切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

本日、納涼歌舞伎(第一部)を観てました。

2017-08-25 23:25:36 | 私の写メ日記(観劇版)
第一部を観てきました。刺青奇偶(いれずみちょうはん)と玉兎&団子売。一番よかったのは団子売かな~。というわけで、印象のみ。

最初の「刺青奇偶」は玉三郎、勘三郎、仁左衛門の平成20年の舞台が記憶に残ります。これはシネマ歌舞伎にもなってますしね。また、17世勘三郎、玉三郎、二世松緑の舞台のCD(もとはLPだった!)もあるんで興味のある方はどうぞ。図書館の視聴覚室みたいなところに置いてあったりしますよ。

で、舞台ですが、今回は中車、七之助、染五郎でしたけど、中車の半太郎は勘三郎のそれよりリアリズム調で、それがこのひとのニンに合ってると思いました。勘三郎の方は世話物や新国劇なんかの台詞のリズムの伝統を感じさせるものでしたけどね。

で、玉三郎に教わっている七之助のお仲は、声から姿まで玉三郎そっくり。ただ、人生に疲れた女、病に伏せる女としてはやや影の部分が薄い気もしなくはない。染五郎の政五郎は若々しい染五郎にしてはニンにあっていないオッサンの親分役で、ちょっと気の毒か…。

次の玉兎は勘太郎くんの独り舞台で、梨園の子は小さいうちから大したものだと思いましたよ。お父さんに似て真面目なのか、きちんと踊りきったという印象。そういえば、今月は染五郎&中車の子どもが出ているし(特に團子くんは口跡がよくてビックリ!)、先月は海老蔵のところのかんげんくん出演だったので、ま、梨園の世界は親子でよく働くなと。生で観ていると、世襲批判とかする気なくなりますよね。ネット世論なんてどうせ、舞台を観ない連中なんでしょうけど。

で、最後が勘九郎&猿之助の団子売。勘九郎は三津五郎から教わった踊りらしいんだけど、芸風的にも三津五郎のきりっとした踊りが合っていると思いました。また猿之助は融通無碍で、女形舞踊の時の勘三郎をちょっと思い出した。思えば、ガラガラだった十数年前の浅草歌舞伎の頃から見慣れているコンビだけど、二人とも立派だなあ~と。たった15分くらいの時間だったけど、なんら進歩発展していない我が身を振り返って恥ずかしくなるくらい、立派で楽しい二人の踊りっぷりでした。

ということで、今月は三部とも見応えがありましたね~。

歌舞伎名舞台1
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ワーナーミュージック・ジャパン


シネマ歌舞伎 刺青奇偶 劇場用プログラム
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