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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

<訃報> 映画監督 ジャック・リベット

2016-01-30 23:59:59 | アメリカの夜(映画日記)
また大物監督が鬼籍に入ったなと。残すはゴダールか!しかし、ゴダールが一番早死にすると思った人、多いんじゃないのでしょうか!で、話を戻して、リベットですが、この人の作品は『美しき諍い女』以降急にパッケージ化されていった一方、観ることのできない作品も多くて、微妙な作家ではありますね~。おまけに上映時間長いし・・・。でも、見始めると不思議なくらい長く感じない!不思議な作家でした。訃報は残念だけど、追悼上映なんかでいろんな作品をかけてくれると観に行けますね~。ということで、ご冥福をお祈りいたします。

わたしの記憶では、映画おたく揃いのヌーヴェルヴァーグ一派のなかで、一番多く映画を観ていた人ということだったんじゃなかったでしたっけ?

でも、初期の短篇でシャブロルの『美しきセルジュ』とカップリングになっていた「王手飛車取り」はあんまり乗れなかった作品だったし、長編第一作の『パリはわれらのもの』は、恥ずかしながら未見(屋根の上を人が歩く映像の断片は観たことあるんだけど・・・。)。12時間超という『アウト・ワン』はもちろん観てないというわけで、わたしの記憶に残る作品は、『美しき諍い女』、『セリーヌとジュリーは舟で行く』、『地に堕ちた愛』、『北の橋』、『彼女たちの舞台』あたりかな~。晩年の作品もフォローしていなかったし・・・。

でも、見始めると、ロメールのゆるさとは違う鋭角な感覚があって、なんだか最後まで観ちゃうんですよね。個人的には『セリーヌとジュリーは舟で行く』と『北の橋』かな~。特に、『北の橋』に出ている早世したパスカル・オジェが思い出される。

ということで、亡くなったことを契機にもっと語られるべきだけど、語り継がれるのか忘れ去られちゃうのか!愛想のいい画面じゃない監督だけに、語る人を選ぶんだろうな~。

とにかく、『パリはわれらのもの』の国内版DVD化を切に望みます!日本では、まずはそれから!


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