Vino Masa's Wine Blog

Weekly notable wine update.
毎週、気になったワインをアップデートします。

サロン 1996 & Ch. Margaux 3rd 2009 など

2014-03-30 | Tasting Note

昨日のサロン99が呼び寄せたのか、今日は96サロンとご対面。ヴィンテージのせいか、酸が豊かでフレッシュ感に溢れる。昨日のサロンはもっとマイルドで酸は控えめ。並べると、99の方が96よりも熟成を感じるに違いない。

ピンクのカプセルが目印のヴューシャトーセルタン。タンニンはマイルドになり、妖艶さが漂っている。

 

酒精強化の競演は、右側のQuinta do Noval(確かヴィンテージは1940年代??)に軍配。複雑さが圧倒的ながらとても滑らかで心地よい。

 

ここで終わるはずが、何故かもう一杯。正確にはもう一軒。ユベール・ド・モンティーユは安定している。2007が早飲みワインのためかもしれない。すでに熟成のニュアンスが表れて心地よい。良い造り手の条件に「クリーンさ」があると思う。ブルゴーニュでは彼もその一人であろう。

さらに、マルゴーのサード。2009のためか果実感もあり、適度な凝縮感も備えているものの飲みやすい。比較したわけではないが、トップの銘柄よりも色調は薄めで鮮やかな気がする。ボルドーでは、早く飲めるスタイルを目指す生産者は多いが、3rdラベルであれば大歓迎。

 

この日は、なぜか某ワイン教室のお試し口座を受講している。2007と2000のグランジに出会うことができるというサプライズ。(写真はイメージで、ヴィンテージ・本数なども異なる)

  • Annie's Lane Clare Valley Riesling 2013
  • Wynns Coonawarra Estate Cabernet Sauvignon Black Label 2011
  • Penfolds Grange 2007 & 2000 !!
  • Casanova di Neri Rosso di Montalcino 2011
  • Casanova di Neri Brunello di Montalcino 2008

最初の3本は同一国、後の2本は同一地域との条件のもとブラインドに取り組む。品種は、ほぼ正解ながら、国をフランスにする。Coonawaraは思ったより冷涼な気がする。アルコール度数は高めながらメトキシピラジン系の香りも漂い迷った。キャノピー(除葉)で取り除くトレンドとは一線を画している。

Grangeもパワフルだけが売りではないワインのようだ。ローヌほどではないにせよ、適度な酸が残っている。

ブルネロとロッソ・ディモンタルチーノは取り違える致命的な間違いを犯した。複雑さを感じたのはブルネロ。素直に答えればよかったが、雑味もあり、洗練度合をマイナスと捉えてしまった。時間を置くと、ブルネロはやはり素晴らしく変貌!

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ブラインドテイスティング講座 最終回 (リポート)

2014-03-30 | Tasting Note

某ブラインド講座も最終回。前半戦は、赤白混在。

  • Marc Bredif,  Vouvrey Classic 2011
  • Chateau St. Jean, Chardonnay Sonoma County 2010
  • Prinz, Guts Riesling A.b.A. Trocket2012
  • Laurence Feraud Chteauneuf du Pape Slelection2010
  • Chateau de Fonbel Saint-Emilion Grand Cru 2010
  • d'Arenberg Footbold Shiraz 2010 

個人的にシュナン・ブランは苦手。金柑の香りがなかなかとりづらく、グレープフルーツと混同してしまう。シャルドネは難しい。微妙なハーブ系の香りに惑い、決めかねる。グルナッシュは曲者。色調が明るく最初は新世界ピノにするも、決めかねて時間終了。スパイスの香りから順当にシラーにするが、アメリカンオークは取れず。

 

第二フライトは、ブラインド・テイスティングのプレミアムワインワインバージョン。

 

  • KRUG Grand Cuvee NV
  • Schramsberg, J Schrum 2003
  • Dom. Pierre Morey, Mursault Perrier 2007
  • Kistler Chardonnay Dutton Runch 2007
  • Dom. Jean Marc Morey, Batard Montrachet 2009

クリュッグは、シャンパーニュまでの正答率は高い。私も、シャンパーニュまではクリア。シュラムスバーグのトップキュヴェ、J シュラムは、微妙に残る残糖感と少なめの酸が特徴。言われればわかるのだが、酸は少なくない気がしたので外してアウト。ムルソーはコミューンまではOK。キスラーは無濾過で濁っているのが特報、生産者まで当たる。バタールは、旧世界にしては酸が少な目と思い、中間地のルーインエステート(マーガレットリヴァー)と冒険するがハズレでした。

以降、クラス会。かなり飲んだので、ワインの記録は消滅し、画像もボケている(涙)

 

  • Florent Viard Champagne BRUT Tradition
  • Pascal Doquet 1996

パスカル・ドケは、初期の頃のヴィンテージで珍しい。ナッティなマイラール反応を象徴する香りがある。

  

  • Sebastien Brunet Vouvray 2011
  • Macon Chrdonnay Pascal Pauget 2011

  

  • Henri Clerc Chambolle Musigny Vieilles Vignes 2009
  • La Chapelle de Saint Dominique 2007 Vin de Pay Hérault (M 30%, Carignyan 30%, Syrah 15%, CS 15%, MV 10%, )

