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<訃報> 映画監督 エリック・ロメール

2010-01-13 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
ヌーベル・ヴァーグの長兄的な存在、フランスの映画監督エリック・ロメールが亡くなったそうですね。享年89歳。ご冥福をお祈りいたします。

映画的、芝居的ケレン味の一切を排した自然な画面。初期ヌーベル・ヴァーグの理念を最後まで貫いた監督でしたね~。

なので、ハリウッド映画的な刺激を求めるひとには不向きな監督だったけど、インドア派内向女子には一時期けっこう人気があって、傑作『緑の光線』前後の作品は商業的な成功も収めていましたよね。

で、個人的にも好きな監督だったんだけど、有名な『モード家の一夜』、『クレールの膝』『緑の光線』については他の人が語りそうなので、わたしはそれ以外のところをちょっとだけご紹介。

もちろん、上記三本も好きなんだけど、偏愛するという意味では、『友だちの恋人』『冬物語』『我が至上の愛』の三本を上げておきましょう。

『友だちの恋人』は『緑の光線』に続く作品で、『緑の光線』より女性の共感を呼びやすいんじゃないかな?

『冬物語』は以前からこのブログで何度も紹介してきた、わたしのフェイバリット!この映画のくすんだ色調が好きだし、最後のシーンの感動!因みに、田中麗奈主演の映画『東京マリーゴールド』の監督・故市川準は絶対この映画観てると思います!

そして、たぶん遺作になるのかな?去年の今頃、映画館で観て感動した『我が至上の愛』は、なんて、若々しくて、みずみずしくて、エロな映画なんでしょう!

・去年書いた『我が至上の愛』の感想

最晩年にいたって、この映画ってところが、この監督の特異性(変態性?)だったと思います!

というわけで、リラックスした映画が観たい人。もはや刺激はいらないと思っているあなたにオススメの監督!

観れば、ハリウッド映画や日本のテレビドラマにはない、独特の画面に出逢えます!

天使に召されたって感じの大往生ですかね?

エリック・ロメール監督、89歳で死去 フランス、ヌーベルバーグの旗手 - goo 映画

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<参考>
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