感想:化物語ポータブル

2013-01-08 00:09:08 | ゲーム(その他)
今日のソフト



化物語ポータブル 公式サイト


夏購入ゲー感想第2弾。

原作アニメが大好きなのでもちろん発売日に購入しましたよ!


ジャンルとしては「過剰妄想MAD会話劇」をメーカーは自称している。なにそれ。


格ゲーのように作中のキャラを選んで1対1で戦わせる。
カードゲームのようにターンごとにセリフカードがランダムでひとつずつ追加されていく。
セリフを投げ合って精神的ダメージを与え合い、テンションゲージを押し切れば勝ち。
当然、まともに会話など成立するはずもなく、小学生のケンカみたいになってる。
偶然原作どおりの会話の流れができたとしても、なんのメリットもなし。
これ、企画の時点でヤバイと気づけよ…。


カードごとに「石・鋏・紙」の属性が設定されていて、
そのままジャンケンの三すくみになっているので
相手のカードに勝つ属性であれば若干有利なダメージになる。
けれど結局ダメージの大きさはカードに依存しているのでほぼ無意味。

セリフカードを30個選んでひとつのデッキを作成するのだけれど
カードゲーム的な制限はいっさい無いので
ダメージの大きい「お前、ひょっとしてただの馬鹿なんじゃないか?」
という嫌なセリフを30個組み込んで投げ続けるだけで最強の相手にも勝てる。
最初からバランスを考えてないんだろうな。


シナリオモードは元のアニメから抜き出した数十秒のムービー→対戦→EDテーマ がワンセット。
これを繰り返して原作通りの順にキャラと対戦していく。
こんなものでアニメを再現した気になっているのかどうか知らんけれど
実際はダイジェストにすらなっていないお粗末ぶり。
原作を知らない人には意味不明だし、知っている人は馬鹿にされたと感じてしまう。


キャラのモデリングやアニメの舞台をそのまま3D化した背景は実に見事だし
アニメパートのクオリティもとても高く、
ビジュアル的には非常に優れた作品であることは間違いない。


で。

対戦だけではなく、自由にセリフを組み合わせて自作のムービーを作成できる。
動画サイトへの投稿を意識したファクター。むしろこっちがメインともいえる。

ただし、組み合わせるためのセリフやキャラのコスチュームを開放するために
苦痛なゲーム部分をやり込んで実績解除しなければならないのが実に不毛。
このソフトの全てのチグハグぶりは流石に我慢ならない。


あまりの消化不良っぷりに、ついBD-BOXを購入してしまった。
ここまで計算してのアニプレックスの罠だったのだとしたら脱帽ですね…。


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