感じ始めてきますから。


さて、初心者の方はまず下にお手本を置いて半紙を置いてなぞるところから始めましょう。

もちろん左側には同じお手本置いて、両方見ながらなぞってください。

硬筆のお稽古にも薄く印刷されたテキストをなぞるシステムがありますが、同じ考え方です。

なぞるお稽古は臨書のファーストステップです。

もちろんなぞった物は提出できませんよ(笑)

なぞることで文字の大きさや、筆の遅速、墨の量などを学ぶことができます。

左側に置いたお手本見ながらなぞってくださいね。

慣れてきたら今度は下敷きのお手本を外して、大きさを枠で表した半紙を下に敷いて書いてみましょう。

これで散らしの位置や文字の大きさを気にせず、自由に書ける事になります。

ここらあたりから俳句から想像する情景が浮かんでくると思います。
それはまさしく絵画でしょう。

明るい日差しの中、花の香りが風に漂い、蝶々もひらひらと飛んできました。
水面はかすかに揺れながら、実体をそのまま映し出しています。
どちらが本物かはもう関係ないほど、どちらも美しい。
美しさに意識が溶け込んでいくような、そんな気持ち、、、

素敵ですね。

お稽古しながら素敵な感覚になれるのも、仮名の面白さです。

もちろん題材次第ではありますが(笑)

楽しみながら仮名課題に挑戦してみましょう。

提出期限は10月14日です。

仮名課題をやり終えた後、気分一新した状態で、漢字課題に戻るのもよい方法です。

楽しみながら頑張りましょうね。