和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

音楽と書の共通性

2014-02-18 08:31:08 | 日記
これは今更私が言うまでも無いのですが、実に多いですね。

ざっくりとジャンル分けやカテゴリー分けするだけでも面白いです。

クラシックはもちろん書で言うところの古典ですね。

その中には、バッハありモーツァルトあり、ベートーベンありです。

作者不詳の民謡や伝統音楽は、甲骨文字や金文、竹簡や木簡と比較できると思います。

アートと言われるようになってからの書は、ポップやロックにあてはめると面白いですね。

最近ではJ POPを聞流しながらその歌詞を書くパフォーマンスも良く目にします。
個人種目であった書にチームワークが要求されるところが新しいですね。
イベント性も高くとても楽しく好感もっています。

一時代前、羽織袴姿のおっさんが、大きな筆を抱えながら、武道館のアリーナを駆けずりまわって『寿』という文字を書くパフォーマンスよりは何倍も楽しいです(笑)


ロックも『クラシックロック』と言われるジャンルかあります。
リアルタイムで聞いてきた曲ばかりで、ハードロックやアートロック、プログレッシブロックやグラムロックなど、多様なジャンルに分かれます。

そんな感覚で書く書家も幾人かはいますが、聞きながら書くスタイルの方がほとんどです。
好きだから聞きながら書くのでしょうが、効果はそれなりにはあると思います。

古典をやる時にはクラシックから曲を選んで、流しながら書いてみるとか、激しい物を書く時にはデスメタル聞きながら書いてみるとか(笑)

でも一人の時にやってくださいね(笑)
大音量だとさすがにヘッドフォンでも漏れて聞こえてしまいますから~


私の場合は、書く前に内容を想像して旋律やリズムをイメージします。

そして、そのイメージがかたまり始めてから書き始めるようにしています。

止めた呼吸で、より鮮明になる心臓の鼓動を身体で聞き、紙の上を走る筆の音を耳で聞きながら書いています。

呼吸止める時間が長いと、緊張感のある渇筆がでることがあります。

少し自虐的な作業ですね(笑)

一度好きな音楽流しながら書いてみることをお勧めします。

ご自宅でためして見たらいかがでしょうか。

面白いと思いますよ。

でも同じ曲ばかりじゃダメです。
書きたい物からイメージして選曲してくださいね~