俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句0294・抽象の物質化09・田邉香代子01・2016-09-03(土)
○「月光の時間がたまる木靴のなか」(田邉香代子01)
○季語(月光・秋) 「げっこうのじかんがたまるさぼのなか」(「俳句舎の俳人名鑑」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえお・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:月光が白く照らす時間。その時間が木靴の中に溜まる。木靴の中に物質化された時間が溜まる。サボ〈仏sabot〉:木をくりぬいて作る靴。ヨーロッパの農民が用いた。サボるの語源となった。
●田邉香代子(たなべかよこ)(1931~2008)
○好きな一句「幾千の花火見て来し髪こわす」(『浪費』1963)02
○季語(花火・夏) 「いくせんのはなびみてきしかみこわす」(→「田邊香代子論」より引用)
【Profile】:東京都出身。1953年「季節」入会。→金尾梅の門に師事。1993年より「季節」主宰継承。「頂点」同人。