俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句509「妊りて紙漉く乳房冷々と」(井筒紀久枝)

2020-12-16 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句509・乳房4・井筒紀久枝01・2020-12-16(水)
○「妊りて紙漉く乳房冷々と」(井筒紀久枝01)
○季語(紙漉・三冬)(「二十世紀名句手帖①愛と死の夜想曲」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(けこすせそちつにぬねのはひみむめゆ~)】

【鑑賞】:今日は「紙の記念日」。冬に漉かれる和紙は虫も入らず上質とされているらしい。しかしながら冬場の冷たい水の作業。妊っている紙漉女の冷えびえとした乳房。


井筒紀久枝(いづつきくえ)(1921~2015)
○好きな一句「生かされて生き万緑の中に老ゆ」02
○季語(万緑・三夏)(「→平和への祈り(井筒紀久枝)」より引用)

【Profile】:福井県今立町出身。尋常小学校卒業と同時に製紙工場に就職、紙漉き工となる。1943年「大陸の花嫁」に応募し、1946年引き揚げるが帰国後も苦労が続く。1968年「宮中歌会始め」に入選。「生かされて生き万緑の中に老ゆ」がNHK自分史文学賞大賞受賞。2001年、戦争体験記「大陸の花嫁」を完成。「寒雷」に所属して作句した。

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