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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

W3で駈ける、初夏の美瑛・富良野

2014年06月29日 | カワサキ 650RS W3

日没に間に合いました。
お気に入りの見晴らしの丘にて。

いまから25年以上前のことですが、大学生だった僕が初めて美瑛を訪れたとき、
最初に感銘をうけたのはこの場所でした。そのころここは一面のカボチャ畑だったっけ。

あれから四半世紀の月日が流れて、ここは美瑛の有名観光地のひとつになりましたが、
ここからの風景は今もほとんど変わっていません。


きょうも1日が終わります。

見晴らしの丘まで、僕とW3の相性を確かめるかのように、おだやかにW3を駆けさせます。

少しの休憩を挟んだらエンジンを始動し、国道まで走り出て交通に乗ります。

美瑛町と上富良野町の境界付近の追い越し車線で加速をしてみます。バーチカルツインの大きな振動が細やかな細動にかわり、やがて高速域でツーっと一定になります。とかく振動のトラブルが言われるW3ですが、BMW R100よりもむしろ穏やかで苦痛を感じることはありません。R100は振動で片方のミラーが見えなくなるのですが、そんなことはまったくありません。もしかしたら僕のW3の状態が非常に優れているのかもしれません。前オーナーさんの日頃の愛情の賜物でしょう。感謝です。
速度ハザードの赤いランプを確認したらスーッと減速して走行車線に戻ります。まもなく右折して上富良野町の「ジェットコースターの道」に入ります。
ここまでW3はすべての動作に自然に機敏に反応し、車体をスッと倒したら素直にターン弧を描いて脇道に吸い込まれていきました。

ここはひたすらまっすぐの直線道路。暮れゆく夕陽に身を任せてゆっくり直線の坂を上りながらW3の重厚で確かな排気音を感じます。
標高の最高地点でUターン、そのまま直線の坂を下り、家路につきます。

仕事終わりの約20kmのショートツーリングで、きょうも僕の1日は終わっていきます。