昨夜は冷たい雨でした

にもかかわらず、沢山の塾生がお稽古にきてくれたのでお教場は熱気がありました。

エアコンつけずにサーキュレーター回していたぐらいですからね（笑）

競書の成果でしょうね。
みなさん1ランク腕前上がっています。

観察力が上がった上に、筆遣いが上手になったからだと思います。

同じお手本を何度も書くことで、お手本の書き手の墨跡を追体験し、自分の癖を捨て新しい書技をみにつけることができたのでしょう。

競書の発表も楽しみですね！

もうしばらくお待ちください～

『手』の写真

労働者の『手』だけを収めた写真集を見た事があります。

海外の写真家の作品だったと思います。

モノクロの写真集でした。

シワに染み込んだ油の黒ずみや、浮き上がった血管、ハンマーや道具で何度も痛めてきた傷跡が、その人の人生を物語っていました。

書道の『道』もそんなところにあると思います。

綺麗ならいいってもんじゃありません。

一生懸命生きてきた結果として得られた、味わいです。

そこを大切にしていきたいですね。


昔に戻りたいなんて考えたことは一度もありません。

若輩者になってやり直すなんて、まっぴらごめんでございますよ（笑）

おっさんにはおっさんなりの、無駄や間違いを重ねてきで作られた人生があるわけです。
無駄や間違いがない人生なんてありませんからね。
つまり、もう一度そんなことを経験させられるなんて御免！ってことです。

違う種類の無駄や間違いなら、出会いも選択も楽しめますからね。

でも大きな間違いはしたくないです。

そのために小さな間違いや無駄を重ねてきたのですから。

手のシワって、そんな無駄や間違いもしっかり刻んだその人だけの経験そのものだとおもうのです。

一生懸命に生きることこそ、書道の道なのであります。

今日も張り切ってまいりましょう！