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暑い夏に見る舞台としては、最高でした。玉三郎や梅玉といったベテラン以外は若手中心で意気のいい舞台。海老蔵も昼の部は好調。猿之助も溌剌としているし、獅童は三幕連続出演!元気をもらった気がします。
久々に相当前の席で観ましたが、最初の南総里見八犬伝は、いきなり大屋根でその後がだんまり、演者にも観客にも気の毒な演目になってしまいました。もっとも、梅玉さんはよかったんですがねぇ・・・。
で、おまちかね、切られ与三郎。今回特に玉三郎の情が深まった感じ。序幕の心を残しながらの花道引っ込みが、なんとも印象的なうえ、源冶店も、仁左衛門が相手の時の「同世代の恋人」というイメージより、むしろ年増の女の情が感じられましたね。
そして、海老蔵。微妙な節回しもちょいちょいあるんですが、もう海老蔵の与三郎の型になってきた感じ。余裕がありましたよ。だから、源冶店も悔しさのリアリティが今までになく感じられる。獅童の蝙蝠安が意外によいし、驚いたのは中車の多左衛門。貫録があって、十一代目團十郎の舞台でこの役を演じた初代猿翁も喜んでいることでしょう。
最後の「蜘蛛の拍子舞」は、すっかり四代目猿之助の代表演目になったんじゃないですか。澤瀉屋の代表演目といえば宙乗り付の「四の切」だけど、わたしはむしろ、歌舞伎ビギナーにはこの演目を見せたいと思いました。エンタメ性と歌舞伎っぽさがちょうどよく配分された舞台であり、四代目ならではの茶目っ気も生かされている。
というわけで、3時10分で終演でしたが、アッという間の昼の部でした!
久々に相当前の席で観ましたが、最初の南総里見八犬伝は、いきなり大屋根でその後がだんまり、演者にも観客にも気の毒な演目になってしまいました。もっとも、梅玉さんはよかったんですがねぇ・・・。
で、おまちかね、切られ与三郎。今回特に玉三郎の情が深まった感じ。序幕の心を残しながらの花道引っ込みが、なんとも印象的なうえ、源冶店も、仁左衛門が相手の時の「同世代の恋人」というイメージより、むしろ年増の女の情が感じられましたね。
そして、海老蔵。微妙な節回しもちょいちょいあるんですが、もう海老蔵の与三郎の型になってきた感じ。余裕がありましたよ。だから、源冶店も悔しさのリアリティが今までになく感じられる。獅童の蝙蝠安が意外によいし、驚いたのは中車の多左衛門。貫録があって、十一代目團十郎の舞台でこの役を演じた初代猿翁も喜んでいることでしょう。
最後の「蜘蛛の拍子舞」は、すっかり四代目猿之助の代表演目になったんじゃないですか。澤瀉屋の代表演目といえば宙乗り付の「四の切」だけど、わたしはむしろ、歌舞伎ビギナーにはこの演目を見せたいと思いました。エンタメ性と歌舞伎っぽさがちょうどよく配分された舞台であり、四代目ならではの茶目っ気も生かされている。
というわけで、3時10分で終演でしたが、アッという間の昼の部でした!
週末に蜘蛛拍子を観に行くので、もしやお富様もご覧になっているはず・・と思いお訪ねしました。80年生まれで歌舞伎を映画にこれだけ精通って、凄いです!
コメントありがとうございます。
実は、年に一二度、玉三郎好きの母と歌舞伎座に来るのですが、たまには若手を見せたくて、ふたりで観劇しておりました。今回は海老蔵&猿之助に満足したようです。
ところで、長年のご愛顧ありがとうございます。たいしたことは書いていませんが、今後ともよろしくお願いいたします!