和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

『B.B.A. live 』

2014-03-29 06:57:35 | 日記
70年代始めごろに活躍した。ジェフベック、ティムボガード、カーマインアピスの三人で結成されたギタートリオのロックバンドです。

少し前に発売された来日40周年を記念した、REMIXされた日本公演のライブアルバムを聴きました。



勢いが凄い!
音圧が凄い!
ステージ上の空気感が熱い!

素晴らしい演奏です。

当時のレコーディングは8トラック

現在では48トラックとか、それ以上使うアーティストもいるので、それを思えばかなり少ないのですが、多けりゃいいってもんじゃありません。

かと言って少なくてもいいってわけでもないのです。

頭の良いマイクの立て方次第といったところでしょうか。

基本は音源にひとつマイクを立てて、それを独立したミキサーのチャンネルで受けて、幾つかをまとめて、ひとつのトラックに入れてあげるのです。

つまり録音する前に完成形をイメージしたマイクの立て方をしないと、あとから混ざった音のバランスをあまり変えられない分、苦労してしまうのです。

あ、トラックってわかりませんよね。

トラックをイメージしていただくには、陸上の400mトラックや水泳のコースを思い浮かべていただくと分かりやすいかと思います。

『第一のコース 杉山君 和翠塾』ではなくて、
『第一のコース ベース君』となるわけです。

今ではベースも最低マイクとケーブルて2ch使うのが普通です。
ギターも同様に2ch。
となるとドラムには残り四トラックとなってしまうのです。

ドラムにはご存知のように沢山の太鼓と沢山のシンバルがあります。
それらにひとつづつトラックを用意するとなると、どんなに削ったとしても10は必要になってくるのです。

それが8トラックだなんて、、、

ギターとベースとボーカルにひとつづつのトラックをあてたら、ドラムには5トラックしか残っていませんから。

ベテランのエンジニアに言わせると、ドラムはマイク三本で録れる、いや二本で十分だと言う方も居ますが、それはレコーディングスタジオでの録音だったり、音楽のジャンルによって可能な話しでしょうね。

僕なら最低7本は立てたい。
トラックも7つ欲しい。

ライブ盤ですから臨場感のためには観客の声も録りたいし、ステージ全体の空気感も録りたいわけです。

さらにドラムは少なくなってトラック4つ、、、、

そんな厳しい条件の中、当時二十代だった駆け出しレコーディングエンジニアが録ったアルバムなのです。

演奏も音も良く、アーティストがOK出した唯一のライブ盤なのです。
それでも日本だけでの発売となったのは謎のようですが、、、

そんな素晴らしい名盤がREMIXされ、ファンの耳を楽しませてくれる作品となって蘇ってくれたのです!

音質がクリアーになり、低音がしっかりした仕上がりによって、弦のこすれる音、ドラムの胴が鳴る感じ、床をステップする音などが聴こえてきます。
観客の歓声も一人一人が何を言おうとしているのか聴きたくなるレベルです。

まさに臨場感溢れる血と汗と涙、そして熱気を帯びた作品として蘇ったのです!

ファンでいてよかった(笑)


心からそう思うのです。









手術成功しました

2014-03-28 12:18:44 | 日記
父の右膝手術成功しました。

後はリハビリしっかりやれば、三週間後には退院できることになります。

ビビリな父に手術承諾させるまで、何年かかったことか、、、、

手術日決まってからも、会うたびいやだいやだの連呼(笑)

全身麻酔じゃなきゃ嫌だってのはわかりますが、何回説説明受け承諾しても、また説明を求める事の繰り返しをこのひと月繰り返してきました。


手術当日のさっきまでブツブツ言ってました。

痛みのピークは今晩かな。

『痛くなんかないから大丈夫』と言った私は、会えば多分『嘘つき』と言われるでしょうね(笑)

なので、今日は麻酔きれる前にかえっちゃおっと~

リハビリ頑張ってちょ!







