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春とみどり 全3巻 漫画 ネタバレ感想

2023年07月19日 21時45分00秒 | 漫画と本とアニメとドラマとCD
春とみどり 全3巻
漫画、深海紺
事故で亡くなった親友の娘と暮らすことになり
2人が居場所を探す物語。

とっても繊細で臆病で優しいお話です。

主人公のみどりさんは、
人付き合いが苦手な31歳。

中学の時のたった1人の友達つぐみちゃんは、
中学卒業と同時に家出をして音信不通となり
突然実家に掛かってきた電話は
つぐみちゃんの葬儀の案内だった。

葬儀の場で、つぐみちゃんの見間違えたのは
彼女の娘のハルちゃんで、
親戚が彼女を押しつけあっているのが聞こえ
たまらず自分が引き受けてしまう。
(まぁここら辺は、よくあるクダリというか
本人が了解したからって、中学時代の友人に
引き渡さないだろうと思わなくもない)

初対面なのに みどりさんのとこに
お世話になろうと思ったのは
母(つぐみ)から みどりさんの話が
よく出てたから。


みどりさんは、中学の頃は
つぐみちゃんを親友と思っていたが
友達が つぐみちゃんだけの自分と
周りに沢山人がいる つぐみちゃんを比較したり
みどりさんに一言もなく
卒業と同時に家出したことや
子供が出来たとか地元に戻ってきたとか
そんな連絡が一切なかったことで
彼女にとって自分は知り合い程度だったんじゃ
ないだろうかと思っている。

ハルちゃんは、
突然自分が1人きりになったこと、
みどりさんが自分を 
つぐみちゃんの身代わりにしてることを
感じていて、
母の口から聞いたことのある
唯一の友達である みどりさんのことを
信用はしてるけど心を許してはいない。


そんな2人が
つぐみちゃんの死を少しずつ受け入れて
お互いがお互いを見て
一緒にいることに名前はいらないと気づき
同時に離れていても大丈夫だと気づく。

そうして、ハルちゃんは親戚の家に引き取られ
(お子さんが自立して余裕が出来たらしい)
みどりさんは転職と引っ越しをする。

月日が経ち、
大学生になったハルちゃんが
また、みどりさんと暮らすことになり
ハッピーエンド。

ハルちゃんは本当は社会人になってから
同居したかったけど
アクシデントがあり前倒しになったというのも
可愛らしいなと思います。

つぐみちゃんが 
みどりさんに出せなかった手紙が出てきますが
肝心なワードは読者に委ねられてますが、
みどりさんのことが大切だったことは
伝わってきます。

みどりさんの つぐみちゃんへの想いは、
限りなく恋に近い友情だったのかな。

焦がれて焦がれて仕方ないのが
とても切ない。

ハルちゃんのことを
ちゃんとハルちゃんとして認識して
ハルちゃんと向き合えて良かった。


       




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