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「The Giving Tree」

2007-10-06 13:11:05 | Review
昨日より多少マシにはなったとはいえ、今日も不機嫌な息子。家にいるよりお散歩した方が飽きずに周りをきょろきょろしておとなしくしてくれるので、今日も近くのTJ-Maxまで歩いていきました。久しぶり(…といっても15日ぶりくらいか?)だったので、新商品が入荷していて、掘り出し物もいくつか。
で、ずっと欲しかった絵本「The Giving Tree」を発見したので、買いました。

この絵本は、30年以上前に出版され、とても有名で絵本のベストセラーです。
翻訳版「おおきな木」を子供の頃にどこかで読んだことがあります。表紙の緑がきれいだったことが印象的。
でも、欲しいと思ったのは子供が生まれて、絵本を買うことが1つの趣味になってから。初めて読んだ時は、「ふーん。可哀想な木。」くらいで大した感想はなく、そのまますっかり忘れていました。

改めて読んでみると。
簡単な短い文章、白黒の絵、とてもシンプルな絵本です。
だからこそ、読んだ人がそれぞれ違う感想を持つことができる本。
自然破壊への戒め、とも取れるし、親子の愛、とも、キリスト教の無償の愛、とも取れる。
多分、読んだ人一人一人、受ける印象が違うと思います。
私はただ単に、「愛すること」についての絵本だと思いました。与えて与えて、ひたすら与え続けて、でも何一つ見返りは求めない。
普通に見たら、木はとても不幸なのだけど、本人はとてもとても幸せだった。
誰かを愛すること、って、相手が何かしてくれることを期待したりせず、ただ相手を愛する、その気持ちだけで幸せになれるんだな、と。
それだけで十分、幸せで、愛せる誰かに出会えたら、それだけでとても幸せなことなんだと。

自分が親になった今、木はお母さんで、少年は息子なのかな、という見方もできます。私はこんなふうに無償の愛を捧げることができるのかどうか。
でも、愛する息子に出会えたことだけで、幸せなんだよな、と思いました。

多分、次に読んだら、また違う感じ方をするかも。子供用の絵本だけど、大人になってからも何度も読める、とても深い本です。