切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、歌舞伎座夜の部、観てました!

2019-01-03 23:28:42 | 私の写メ日記(観劇版)
今年の初芝居が太十(たいじゅう)だっていうのはさすがに重かったのですが、充実してました。簡単な感想だけ。

最初の太功記十段目は、東蔵、歌六、又五郎に葵太夫の義太夫が良くて、幸四郎の十次郎は喩えでいうと、高い白身魚なんだけど小骨が残っている感じ。こういう役はニンに合っているはずなので、海老蔵や菊之助より良いくらいじゃないと...。なんだかポキポキしてました。でも、動き出すと大分違うんだけど…。十種香の勝頼とかこの役は軟弱じゃない柔らかさ(書いてて難しいなあとは思う。)が必要ですよね。

個人的にご贔屓の米吉くんの姫も、お人形さん的でもうひとつ。思えば先代の雀右衛門がむかしこの役をやったときの、重い兜を引き摺る姿の可愛かったこと!難しい役なんでしょうね。

吉右衛門の光秀もいつもながら悪くないんだけど、以前見たときの方が藪から出てきたときの迫力が凄かったんですよね。まだ、二日目だからってところもあるのかな?あと、個人的な趣味でいうと、初代白鸚の太十がわたしは好きです(むかし、歌舞伎チャンネルで放送していた福田恒存との対談つきの映像)。

次の勢獅子が個人的には良くて、梅玉&芝翫、魁春&雀右衛門の踊りが安心して見ていられたのと、今年は獅子舞いがやけに元気だと思ったら、鷹乃資が入っていたんですね❗富十郎襲名はいつになるんだろう⁉️

最後がお土砂。猿之助の紅長はおちゃらけ過ぎず好感が持てたし、最近よくでてくる子役が巧くて感心しました。幸四郎の吉三郎は十次郎と違って、滑らかでこちらが断然よい。後半の伊達娘恋緋子の七之助の八百屋お七は、人形振りのテクニックは上手くないんだけど、去年くらいから芸格があがっているせいか、歌舞伎座で主役を張っている女形の舞台っていう貫禄がありました。特に、人形振りが終わって、大雪のなか梯子を上るときの表情なんてよかったですね~。

というわけで、よい初芝居でした!今年は感想続けたいな~。

PS:毎年3日恒例の「私のベスト・アクト」発表は明日に延期します。明日から仕事で、ちょっと書いてる時間がなかったので。でも、結論は出てるんですけどね~。
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