俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○次元俳句0225・片寄り(空間)02・篠原温亭01・2015-05-05(火)
○「菖蒲湯の菖蒲片寄り沸きゐたり」(篠原温亭01)
○季語(菖蒲湯・夏) 「しょうぶゆのしょうぶかたよりわきゐたり」
【鑑賞】:明日は立夏。湯に浮かせるのは菖蒲です。浴槽の縁に片寄っています。柚子にしても林檎にしても湯に浮かせるものはまんべんなく浮かんではいません。「片寄り」俳句の第2弾であります。→「本堂に婆が片寄る寒さかな」(阿部静雄)
○篠原温亭(しのはらおんてい)(1872~1926)
○好きな一句「烏瓜蔓に曳かれて下り来る」(『温亭句集』1927)02
○季語(烏瓜・秋) 「からすうりつるにひかれておりきたる」
【Profile】:熊本県出身。→高浜虚子に学び「国民俳壇」の育成にあたり、1922年「土上」を創刊主宰。国民新聞社社会部長に籍を置くかたわらダリヤ栽培に意を注ぎ幾多の新種を作った。
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篠原温亭掲載句
03独り焼く目刺や切に打返し(目刺・三春)〈特集573・竹木目俳句2(目)〉2022/3/12