中国での不思議な未来型“バス”

中国では，ある民間会社による未来型の“バス”を提案されまして，話題になりました。この会社，深圳華世未来パーキング設備公司（本社：広東省深圳市）は，名前とおり元々パーキング設備を生産する会社ですが，これからバス事業にも展開しようということです。

同社が開発しているこの未来型の“バス”は，中国語の名称が“立体快巴”って立体的な快速バスというですが，実は一種の軌道電車だと思います。下図に示すように，架線がいらず，普通の道路に設置された専用軌道を使って，一般車の上に走る充電式電車でしょう。電力と太陽エネルギーを動力とし，時速４０キロ，乗客数が１２００人で，地下鉄より安い，LRTより早いっていう概念です。また，高さ２メートル以下の小型車輌は、トンネル状になっているこのバスの一階を自由に走行できるというです。

北京市門頭溝区は導入について前向き積極的に検討中で，今年の年末までに9キロの試験路線を開通する予定です。この試験が成功すれば，最終186キロまでのネットワークも計画されています。車両の製造は中国の大手鉄道車両メーカー中国南車に委託して，8月末から本格の車両生産が始まれるそうです。

他には，河北省石家荘市，安徽省蕪湖市，四川省瀘州市も興味を示したそうです。

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会社の公式サイト：http://www.hsfuture.com/index.html

中国語なのに，紹介ビデオは，ここです。Youtube リンク

ちなみに，米国の大手新聞紙New York Timesは8月17日，この未来型“バス”を紹介する記事（英文）を掲載しました。リンクは，以下です。

http://www.nytimes.com/2010/08/18/business/global/18bus.html?_r=1&scp=1&sq=china%20bus&st=cse#