感想:PCエンジンmini未収録ゲーム CDRom2編 その2

2020-05-05 16:43:49 | ゲーム(レトロ)


サイキックディテクティブシリーズVol.3 アヤ(1992年)

オサレサイコアドベンチャー。PCエンジンでは2作出ているうちの1作目。
DAPSという独自システムによる滑らかなアニメーションが驚異。
一瞬の演出のために大量の作画枚数を使うゲームバブル時代の申し子。
世間では続編の「オルゴール」のほうが人気が高いのが不思議。
そちらは本格ミステリに見せかけた電波ホラーゲーなんだが
まあ現代では「ひぐらし」もヒットしちゃってるしね。温故知新。




銀河お嬢様伝説ユナ(1992年)

PCエンジンでは極度に難易度が低く絵やストーリーをストレスなく楽しませる
コマンド選択式ADVを「デジタルコミック」と名付けてジャンルを確立させた。
アニメが好きじゃないor頭を使わないゲームが嫌い、という人には向かないせいで
逆に間口が狭くなってしまっているのがなんともいえない皮肉。
そしてその代表のような作品がこれ。全盛期のハドソン&REDの全力が伺える美少女ゲーム。
レジェンドアニメーター明貴美加(おっさん)の性癖全開なコテコテっぷりもいい。




雀偵物語3 セイバーエンジェル(1993年)

今やゲーム業界のトップを牽引するアトラスの黒歴史w
原画は今でもアニメのクレジットで名前を見かける鈴木典孝。
「おっぱいを見せたいなら乳首を描かなきゃいいじゃない」という開き直りは
今日の漫画やアニメを先取りしたかのような残念要素ではあるのだけれど
エロへのこだわりはPCエンジンソフトの中でも屈指。
イカサマありきの麻雀部分もなかなか痛快な出来。




1552天下大乱(1993年)

リアルタイムの戦術やグラフィカルインターフェースが特徴の戦国シミュ。
家庭用でこんなに時代を先取りしたゲームは珍しい。
そして武将や国力を数値として表示しない、ここまでの歴史ゲームに対するアンチテーゼ。
そのおかげでCPUが相手でも情報戦のリアルさが楽しめる。
さらに、武将ではなく家臣として天下統一を目指すことも可能。
ディレクターも凄いがこんなアイデアを実現させたプログラマーも凄い。




幻蒼大陸オーレリア(1993年)

PCエンジンマニアのあいだで評価の高いアクションRPG。
とにかく背景が美麗なので移動が楽しい!!
伏線が綺麗にほどけていくシナリオも面白い。
町人のセリフがシナリオの進行とともに変化するこだわりも良し!
戦闘バランスはちとアレだけど、レベル上げが簡単で楽しめるのがグッド。




卒業 グラデュエーション(1993年)

女子高の教師となって5人の問題児を導く育成シミュレーション。
イラストレーター竹井正樹の出世作でもある。
パソコン版にあったはずの援〇イベントとかは削除されているが
全体的にエロい雰囲気はお約束。全員を売れっ子AV嬢に育て上げた俺は神教師。
声優ブームに乗っかってメディアミックスも割と上手くいった模様。
鶴ひろみの演技はマジで天才的だな…。




幽・遊・白書 闇勝負!!暗黒武術会(1993年)

メガドラの幽遊白書は非常に評価の高い格ゲーだが、
こちらはなんと3D視点のシューティング。
PCエンジンのアニメ向きな配色のおかげでグラフィックがすごい。
どうにも理不尽にダメージを食らうことが多いし、対戦モードがないのも寂しいけど
キャラクターを表現する手段としては格ゲーに劣ってない。見事。




メタルエンジェル2(1995年)

美少女メカ格闘育成シミュレーション。
1はPCエンジンの中でも底辺を争うクソゲーなのだが
この続編はきっちりチューンナップされた良作。
3人からひとりを選んで開始するが、キャラごとのシナリオはいずれも熱血モノで熱い。
ランキングを上り詰めていくシステムがこの当時は珍しくて快感だった。




風の伝説ザナドゥII(1995年)

「PCエンジンで最もグラフィックが優れたゲームは何か」と聞かれたら
俺は迷わずこれを挙げる。
すでにサターンプレステも発売されたあとだったが
まったく負けていない魂のこもったマップチップ。
当時から作品に対して手を抜かない日本ファルコムの姿勢が
30年近くを経てなお成長を続ける基盤なのだな!!




リンダキューブ(1995年)

アッパーバージョンである「リンダキューブアゲイン」はゲーム史に残る名作だが
本家のこっちも捨てたもんじゃない。ポケモンより前に発売されたモンスター収集ゲー。
全ての動物が見事に可愛くないのが素晴らしい。
ていうかそもそもヒロインのリンダが可愛くないw
100%進行が止まるバグが発生しているのが実に残念。
イキって13日の金曜日に発売するからこんなことになるんだよw



まだまだ感想を書きたいゲームはあるが、とりあえず終わり。
名作もたっぷりあるので是非さがしてみてください。
救いようのないクソゲーを遊んでみるのもまた一興。

エミュレータで遊んでも面白いゲームは面白いのだけれど、
やはり当時の空気を味わうなら実機がいいね。
当時はCDアクセスの多さにキレたゲームでも大人の余裕ができた今なら
スマホで暇つぶししながらのんびり楽しめる。たぶんな。


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