整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

650RS W3のブレーキ・キャリパーが!

2014年08月30日 | カワサキ 650RS W3

こちらは部品取り車です。
特に取り出す部品もないので専ら防錆に努めておりますが、きょうは引きずり気味のフロントブレーキをなんとかしようと思い、部品ガレージの奥から引っぱり出してきました。



ブレーキ液(フルード)を全部抜いてしまおうと思い、



チューブを繋いで、ドレンボルトを回すと、



ええええええええええええええーーーーーーーーーーーー!



どうなっとんねん!

とまあ、各所が腐食しまくりな部品取り車です。



では、ココから外してやろうと・・・。
う~む、悪夢ふたたびの予感。

結局どこのネジもビクともしないので、諦めてそのままバラすことに。



最初からこれでよかったような気がします。



苦労した末に入手したのはこれだけ。ブレーキパッドです。
まずまず良品です。(もちろんメーカー廃番です)

固まりかけていた右ディスクブレーキのブレーキパッドを取り外したので引きずりは解消されて、部品ガレージから引っ張り出すのもずいぶんと楽になりました。



きょうはきれいな空でした。



同じ色ですねー。



御苦労さまでした。











8月29日 夕焼け

2014年08月29日 | カワサキ 650RS W3

きょうも西の空が綺麗に染まりました。

昨日もきょうもずっと体が鉛のように重たくて
非常に疲れているのがわかります。
7時間眠っても取れない鉛のようなモヤモヤ。
これは肉体疲労じゃなくて心の疲労だとわかっていたので、
しんどいし、少しでも休みたいと思いつつ、
ちょっと無理をして夕方、オートバイで走りだしました。

久しぶりにレッドウィング・ブーツを履きました。
ほんとうはオートバイ専用のブーツがいいんだろうけど、
18歳のころからずーーーっと履いているので、この際だから穴があくまで付きあってやろうと思ってます。

カワサキはキック1発で始動しました。
エンジンの吹けあがりも上々。
加速も上々。
W3特有の強い振動が時速80kあたりからスーッと吸い込まれるように細かく砕けて、安定した一定の細動にかわります。

いい加速だな。40年前のオートバイとは思えない。

いつもの丘へ。
でも、日没にはタッチの差で追いつかなかった。

観光客が満足そうに思い思いの方向に散っていくのを眺めながら、
それでも幸せな気分になれました。

暮れていく空を眺めやりながら、
今年の夏も忙しくて、7月、8月と、ほとんど休まずに走り続けてきたので、
そろそろ休んでもいいかなー、なんて思ったり。

やっぱりオートバイいいな。来て良かった。
心が、スーッと軽くなったような気がします。

ところで。
「尾崎」というのは僕の旧姓で、22歳まで名乗っていた父方の姓です。
23歳で母方の旧家を継ぎ現姓になりました。

あの頃の心のままでありたいと思い、旧姓でこのブログを書いておりますが、
しかーし!
困ったことも。

22歳まで僕はタバコを吸っていたのですが、
カワサキで走ると、無性にタバコを吸いたくなるんです!
平素はほとんどそういうことなかったんですけどねぇ。

夕焼けに染まっていく空を眺めながら、
タバコを1本、煙をくねらせたい。

まさかまさかの、禁煙の闘い再びなのです。

写真は、上富良野の道。
この近くには友人がオーナーを務めるペンションがあります。
上富良野 ペンション風の道

僕の650RS W3は、加速するときババババンと弾けるような乾いた爆音を出します。

ペンションの前を通るときは、そんな排気音がお客さんの迷惑にならないよう、
アクセルを戻し減速して通過します。
厨房で忙しそうに働く友人夫婦が見えました。

よーし。

僕も、もうちょっと頑張ろう!





自転車のスプロケットだって、ぴかぴかにしたい!

