
新年のご挨拶でも書いたけど、2021年は映画をセーブしていました。結局、旧作含めて観たのは80本程度で200本減でしたけど、実は映画以外でも結構感動があった年でした。では、早速・・・
①空白
②星の子
③そして、私たちは愛に帰る
④微笑む人
⑤明治・大正・昭和 猟奇殺人史
⑥異端の鳥
⑦パリ恋人たちの二日間
⑧その手に触れるまで
⑨ミッドナイトスワン
⑩オフサイドガールズ
次点もしくは気になった映画
⑪帰郷
⑫ロンドン、人生はじめます
⑬なぜ君は総理大臣になれないのか
⑭花束みたいな恋をした
⑮横浜暗黒街 マシンガンの竜
⑯クリスティーナの好きなコト
⑰未来を生きる君たちへ
⑱ピロスマニ
まずは、①について。ここ数年観た邦画のベストと言っていい傑作でした。冒頭のカットから傑作の匂いがぷんぷん漂ってきたけど、最後までダレない傑作。ネット大衆社会の現在で、本当の正しさ、優しさを、控えめに、でも力強く訴える作品です。とにかく、必見!
②もよかった!芦田愛菜はただの子役タレントじゃなくて、役者魂がありますよ。今村夏子の原作は読んでないけど、こういう多くを語らない子供からの視点って、現代的な気がします。新興宗教信者の子供の話という以上の普遍性がある作品ですね。
③は去年から好きになったドイツの監督ファティ・アキンの最高傑作。詳細は以前書いているので、ここでは割愛。
・『そして、私たちは愛に帰る』 ファティ・アキン監督
④は、厳密には映画でなく、テレビドラマなんだけど、Netflixで観られるので必見の傑作。松坂桃李の涼しい目が怖い!この作品と『空白』の二本で、わたしの中では最優秀男優賞ですね。ただし、結末は賛否両論になっています。わたしの感想は否ですけどね。
⑤これは石井輝男監督の旧作だけど、なんと、あの阿部定本人が出てきます!しかも、この後くらいに阿部定は行方知らずになっているので、生前最後くらいの姿なんでしょう。名匠石井輝男のカメラは望遠レンズで橋の上の彼女を控えめに捉えています。わたしはAmazonプライムで観ました。映画的にも職人的な技量が光る傑作で、女優陣が皆色っぽい。映画の教科書のような演出術ですが、ちょっとグロいので、そういうのが苦手な人はやめておいてください!
⑥これは月並みな言い方をすると、ナチス、ホロコーストものの少年の映画ということになるんだけど、とにかく、少年がこれでもかというくらい悲惨な目に遭います。しかも、長い。でも、それをくぐり抜けた先の感動は凄かった!必見!
⑦これは、レオス・カラックスの『汚れた血』でお馴染みの女優ジュリー・デルピーが自ら監督主演で作った映画。アメリカ人の男性とフランス人の女性のカップルが女性の実家に帰るという話なんだけど、まあ、ジュリー・デルピーが気持ちいいくらいに下ネタを捲し立てて、爽快な快作!彼女は才能ありますよ。なお、彼女の両親も役者として出演していて、いい味出しています。あんまり気に入ってしまったんで、DVDも買ってしまった!
⑧これはベルギーの映画なんだけど、移民の男の子がイスラム原理主義にハマってしまって、暴走していきます。でも、どこの国のなんの宗教でも、いい加減な大人はいい加減。ヨーロッパの話だけど、外国人なしでは成立しなくなってきている日本でも、他人事ではないかもです。
⑨草彅剛の熱演が光る一本。娘役の子も良いです。ただ、前半のエッジの効いた展開に比して、後半がちょっと粗いかな。でも、草彅剛は大河の徳川慶喜も良かったし、大器晩成型の俳優かもしれませんね。今後に期待!
⑩これはイラン映画なんだけど、イランでは女性のサッカー観戦が禁止されていて、それでも観たい女の子たちは男装して競技場に向かう。シンプルな作りの映画だけど、とっても良い映画です。特に最後が感動!
