一番右が普段和翠塾のみなさんが、お稽古でお使いになられている、固い毛と柔らかい毛を混ぜて作られている筆です。
楷書から草書まで万能型で、使いやすい筆です。
『春』を力強く書いてみました。
墨含みがあまりないので、半紙に一文字では渇筆になりやすいですね。
真ん中はそれよりも少し長くて、純毛で柔らかい筆。
行書草書に向いていますが、慣れると楷書の縦画も綺麗に書けます。
この筆で『春』を書くとこんな感じです。
やはりかすれが出ますね。
かすれはコントロールすれば色々な表現に使えますから、最初の墨の付け方は大切ですね。
さて、左はさらに長い純毛筆です。
長いですねぇ(笑)
筆先のねじれが面白い効果を生み出すので、活力感ある文字を表現しやすい筆です。
たっぷり墨つけて書いた『春』こんな感じ
少なめで書いてみるとこんな感じ
もちろん、普段お使いになられている筆でも、色んな表現は無限大にあります。
大切なことは試してみることです。
創造の『創』の字は、槍で傷つけられた痕のことだとか。
固定概念を打ち破り、何かを作り出すためには、まず一槍打ち込まねばなりません。
どこに?ですって。
もちろん、自分自身の中にある固定概念にです。
お教室でお教えしていることは、固定概念の素ばかりかもしれません(笑)
一槍つく姿勢を忘れないようにいたしましょう。