雑用付与術師が自分の最強に気付くまで 4〜5巻
役立たずと言われ雑用をしていた付与術師が
漫画、アラカワシン
原作、戸倉儚
キャラクター原案、白井鋭利
役立たずと言われ雑用をしていた付与術師が
実は最強でしたという冒険者漫画。
『竜の翼』をクビになったヴィムが
『夜蜻蛉』に仮団員として入りました。
98階層の階層王の強さに夜蜻蛉は全滅の危機、
ヴィムは自分が倒すと前に出ます。
本人は時間稼ぎのつもりらしいけど
幼馴染のハイデマリーは
彼が勝つと分かってます。
笑いが込み上げるのは恐怖の為と
勘違いしてるヴィムに
恐怖からではないと分かってるハイデマリー。
ヴィムは自己肯定感が低いだけではない気が
します。
階層王と互角以上の戦いをするヴィム。
九割九分死ぬ可能性がある方法でも
何故か死なない自信があり
そのスリルが楽しくてしょうがないヴィム。
階層王を倒すがヴィムも満身創痍で倒れる。
皆んなに感謝され尊敬され
このまま夜蜻蛉に正式入団する流れが
出来上がっているのに、
ヴィムの心は
『そういうことは思っちゃいけない…
こんなこと思っちゃいけない…』
という何かに囚われている様子。
ここまでが4巻で、第一章が終了しました。
5巻から第二章です。
『迷宮は地下に向かっているとは限らない』
という論文を嬉しそうに読むヴィム。
ギルドマスターがヴィムを訪ねてきます。
97階層の階層王をヴィムがいた『竜の翼』が
討伐して、
そのヴィムが『夜蜻蛉』と98階層に行き
階層王を単独討伐したということは、
97階層もヴィムの功績なのではないかと
疑っているギルドマスター。
しかしヴィムは、
『竜の翼は97階層王を倒し
そのあと僕が抜けて
夜蜻蛉にお世話になって98階層が突破され
僕の尽力を評価してくれてる。
それで何か問題ありますか？』
と突っぱねます。
色んな人がお見舞いに来ますが、
夜蜻蛉の下部組織も合わせると千人を下らない
ため、人を覚えるのが苦手なヴィムは困惑。
そんな中、グレーゴルという夜蜻蛉の弟分の
団長とギルド未承認の本の論文話で盛り上る。
退院したヴィムを迎えにくるカミラは
正式に入団して欲しいことと
他のパーティーからも勧誘があると思うから
それよりも上の報酬を出す用意があることを
伝える。
あまりの高額に“まぐれ”で倒したのに
“俺なのに”と思うヴィム。
そしてカミラは『黄昏の梟』という巨大な闇の
パーティーには気をつけろと言う。
（明らかにフラグな感じだなぁ）
そして正式入団したヴィム。
そして98階層の開拓が始まる。
やはり人を覚えきれてないため
はじめてじゃない人に
はじめましてな挨拶をしてしまったりする。
カミラはヴィムの天才さと
簡単に危険に身を投げ出す危うさに
どう扱ったものかと思っている。
ヴィムはカミラから戦闘回避の指示に
なんだかモヤっている様子。
しかし回避出来ない場面がきて
戦闘許可が出るが、
ヴィムは危険な戦い方を無意識にして
やりたいからいっか的に思う。
そんなヴィムをカミラは心配する。
ハイデマリーはヴィムに
夜蜻蛉のみんなは好きかい？
と聞き、ヴィムは
“………うん。”と答え、ハイデマリーは
“…そいつぁよかった”と言います。
というところでヴィムの方のお話は以下次巻。
“…”にヴィムの嘘と
ハイデマリーも気づいてることを
詰め込んでますね。
タイトルとハイデマリーの明るさと
夜蜻蛉の人たちの温かさで
ヴィムが夜蜻蛉で実力を発揮して
自己肯定感が上がって
竜の翼のメンバーにも認められる
というような明るい方向に向かっていく漫画
なんだと思って読み始めましたが
ジワジワとジワジワと違和感があり
5巻までくると
そうじゃないんだなということは分かった。
そうなると、ヴィムが何処に向かっていって
『気付く』ことが出来るのかが怖い。
そして、端折りましたが
『竜の翼』クロノスは97階層の階層王討伐の
認可が なかなか降りず、
抜けたヴィムが『夜蜻蛉』で活躍してることも
噂になり、
今の『竜の翼』は弱いのではと
喧嘩をふっかけられたりしてます。
それを返り討ちにするぐらいには強いのですが
クロノスは自己評価が高すぎて危うい。
そんなクロノスは自分たちが先頭じゃないと
というプライドなのか焦りなのか自信なのか
99階層へと挑み階層王が出てきて
やられます。
病院で目覚めたクロノス。
クロノスたちを運んだという
ゲレオンと名乗る男が現れる。
（手の甲に『黄昏の梟』の紋が…）
というのが5巻のラストです。
クロノスの闇落ちフラグでしょうか。
グレーゴルは手袋し手の甲が分かりませんが、
ゲレオンと同一人物っぽい。
ということは、
ヴィムの方が闇落ちに近い気がせんでもない。
どうなんだろう。
うぅん、なんだか根暗くて
モヤモヤする。
でも気になるから読んでしまう。
