ビバ!迷宮の街角

小道に迷い込めばそこは未開のラビリント。ネオン管が誘う飲み屋街、豆タイルも眩しい赤線の街・・・。

日の出優良商店会(豊島区・東池袋)

2011年01月02日 | 古い建物
 豊島区、かつて巣鴨プリズン(東京拘置所)と呼ばれていたサンシャインシティの東、造幣局跡地が現在、東池袋駅東池袋駅再開発で、建設中のアウルタワーを始め、高層ビルが沢山建てられています。それと同時に行われている道路の拡張による民家や商店の立ち退きやらで、周辺は殺風景を極めています。以前ラーメンブームの時などは、ラーメンの名店大勝軒がある町としてよくTVでも取材があった場所です。しかしそんな中、奇跡的に開発を免れた場所があります。アップダウンが大きい土地で開発に適していなかったのが幸いしたのでしょう。昭和の雰囲気が色濃く残っているそこは、都電荒川線東池袋四丁目駅近く、かつて「日の出町」と呼ばれていた場所です。元旦にご来光を仰ぐ意味で、この日の出町に訪れました。

 
 道路拡張され見晴らしが良くなった通りの場所に、ポツンとある鮮魚屋。物干し台がいい感じです。この建物のさらに先に吸い寄せられていくと・・・都電荒川線と造幣局跡地との間に帯のように広がる非開発地域です。

  
 すでに町名として消えてしまった日之出町を偲ぶ「日之出ハウス」の文字のアパートや、蔵のあるちょっといかした工場など、不思議な雰囲気です。

  
 城壁のような石組みの下は窪地で、下った先は個性的な建物がひしめいていました。

 
 
    
 中華食材の工場、明らかに2階から上は建て増しで、強度が足りなくて震度5ぐらいで崩れてきそうな・・・。

    
 開楽・・・股に挟んで餃子を作っていそうです・・・。線路脇の不安を駆り立てる倉庫。

   
 荒川線が見えました。線路脇の建物の色合いが抹茶色。

     
 線路を渡ると日の出優良商店会です。松本零二の漫画に出てきそうなオンボロ商店街と再開発された近代都市との対比が凄いです。 

     
 ボロくもあり、懐かしくもある個性的な店舗の数々。都電沿いの商店街はかつては想像もつかない賑わいがあったと言います。隣町の大塚には芸者町の三業地もあります。


10円玉で日本旅行。

  
 強力ヂアトミン。スナックやすらぎは霊場の雰囲気でおもてなし。