俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0232・蒼白01・仁智栄坊01・2015-06-24(水)
【→色彩俳句-索引 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
○「街暑く蒼白の手に陽がしみる」(仁智栄坊01)
季語(暑し・夏) 「まちあつくそうはくのてにひがしみる」
【鑑賞】:作者はロシア語を専攻しシベリア抑留を経験した俳人。筆名の「仁智栄坊」はロシア語の「ニチェボー」(気にしない、どうでも構わない)から付けられたようです。戦中に官憲により弾圧された京大俳句事件に連座しました。
○仁智栄坊(にちえいぼう)(1910~1993)
○好きな一句「戦斗機薔薇のある野に逆立ちぬ」02
季語(薔薇・夏) 「せんとうきばらのあるのにさかだちぬ」
【Profile】:高知市出身。大阪外語専門学校ロシア語科卒。放送関係の職につく。1935年頃、→岸風三楼らのすすめにより「京大俳句」に入会、たちまち頭角をあらわす。1940年「京大俳句」第一次弾圧をこうむり俳句を休止。満州電電勤務。シベリア抑留。戦後、波止影夫の「芭蕉」、東京三(→秋元不死男)の「三角点」に参加。