では、次が次点ほか。なお、ここからは順番に意味はありません。
⑪早逝したハル・アシュビー監督の映画をまとめて見直したんですが、『ハロルドとモード』を除けば、『帰郷』が内容的にも、カメラ的にも凄くいいですね。『冬のカモメ』や『チャンス』も悪くないですけど。まあ、晩年のビリー・ワイルダーが認めた才能の人ですから、再評価されていいですよね。
⑫イングリッシュジャーナルという雑誌にダイアン・キートンのインタビューが載ったことがあって、それがきっかけで観ました。日本には<高倉健の映画>というジャンルがあるけど、わたしには<ダイアン・キートンの映画>というジャンルがあって、とりあえず彼女が言いたい放題言ってくれればそれだけでOKという感じではあるんですが、これは中高年が生き直す話で、たわいない話かもしれないけど、ロンドンの郊外のロケもよくて、なかなか良い映画です。なお、別の映画だけど、『ファーストワイフ・クラブ』という映画の最後でダイアン・キートンが歌うシーンは良いです。イングリッシュジャーナルのインタビュワーがこのことにこだわってインタビューしているのが面白い
⑬立憲民主党の小川淳也を追ったドキュメンタリー映画だけど、監督の大島新(大島渚の次男ですよね)も小川淳也も50歳前後で、この世代が政治なり社会なりに何を発信するかって大事だなと思います。でも、この世代、力ないですよね(笑)。で、面白かったんだけど、逆説的というのか、なんで世襲議員が多いのかってことがわかる気がしました。家族や後援会ぐるみの方が選挙は圧倒的に楽。この人みたいな地盤看板ないところから頑張っている人の大変さがつくづく分かります。結局、日本の選挙の在り方を変えない限りダメなんだということを考えさせてくれる一本でした。
⑭興行的にヒットした映画だし、京王線沿線住民だということもあって観たのですが、これは中高年のオッサンの恋愛幻想みたいな映画ですよ。「サブカル繋がりの交際から」みたいな感じがバブル期世代って感じで、今の感覚じゃないです。多分若い人は、菅田将暉と有村架純だから観たんであって、納得してないと思いますよ。バブル世代の『赤ちょうちん』(藤田敏八監督)として記憶される映画なんじゃないでしょうか。というわけで、批評的な目で見て面白かった映画です。
⑮Amazonプライムで観たんだけど、割とカルト的な菅原文太作品で、ある世代には中島ゆたかの初脱ぎ作として記憶されているそう。ま、わたしはそういうことには関心がないんですが、これは日本版『白熱』(ラウォール・ウォルシュ監督)みたいな映画で、マザコンのギャングとその母の物語。母親役を戦後の母もの映画の代表女優三益愛子(川口浩のお母さんですね。もちろん、第一回直木賞作家の川口松太郎の夫人。)が演じているというのも、アナーキーな東映らしいうえに、冒頭のシーンで、菅原文太と三益愛子の親子が一緒にお風呂に入っているんですよ!この女優魂が凄い!というわけで、大傑作じゃないんだけど、楽しめました。
⑯これは職場の近所のBOOKOFFに英語のシナリオが200円で売っていたものだから、買って読んで映画も見たんだけど、壮絶なまでにヒロインの口から下ネタが連発されて、よくこれを英語学習教材にしたもんだと感心しました。この頃のキャメロン・ディアスの典型的な作品って感じだけど、嫌味な感じも一切ないし、こういう映画をたまに見るのもよいです。
⑰一転して、デンマークの硬派な女性監督の社会派映画。アフリカ難民キャンプとデンマークを舞台に、暴力と赦しの問題を問いかけています。しかし、どこの国にもイジメはあるんだなという話としても興味深いです。
⑱これはグルジアの放浪の画家ピロスマニの伝記映画だけど、むかしビデオが出たっきりのカルト作品だと思ったら、最近(?)DVDが出てたんですよね。DVDはビデオから考えられないくらい画面がよいですが、そういうことより、こういう孤高の画家の話って映画的ですよね。絵の好きなひと、一人が好きな人におすすめ。なお、似たような題材で、フランスの孤高の女性画家を描いた『セラフィーヌの庭』も個人的には好きな映画です。セラフィーヌなんか家政婦で40歳から絵を始めるんですから凄いけど、結局、ピロスマニもセラフィーヌも偏屈者なんですよね。そういうことを愛せるかどうかで映画に対する評価も変わるかも。