『come tast the band』

2014-03-28 11:35:03 | 日記
トミーボーリンが加入した『DEEP PURPLE』のアルバムです。



35周年アニバーサリーエディションが出たので聴いてみました。

凄い!

何が凄いってREMIXテイクが凄いのです!

レコーディングスタジオの空気がそのまま録音されている感じなのです。

楽器も演奏者も熱く呼吸していて、その熱気が伝わってくるのです。

しかも歌は同じなのにソロやドラムも別テイクだったり、ファンの心鷲掴みの垂涎な出来栄えなのであります。

嗚呼、自然に涙がでてきました、、、

こいつらを信じて良かった!
ファンでよかった!

暫くはこのアルバムをヘッドフォン爆音で聴いて楽しめそうです~

強く掘る

2014-03-28 07:41:55 | 日記
個人的に稽古しているのですが、篆刻は中々難しいですね。

まずは白文をしっかりできるようにしなければと思い、稽古しているのですが上手くいかないのです。

この上手くいかない、という感覚が厄介で、『納得いかない』と同義なのではありますが、それは出来栄えとしての結果を印鑑としていたために起こる感覚である事に気づきました。

習字と書道が違うように、印鑑と篆刻とは似て非なるものなのです。

強く掘ってみて掴んだ実感です。

『掘る』という行為は、筆で書くよりかなり原始的な行為です。

この原始的な行為が、脳の海馬を刺激するのかもしれません。
単純に『掘る』行為自体が楽しいものなのです。

幼い頃ロウ石使って道路に落書きした楽しい記憶も蘇ります。

それを筆に持ち替えたのが書です。

篆刻は文字の始まりである甲骨文字はもちろんのこと、さらに遡った石に刻んだ原始人の絵にまでそのルーツをたどることがでいるのです。

つまり、ネアンデルタール人ではない、絶滅した種と共有していた感覚です。

この感覚を『石に掘る』という行為が、芸術のエネルギーである生命の源を意識させるのだと思うのです。

そこに長い時間をかけて作り上げられてきたルールを課し、篆刻が成立してきたわけですが、書道と同様に『掘る』行為の欲求がどこからくるのか、その目的は何かを意識して書き、掘らなければ、求める結果は、習字と印鑑でしかないということになるのです。

篆刻の挑戦はまだ駆け出しですが、書道で得た経験が役立つことは間違いのないところです。

でもそれは、書技だけではなく、生命の源に近づく行為の繰り返しで磨かれてきた感覚だと思うのです。

強い線を掘りまくります。






『書道、半紙いらず』

2014-03-27 11:46:44 | 日記
日経に載ってい他社記事の見出しです。



どんな内容かというと、
毛筆の細かな筆遣いをタッチパネル画面上で再現する技術をパナソニックや神戸大学の永田教授らが開発したというものです。

具体的にはとめ、はね、はらいだけだなく、文字の濃淡やかすれなども再現できるということです。

いつでもどこでも筆文字でメールが送れたり、メモできたり、書道の稽古ができたり、作品のアイデア書き留めておいたりできるってわけですが、多分後者二つの使い道しかないのかも、、、

となると、書道家目指す人限定かな?


タブレットやスマホに専用のタッチパネルを組み込めば一年程度で実用化は可能とか。

でもタブレットやスマホのコストが高くなるわけで、需要がなければ難しいでしょうね。

パナソニックによると商品化は未定とか。

半紙も墨も硯もいらないわけですがら、これはもう書道ではありませんね。

お習字です。

美しい文字は技術だけではなくて、書く人の人柄と心を反映するものです。

マシンテクノロジーの発展で、美しい文字は誰にでも印刷できるようになりました。
ロボットがそれを実演する日もそう遠くはないでしょう。

でもね、それはやっぱり書道ではなくて、プリンターなんです。

我々か日々努力研鑽するのは、書技だけだはなく、心も磨くためなのです。

ロボットに心が生まれ、それを書技上達を通して磨くことができたなら、その時初めてプリンターは書道になるのたと思います。

アトムなら書道ができると思います。