・哈大高速鉄道，厳寒仕様高速列車が公開，開通が年末までに延期されたか

---- 追加説明 ----
この訳文は，満鉄会のある二世会員の方のご依頼で，翻訳したものです．ご訂正もいただき，いろいろどうもありがとうございます．

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ソース：新華社
http://www.ln.xinhuanet.com/newscenter/2012-06/06/c_112128405.htm



昨日（6月5日），瀋陽駅，瀋陽北駅がお急ぎの改造工事の最中，ハルビン～大連高速鉄道（以下，哈大高鉄）専用のCRH380B型の厳寒仕様高速列車が瀋陽市内にデビューしました．記者の取材中，鉄道関係者は哈大高鉄の開通が年末までに延期されたことを明らかにしました．

5日午前，記者は（瀋陽市内の）老道口地域周辺の鉄道線路に今までと違う仕様の流線形の高速列車の１本と黄色塗装の小編成列車の１本が走っている様子を目撃しました．試験走行中の哈大高鉄専用のCRH380B型の厳寒仕様高速列車と高速鉄道の軌道などを検測する試験車のそれぞれだそうです．

建設中の哈大高鉄は，中国鉄道４縦４横の国家高速鉄道網計画の中にも，非常に重要な線路の一つだとされています．同鉄道は世界初の厳寒地域に敷設した設計速度350km級の高速鉄道にもなってます．開通当初の営業速度が300kmになるので，これはまさに厳寒地域での世界最速鉄道になります．

今まで国内に走っている時速300km級の高速列車の全ては摂氏－25度から40度までの範囲にしか運用できませんでした．（厳寒地域の）東北の高速列車の最高速度が200kmに過ぎなかっただし，海外といっても，ロシアや北欧では摂氏－40度までの厳寒地域に高速鉄道が整備されたものの，その総延長が700kmにも満たないのです．

そのため，鉄道部門はこの哈大高鉄専用のCRH380B型の厳寒仕様高速列車の開発に手をかけました．同列車は6両編成で，全長201m，摂氏－40度～＋40度範囲の運用が可能です．一見して，北京～上海に運用されている中国北車製の高速列車とあまり変わらない外観ですが，この新型列車には材料の低温特性，車体の防雪密封性と断熱保温性をはじめ，車内のフローリングに保温材の追加や，空調システムの加温性能，電気システム，制動システム，台車までの低温適応性の向上など，様々の改造がなされました．

鉄道関係者の紹介によって，この厳寒仕様高速列車の自主開発において，計11項目の重要な技術の突破が実現されました．この間，計40本の高速列車が既に納車され，車輌の導入費用は80億元になります．記者が見かけたあの走行テスト中の高速列車もその一列になってます．

哈大高鉄は本来今年7月15日に開通する予定ですが，この間工事のスケジュールが調整されまして，開通が延期されました．中国鉄道部の規定で，新線開通までに，静態検収（外観や書類など），動態検収（実車走行，総合テスト），初歩検収クリア，安全評価などの検収手続きがあって，そのうち動態検収と総合テストが１～６ヶ月がかかるし，その後１～３ヶ月の時刻どおり（客なし）の走行テストもありまして，今年末に営業運転の基本条件に到達することは可能です．

記者　于海

中国高速鉄道