と、ここまでで本来は終わりなんですが、今年は番外編があります。それは、Netflixで観た韓国ドラマ。騙されたと思って観はじめた韓国ドラマにハマりました。『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『イカゲーム』。どれも素晴らしかった。日本のドラマと違って、脚本が甘くないです。そこがいいですね。中毒性があって、時間を取られるんで、今はセーブしてますが、時間があったらもっと観たいし、製作現場がどうなっているのか気になりました。
また、Netflixに限らず、配信の充実ぶりも一段違ってきましたね。わたしはこれから観る予定ですが、ディズニーチャンネルのビートルズのドキュメント『ゲットバック』(なんと8時間超!)とか、従来の映画の枠では難しかったコンテンツが出てきていると思います。あと、個人的にはアップルTV のヴェルヴェットアンダーグラウンドのドキュメンタリーもよかった。
加えて、今年感動したコンテンツは、映画じゃないけど、AmebaTVの将棋の第二回女流Amebaトーナメント。「見る将」のわたしでも、これほど短期間にたくさんの女流棋士の将棋を観たことがなかったので、棋譜自体が面白かったし、そのこと以上に、女性ならではの連帯意識みたいなものが面白くて感動的でした。将棋コンテンツって、今までのテレビや映画の時間制限に馴染まないジャンルだったので、ネットとこんなに親和性があるとは、30年前ならだれも想像しなかったんじゃないですかね。
あと、映画に話を戻すと、『鬼滅の刃』とか『竜とそばかすの姫』、1位にした『空白』といい、「本当の正義を問う」っていうのが、現代日本の重要なテーマなのかなとは思います。まあ、「認諾」とかやっちゃう国の正義の問題って、重いですよ。
以上、これから『ドライブマイカー』と『ゲットバック』を観ることになるので、先に観ていたら順位が変わっていたかもですが、わたしの2021年の映画他(!)ベストでした!
(参考)
(参考)
①空白
②星の子
③そして、私たちは愛に帰る
④微笑む人
⑤明治・大正・昭和 猟奇殺人史
⑥異端の鳥
⑦パリ恋人たちの二日間
⑧その手に触れるまで
⑨ミッドナイトスワン
⑩オフサイドガールズ
次点もしくは気になった映画
⑪帰郷
⑫ロンドン、人生はじめます
⑬なぜ君は総理大臣になれないのか
⑭花束みたいな恋をした
⑮横浜暗黒街 マシンガンの竜
⑯クリスティーナの好きなコト
⑰未来を生きる君たちへ
⑱ピロスマニ
まずは、①について。ここ数年観た邦画のベストと言っていい傑作でした。冒頭のカットから傑作の匂いがぷんぷん漂ってきたけど、最後までダレない傑作。ネット大衆社会の現在で、本当の正しさ、優しさを、控えめに、でも力強く訴える作品です。とにかく、必見!
②もよかった!芦田愛菜はただの子役タレントじゃなくて、役者魂がありますよ。今村夏子の原作は読んでないけど、こういう多くを語らない子供からの視点って、現代的な気がします。新興宗教信者の子供の話という以上の普遍性がある作品ですね。
③は去年から好きになったドイツの監督ファティ・アキンの最高傑作。詳細は以前書いているので、ここでは割愛。
・『そして、私たちは愛に帰る』 ファティ・アキン監督
④は、厳密には映画でなく、テレビドラマなんだけど、Netflixで観られるので必見の傑作。松坂桃李の涼しい目が怖い!この作品と『空白』の二本で、わたしの中では最優秀男優賞ですね。ただし、結末は賛否両論になっています。わたしの感想は否ですけどね。
⑤これは石井輝男監督の旧作だけど、なんと、あの阿部定本人が出てきます!しかも、この後くらいに阿部定は行方知らずになっているので、生前最後くらいの姿なんでしょう。名匠石井輝男のカメラは望遠レンズで橋の上の彼女を控えめに捉えています。わたしはAmazonプライムで観ました。映画的にも職人的な技量が光る傑作で、女優陣が皆色っぽい。映画の教科書のような演出術ですが、ちょっとグロいので、そういうのが苦手な人はやめておいてください!
