弘法大師の『風信帖』を書いた作品です。
仏教科の作者にとって弘法大師は宗祖。
宗祖弘法大師への想いを込めて書いたとの事です。
一つの宗教を興した人のことを宗祖、或いは開祖と呼びます。
また書道、花道、茶道、能、日本武術などの一流派を築いた人の事も開祖と呼びます。
和翠塾の開祖は高橋鵞翠になるわけです。
大きさの大小やエネルギーの方向に変化をつけながら書いていますね。
左右には同じタイプの文字が並ばないよう工夫されています。
もう少しだけ渇筆部分を出して緩急をつけるとメリハリでてくるかもしれません。
また空間の使い方にも一工夫あると、より文字が引き立ったように思えます。
弘法大師への熱い想いが伝わってく作品ですね。