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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

時をこえて

2014年06月12日 | カワサキ 650RS W3


6月11日水曜日、名義変更を終了。
650RS W3(昭和48年)が僕の相棒になりました。
写真は旭川陸運支局の前にて

これと同じ写真を前オーナーさんに送ったところ
なぜだ?カバンに反応(笑)

「やっぱりアレですよね!「彼のオートバイ彼女の島」の!」

さすがは同い年!W3世代!わかるう~。

そうなんです。
偶然なんですが、そうなんです。

角川映画「彼のオートバイ彼女の島」(原作:片岡義男 1986年)のなかで、
主人公がW3とともに愛用していたオートバイ用振り分けバッグ。
あれと同じものです。

タチバナのパニアバッグ「US ARMY」。
大学生のとき、これがパニア(振り分けバッグ)でいちばん安かった。
大阪梅田の南海部品で、特売ワゴンに山積みになってました。

バイトの給料は全部、オートバイ旅のために使っていたっけな。

あれから四半世紀を経て、キャンパス地で丈夫なので、いまだに使っているんです。
当時物ワンオーナーですよ。



北関東に住む、同い年のオーナーさんから譲り受けました。
ハイエースに積んで、北海道に持ち帰ります。


夜中のドライブ。外は別れの涙雨。W3は黙ってずっと窓の外を見ていました。

こうして僕のところにやってきた650RS W3。
19歳の頃からずっと探し続けてきた1台に、ようやく巡り逢えました。


僕は幸せ者です。
オートバイ乗り冥利に尽きます。


19歳の心とともに

2014年06月12日 | カワサキ Z750FX(D3)


カワサキZ750FXⅠ D3と呼ばれる後期型です。
原動機は、Z2E。
Z2型最後のモデル。おおよそ750ccとは思えない大ぶりな車体とエンジンを持っています。ご存知のようにZ1Z2と同じユニットで、対米輸出用1000ccのボアダウン版なので、でっかいのです。

19歳。僕が大学生のときに出会いました。
神戸の長田のオートバイ屋にあったこの1台は店の奥で値段がつかず埃を被って鎮座していました。磨かれてもいませんでした。
結局、当時僕が乗っていたカワサキエリミネーター400/2年落ち/車検わずかと無条件交換で僕のもとにやってきました。

いわゆるタダと言っていいかな!?

当時すでにZ2はそこそこ人気があったのですが、FXの人気が出るのはこれからさらに数年先のことです。当時は7年落ち車検切れのFXなど屑鉄のような扱いでした。

この頃のボクは中古のW3を探していましたが、どうしても見つかりません。
カドカワ映画「彼のオートバイ彼女の島」からまだ1年余りでしたから無理もありません。

結果的に、その後の20年以上現在までをこのFXとともに駆け抜けていくことになります。



35歳、現在のFX。(2枚とも)
いろいろ手がかかりますが、まだまだ行きます!
ヤンキー改造とも一切無縁でノーマルを保っている実用可能な車体なんて今じゃなかなか見かけません!



とことん使える実用車 BMW R100トラッド

2014年06月12日 | BMW R100トラッド


2010年5月
パリダカを売ったお金で自分の体格と使用目的にマッチした実用車を探しました。
R100トラッド 1990年

中東向け輸出(おそらくエジプト)だったというこのモデルは、公用車として作られた実用車です。日本には200台ほど輸入されたそうです。

そのうちの1台が、縁あって僕のもとにやってきました。
ANAのパイロット→東京都内のBMWマニアさん→僕、の順で我が家に来ることになったBMWは20歳。少年の青臭さが取り除かれていぶし銀のような様相。

丈夫で長持ちのドイツ製をどんと体現しているかのような、ドイツらしい1台。
高級感はありませんが、ともかく丈夫で働き者です。

フロントフォークOH、ブレーキOH、タイヤ交換など、足回りの整備をとことん行い、エンジン/キャブ調整を行い、オイル滲み原因などをすべて取り除き、新しいオイルを満たして純正のパニアケースを新たに取り付け(なんとヘルメットも入ってしまう)、いま現役でバリバリ働いています。

公用車として作られただけあって、実に使える実用車。
ヘルメットも収まる左右のパニアにはそれぞれスーパーの買い物かご1個分、
計2個分の荷物が無理なく収まり、音は静かで存在をことさら自己顕示せず、
取りまわしは400ccのように滑らかで、燃費もハイブリッドカー並み。

質実剛健。高級感なし(笑)
これぞドイツ製!

僕のお気に入りの1台です。




去りゆくもの

2014年06月12日 | BMW R100トラッド
1997年に四国高知で購入して2010年に手放したR100GSパリダカ 
手放したとき、たった4800kmしか走っていませんでした。
ただ僕には大き過ぎました。

僕が乗っても手に余るのだから、こいつを乗りこなすには
身長180cmは欲しいところです。

よく、小柄なおじさんが巨大なBMWGSに乗っているのを見かけますが、
きっと楽しくないと思う。
オートバイとの相性って、乗ってみないとわからないと思います。

なかなか手のかかる相棒でした。



高知ナンバーだったので、北海道に引っ越してきた直後に
いまは国会議員になった「長谷川岳」と知り合うきっかけになりました。

当時の岳ちゃんはヨサコイソーランを盛り上げるのに一生懸命な青年で、
僕が高知に在住していた頃に高知に通っていたことがわかって大いに意気投合したものです。

その後僕たちはそれぞれに環境が劇的に変化し、すっかり疎遠になり、オートバイも僕の手元を離れ、
そして月日は流れていきます。


ヨッチョレ!