●五感俳句082・質感=重09・遠藤正年・2012-06-18
○「傘重し紫陽花どきの出あるきに」(遠藤正年01)
季語(紫陽花・夏)
この傘の重さは傘に降りかかる雨の重さでしょうか。こんな雨の日にも出かけなければならない用事があるのです。傘にかかる重さほどに心も重い一日です。
○遠藤正年(えんどうまさとし)
代表句「菜を引けば春の霰の来て溜る」02
季語(春霞)
1924年、東京生まれ。1954年、→水原秋櫻子の「馬酔木」入会、65年同人。1984年、→堀口星眠の「橡」創刊同人。馬酔木賞、橡功労賞受賞。
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