2014年08月28日 | 自転車

ピカピカの魔物に取り憑かれると、我を忘れます。

ぴかぴか、ぴかぴか・・・。

いったん始めてしまうと話しかけられるのも億劫になるので、
仕事の合間にやる、ということができないのが悩み。

商売になりません。

はっと気がつけば、日が暮れて手元が見えなくなっていました。



僕の、長距離旅専用の自転車。

ハブやディスクブレーキのオーバーホールや、ワイヤー類の張り替えなど、まだまだやることがいっぱいあるのですが、これ以上に手をつけてしまっては仕事ができなくなるので、
あとはプロに任せようと思います。

オートバイだったら、ちょこちょこイジったり、
仕事の合間の休憩時間なんかを使って
「ながら仕事」ができるのになー。

あ、いや、オートバイには集中しないとか、
そんなことはないと思うんだけど。

よくわかりません。

自転車もオートバイも、
基本的には同じ。

ただ自転車は人力ですから、ちょっとした手抜きは全部自分の体に負担になって跳ね返ってきます。
そりゃあもう、ガツンとくる。
アクセルひとひねりで誤魔化せないですから。

だからなおさら、
仕事は丁寧に行いたいところなのです。






タンクキャップをモノキー化する

2014年08月25日 | カワサキ 650RS W3

本日いじったのは、奥のW3(マルーン)。部品取り車です。

8月も下旬になりました。
北西の冷たい風が吹くようになり、早や秋の気配が漂います。

僕の仕事も一段落したようで、ちょこちょことオートバイをいじる時間を取れるようになりました。



書類なし、鍵もない部品取り車。
鍵がなければタンクキャップも開くことができません。
破壊するのは簡単ですが、こうしてピンを押し出して抜けば、ちゃんと外れます。



慎重にシリンダーを分解します。
シリンダーのピンを1本抜くごとに、少しずつシリンダーが出てきます。
作業には精密ドライバーや安全ピンを使います。



分解完了。シリンダーのピンをすべて抜いて再び組み直します。これで同じサイズの鍵であれば回すことができます。
元のとおり収めます。
あなたのカワサキの鍵で開錠できることが確認できれば、モノキー化は完成です



さて、この部品取り車ですが、一見部品取り車には勿体ないようなんですが・・・。



こんなかんじだったり。(ミラーが折れてます!根部が腐食しまくりです!)



こんなかんじなので、やっぱり部品取り車なんですよね。

書類もありません。廃車証明もなく前オーナーも不明。
屑鉄か、バラバラになって部品として流通する予定だったものを引き取りました。
激安ですが、法律上もはや登録出来ませんから、車検を通して再び走り出すことのできない車両です。

そんなW3でも、僕のW3と一体になることで、
これから20年間、再び、一筋の風を吹かせることができるでしょう。

捨てる神あれば拾う神あり。
ふたたび命を!
走れ!650RS!








旅愁

2014年08月17日 | オートバイ
大学生の頃の僕は典型的な旅ライダーでした。

普段の足として、通学にもアルバイトにも彼女(今の奥さん)とのデートにも、いつもカワサキのZ750FXに乗っていましたが、(今でもガレージの奥に当時のままのFXがいます)
タイヤはオフロード用のブロックを履いていましたし、大学が休みになると貯金を握りしめてオートバイにまたがり、ひとりで北海道行きのフェリーに乗ってしまう、そんなオートバイ青年でした。



パリ・ダカールラリーには、強く憧れました。
もう、どうしようもないくらい。

血が沸き立つ、っていうんでしょうか。

通学のときに通る夙川の坂道をFXで駆けあがりながら、頭のなかにはパリダカのテーマが、ガンガン、ガンガン・・・。
どうしようもないんです。

いつだったか、苦楽園(西宮市)のあたりだったと思うのですが、偶然BMWのR100GSパリダカに、実際に出会ってしまった。
いや~もう、カッコよくて・・・。


それから何年後だったか、30歳目前の僕はついに念願のパリダカオーナーになったんですが、
ガレージのなかで、なでなでするばかりの生活。

「なんか違うんじゃないか。」

オートバイだけ所有していても、心も体もモーリタリア砂漠を激走しているわけじゃない。
物欲は満たしたけれど、僕はただの醜い豚。嫌なやつだ。

青いな俺。
結局、ろくに乗らないまま3年ほど前にR100GSパリダカは手放してしまいました。


1991年のパリダカールラリー 浜田麻里 Nostalgia

それなのに、
なんでしょうかね、僕は今でも血が騒ぐんです。
目頭にもグッとくるものが沸き上がってくる。

相変わらず、青いな俺。


みなさんは、いかがですか?