⑥これは月並みな言い方をすると、ナチス、ホロコーストものの少年の映画ということになるんだけど、とにかく、少年がこれでもかというくらい悲惨な目に遭います。しかも、長い。でも、それをくぐり抜けた先の感動は凄かった!必見!
⑦これは、レオス・カラックスの『汚れた血』でお馴染みの女優ジュリー・デルピーが自ら監督主演で作った映画。アメリカ人の男性とフランス人の女性のカップルが女性の実家に帰るという話なんだけど、まあ、ジュリー・デルピーが気持ちいいくらいに下ネタを捲し立てて、爽快な快作!彼女は才能ありますよ。なお、彼女の両親も役者として出演していて、いい味出しています。あんまり気に入ってしまったんで、DVDも買ってしまった!
⑧これはベルギーの映画なんだけど、移民の男の子がイスラム原理主義にハマってしまって、暴走していきます。でも、どこの国のなんの宗教でも、いい加減な大人はいい加減。ヨーロッパの話だけど、外国人なしでは成立しなくなってきている日本でも、他人事ではないかもです。
⑨草彅剛の熱演が光る一本。娘役の子も良いです。ただ、前半のエッジの効いた展開に比して、後半がちょっと粗いかな。でも、草彅剛は大河の徳川慶喜も良かったし、大器晩成型の俳優かもしれませんね。今後に期待!
⑩これはイラン映画なんだけど、イランでは女性のサッカー観戦が禁止されていて、それでも観たい女の子たちは男装して競技場に向かう。シンプルな作りの映画だけど、とっても良い映画です。特に最後が感動!
では、次が次点ほか。なお、ここからは順番に意味はありません。
⑪早逝したハル・アシュビー監督の映画をまとめて見直したんですが、『ハロルドとモード』を除けば、『帰郷』が内容的にも、カメラ的にも凄くいいですね。『冬のカモメ』や『チャンス』も悪くないですけど。まあ、晩年のビリー・ワイルダーが認めた才能の人ですから、再評価されていいですよね。
⑫イングリッシュジャーナルという雑誌にダイアン・キートンのインタビューが載ったことがあって、それがきっかけで観ました。日本には<高倉健の映画>というジャンルがあるけど、わたしには<ダイアン・キートンの映画>というジャンルがあって、とりあえず彼女が言いたい放題言ってくれればそれだけでOKという感じではあるんですが、これは中高年が生き直す話で、たわいない話かもしれないけど、ロンドンの郊外のロケもよくて、なかなか良い映画です。なお、別の映画だけど、『ファーストワイフ・クラブ』という映画の最後でダイアン・キートンが歌うシーンは良いです。イングリッシュジャーナルのインタビュワーがこのことにこだわってインタビューしているのが面白い
⑬立憲民主党の小川淳也を追ったドキュメンタリー映画だけど、監督の大島新(大島渚の次男ですよね)も小川淳也も50歳前後で、この世代が政治なり社会なりに何を発信するかって大事だなと思います。でも、この世代、力ないですよね(笑)。で、面白かったんだけど、逆説的というのか、なんで世襲議員が多いのかってことがわかる気がしました。家族や後援会ぐるみの方が選挙は圧倒的に楽。この人みたいな地盤看板ないところから頑張っている人の大変さがつくづく分かります。結局、日本の選挙の在り方を変えない限りダメなんだということを考えさせてくれる一本でした。
⑭興行的にヒットした映画だし、京王線沿線住民だということもあって観たのですが、これは中高年のオッサンの恋愛幻想みたいな映画ですよ。「サブカル繋がりの交際から」みたいな感じがバブル期世代って感じで、今の感覚じゃないです。多分若い人は、菅田将暉と有村架純だから観たんであって、納得してないと思いますよ。バブル世代の『赤ちょうちん』(藤田敏八監督)として記憶される映画なんじゃないでしょうか。というわけで、批評的な目で見て面白かった映画です。
