・転載：温州高速鉄道事故の調査報告 関係者54人が処分対象―中国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111229-00000010-scn-cn

サーチナ 12月29日(木)10時20分配信
　7月23日に浙江省温州市で発生した高速列車追突脱線転覆事故について中国政府・国務院は先日、事故調査報告に対する意見を提出した。調査報告では、事故の原因と責任の所在が断定されるとともに、元鉄道部長をはじめとする関係者54名を処罰の対象としたことが明らかとなった。中国網が伝えた。

　事故は現地時間7月23日午後8時30分に発生、死者40人、負傷者172人を出す大惨事となり、約2億元の経済損失を出した。

　国務院の事故調査グループは、事故の原因として以下の点を挙げた。

　・列車運行制御設備の研究開発における管理不行き届きで、システム設計ミスや重大な安全リスクを生じさせたこと。

　・鉄道部が発注や技術審査などで規律違反や審査を甘くするという不正を働いて、安全リスクのある列車制御設備を事故路線に運用させたこと。

　・落雷で送電システムや運転制御通信システムが故障したにもかかわらず、上海鉄道局の関係作業員は職務履行に努めず、処置に手を抜いたことで、事故の発生や事故の被害拡大を回避しなかったこと。

　その上で、劉志軍元部長と陸東福元副部長をはじめ、チーフエンジニアや運輸局元局長など鉄道部関係者、運行制御設備を開発した中国鉄路通信信号集団公司の幹部、上海鉄道局の幹部ら54人の責任を指摘、厳粛な処分を求めた。（編集担当：柳川俊之）

中国高速鉄道