和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

二月も今日で終わりですね

2014-02-28 07:31:20 | 日記
二月も今日で終わりですね。

明日からは明るい三月!

おじさんでも、何と無くうきうきするのです~(笑)


さて、競書の締め切りですが、3月14日金曜日です。

漢字を仕上げてかなに切り替えた方が少しづつ出始めました。

かなのポイントは、筆の持ち方と机の位置にあります。

筆は軽く持ってくださいね。

筆管の太さが細いせいか、ボールペンや鉛筆の用にがっちりとホールドしてしまう方がいらっしゃいますが、軽く持たないとゆったりした線や繊細な線も書けません。

親指の関節を曲げずに持ってみてください。
びっくりするほど力が抜けて楽になりますよ。

かなの名人と言われている人の写真やビデオを見ると、指や手の形や大きさはまちまちですが、みなさん親指の関節が伸びていました。

是非お試しください。



次に机の高さです。

競書のかなは、手首の下を紙につけて滑らせながら書く『堤腕法』でお書きいただいていますが、正座用座椅子を使ってしまうと、座高がかなり高くなり、手首の角度が不自然になってしまいます。

中筆でやっていただいている『懸腕法』では、筆の持つ位置を変えたり手首の位置を変える事で座高の変化に対応できますが、『堤腕法』ではそうはいかないのです。

中国の書法は椅子に座って書いている映像を良く見ます。
箒のような筆で立って、路面に水書きする風景も映像でみました。
低い机でもあぐらで書いている画をみた記憶が、ありますし、古い時代にはあぐらかいて右膝をたて、そこに右ひじをついて書いていたこともありそうな気がします。
やってみたら、楽なのです。
書き写す仕事には便利だったかもしれませんね。

でも、日本の書道では心の状態を姿勢という形にして表す正座が基本。

心がざわついていたり乱れている時に、形である正座の姿勢をとって心を落ち着かせることもできるので、正座は生活にに密着した便利なものなのです。

私は書道の『道』の部分は正座にあると思うのです。


それでも、長時間のお稽古で座椅子使わないのも、すぐに痺れてしまって厳しいですよね。

何十年経っても私もすぐに痺れてしまいます(笑)

そこで和翠塾の机には、アタッチメントつけて高さを高くできるように改造しました。

白いシールがはってある机がアタッチメント装着可能な物です。

正座用座椅子を使ってかなの姿勢をとっても手首に無理がなく、大柄な男性にとっては足をたたんで机下に入れやすくなり、漢字中筆懸腕法の普段使いも便利です。

アタッチメントは教室奥にありますから、ご遠慮なくお声かけてください。

では、今日も一日張り切って参りましょう!