⑮Amazonプライムで観たんだけど、割とカルト的な菅原文太作品で、ある世代には中島ゆたかの初脱ぎ作として記憶されているそう。ま、わたしはそういうことには関心がないんですが、これは日本版『白熱』(ラウォール・ウォルシュ監督)みたいな映画で、マザコンのギャングとその母の物語。母親役を戦後の母もの映画の代表女優三益愛子(川口浩のお母さんですね。もちろん、第一回直木賞作家の川口松太郎の夫人。)が演じているというのも、アナーキーな東映らしいうえに、冒頭のシーンで、菅原文太と三益愛子の親子が一緒にお風呂に入っているんですよ!この女優魂が凄い!というわけで、大傑作じゃないんだけど、楽しめました。
⑯これは職場の近所のBOOKOFFに英語のシナリオが200円で売っていたものだから、買って読んで映画も見たんだけど、壮絶なまでにヒロインの口から下ネタが連発されて、よくこれを英語学習教材にしたもんだと感心しました。この頃のキャメロン・ディアスの典型的な作品って感じだけど、嫌味な感じも一切ないし、こういう映画をたまに見るのもよいです。
⑰一転して、デンマークの硬派な女性監督の社会派映画。アフリカ難民キャンプとデンマークを舞台に、暴力と赦しの問題を問いかけています。しかし、どこの国にもイジメはあるんだなという話としても興味深いです。
⑱これはグルジアの放浪の画家ピロスマニの伝記映画だけど、むかしビデオが出たっきりのカルト作品だと思ったら、最近(?)DVDが出てたんですよね。DVDはビデオから考えられないくらい画面がよいですが、そういうことより、こういう孤高の画家の話って映画的ですよね。絵の好きなひと、一人が好きな人におすすめ。なお、似たような題材で、フランスの孤高の女性画家を描いた『セラフィーヌの庭』も個人的には好きな映画です。セラフィーヌなんか家政婦で40歳から絵を始めるんですから凄いけど、結局、ピロスマニもセラフィーヌも偏屈者なんですよね。そういうことを愛せるかどうかで映画に対する評価も変わるかも。
と、ここまでで本来は終わりなんですが、今年は番外編があります。それは、Netflixで観た韓国ドラマ。騙されたと思って観はじめた韓国ドラマにハマりました。『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『イカゲーム』。どれも素晴らしかった。日本のドラマと違って、脚本が甘くないです。そこがいいですね。中毒性があって、時間を取られるんで、今はセーブしてますが、時間があったらもっと観たいし、製作現場がどうなっているのか気になりました。
また、Netflixに限らず、配信の充実ぶりも一段違ってきましたね。わたしはこれから観る予定ですが、ディズニーチャンネルのビートルズのドキュメント『ゲットバック』(なんと8時間超!)とか、従来の映画の枠では難しかったコンテンツが出てきていると思います。あと、個人的にはアップルTV のヴェルヴェットアンダーグラウンドのドキュメンタリーもよかった。
加えて、今年感動したコンテンツは、映画じゃないけど、AmebaTVの将棋の第二回女流Amebaトーナメント。「見る将」のわたしでも、これほど短期間にたくさんの女流棋士の将棋を観たことがなかったので、棋譜自体が面白かったし、そのこと以上に、女性ならではの連帯意識みたいなものが面白くて感動的でした。将棋コンテンツって、今までのテレビや映画の時間制限に馴染まないジャンルだったので、ネットとこんなに親和性があるとは、30年前ならだれも想像しなかったんじゃないですかね。
あと、映画に話を戻すと、『鬼滅の刃』とか『竜とそばかすの姫』、1位にした『空白』といい、「本当の正義を問う」っていうのが、現代日本の重要なテーマなのかなとは思います。まあ、「認諾」とかやっちゃう国の正義の問題って、重いですよ。
以上、これから『ドライブマイカー』と『ゲットバック』を観ることになるので、先に観ていたら順位が変わっていたかもですが、わたしの2021年の映画他(!)ベストでした!
2020年に観た映画ベスト202020年は長らく見逃していた映画とか、昔見た映画なんかをまとめて観ることができました。ということで、旧作も含む私家版ベスト20を備忘録的に残しておきます。①アリラン②テイク......
(参考)
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