オーレ！ 全5巻
サッカー漫画。
漫画、能田達規
サッカー漫画。
主人公はサッカー選手ではなく、
市からドイツ人選手の通訳として出向してきた
公務員の中島さんです。
上総オーレは2部に残れるかどうかの崖っぷち。
設備も足りない、人も足りない、
お金も足りないのないない尽くし。
中島さんも最初はヤル気ナシでしたが、
ボランティアスタッフとの交流、
選手たちとの交流、スポンサーとの交流etc
素人だからこそ “なぜ出来ないのか？”
を考えて、“こうすれば出来るのでは？”
と無謀な案を出して突っ走り、
それが周りを巻き込んでいく。
という物語。
最初は、市役所の人というのが市民からは
信頼を得られやすかったりして、
イベントとか決まりやすかったりしたけど、
スポンサー候補からは、
どうせ市役所に戻る人間に言われてもと
そっぽを向かれ、
ドイツのサッカー環境を見に行ったりして
あんな風にという夢が具体的になり、
悩みに悩み市役所を辞めて
上総オーレに就職して、
面白い馬鹿だなとスポンサーを獲得して
さぁ頑張るぞというとこまでが
丁寧に描かれてます。
そここら、12年後まで飛んで、
1位決定戦を社長として見ながら、
目指すは世界1だから、まだまだだ！
という感じでおしまい。
エピローグでは、
弱小クラブが上総オーレを参考にしたいと
見学に来て、
上総オーレのこの12年の歩みを説明される
というカタチで補完されてます。
でも、12年飛ばしたことで
ありえない感が薄まって
公務員辞めて（彼女にもフラれて）
それでも頑張って良かったねと思える
ラストでした。
スポーツは選手だけじゃなく
こういう人達もいて成り立ってるんだなと
だからスポーツ観戦は楽しいんだなと
しみじみしました。
読んで良かった。
スポーツの秋ですね。