赤の1本目は、09のシャンボール村名。タニックで固め。2本目は、06ヴィンテージが話題となったラングドックのヴァンドペイ。ジャミーさと果実感があり、新世界と間違いやすい。同名のサンテミリオンのワインとは異なる。

  

  • Mouton 1994
  • Salon 1999

泣く子も黙るムートンとサロン。調子が出てくるとバンバンと栓が開く。ムートンの2004の絵は、チャールズ皇太子の作品。後で掲載予定ですが、1999のサロンは適度に熟成が進みナッツの香りも感じ始めている。繊細なサロンにしては、歳を経ずして華麗に変身しつつあります。

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Clos de la Marechale垂直(1959, 1989, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010)

2014-03-30 | Tasting Note

ニュイ・サン・ジョルジュの名前を名乗れるワインは、行政区分上北側のニュイ・サン・ジョルジュ村と、南側のプレモー村となっている。そのプレモー村最南端にニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラ・マレシャルは位置している。大理石等に用いられる硬い石灰岩が切り出される地層が露出する場所の近くで、白い土壌と褐色土壌が点在している。元々この畑には、ピノ・ノワールが植えられていたようであるが、北隣のクロ・アルロの成功にならって、白い土壌にはシャルドネを植えることに切り替えたようで、両方の色が造られ始めた。2010は、赤白両方が供出された。表紙の写真最後方のみに映っている。

この畑は、1902年以降ミュニエ家が所有しているが、1950年~2003年までは、フェヴレに貸し出されていた。したがって、市中にフレデリック・ミュニエのラベルが流通したのは2004年以降のヴィンテージとなる。畑が名実ともにミュニエのものとなった時、看板を掛け違えてしまい、「la」が左右反対となってしまったが、ミュニエは意に介さず、トレードマークとしてエチケット上の「la」も左右正反対に表示している。

 

ワインは、2006~2010までがまず並べられた。人気投票の結果は2009と2010に集中。個人的には、タンニンの強い2009のポテンシャルは感じるものの、今飲む上では2008の方が開き美味しく感じた。バランスの取れている2010は若いものの今でも飲んで楽しめる感じがする。2007も2008に似て柔らかいが、2006はまだ固さが取れていない。

 

1989と1959は、素晴らし古酒。1989にはそこそこのパワーを感じるし、1959には繊細ながら微妙なバランスの良さがある。フェヴレは、タンニンが強い造りをする印象が強いが、熟成を経たこの二つからは感じることはできなかった。

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完全ブラインド(世界のSB、ボルドーとラングドック・ルーションの横)

2014-03-30 | Tasting Note

プロを中心とするワイン会に潜入。

Flight 1 (開栓18:40、供出19:00)

  • Sileni Cellar Selection Sauvignon Blanc, Marlborough 2013
  • Analivia Sauvignon Blanc, Rueda 2012
  • Hubert Brochard, Pouilly Fume Tradition 2010
  • Andre Vatan, Sancerre St Francois 2010
  • Ch. Villa Bel-Air, Graves 2010, (65% Sauvignon Blanc, 35% Semillon)
  • Dom. Gauby, Vin de Pays des Cotes Catalanes Vielles Vignes 2005 (50% Grenache Blanc, 50% Grenache Gris)

1から4の品種にたどり着くのは容易だった。NZはわかりやすいものの、知識の乏しいルエダは難しい。5と6は混迷を極める。樽を用いるボルドーは樽香がソヴィニョン特有のテルペン香をマスクする。1本仲間はずれが入っているのだが、それが5か6かに惑う。スモーキーな香りを出す6を樽とは無縁の香りと推論できたのは良しとして、チャレッロと考えたのは飛躍のし過ぎだったようだ。グリの香りと捉えるべきだったかもしれない。

Flight 2 (開栓17:30、5分間のデキャンティング後再び瓶に戻す。供出19:45頃)

  • Ch. Batailley, Pauillac 2005, (70% Cabernet Sauvignon, 25% Merlot, 3% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot)
  • Ch. Beychevelle, St Julien 2005, (47% Cabernet Sauvignon, 46% Merlot, 4% Petit Verdot, 3% Cabernet Franc)
  • Ch. d'Angludet, Margaux 2005, (58% Cabernet Sauvignon, 35% Merlot, 5% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot)
  • Ch. Cantemerle, Haut Medoc 2005, (61% Cabernet Sauvignon, 31% Merlot, 8% Cabernet Franc)
  • Vieux Clos, St Emilion 2005, (60% Merlot, 30% Cabernet Franc, 5% Cabernet Sauvignon, 5% Pressac)
  • Ch. Bourgneuf, Pomerol 2005, (85% Merlot, 15% Cabernet Franc)

2005のボルドー横。温暖な夏を反映してかカベルネ系に顕著なメトキシピラジン(青ピーマン)の香りが少ない。全て右岸としてしまったが、ヴィンテージの可能性まで十分に考慮すべきであった。特にベイシュヴィルは、卓越した凝縮感と果実香のバランスが取れて美味。

Flight 3 (開栓18:00、数分間のデキャンティング後再び瓶に戻す。供出20:30頃)

  • Ch Sainte Eulalie, La Cantilene, Minervois-La Livinere, 2005, (55% Syrah, 30% Grenache, 15% Carignan)
  • Domaine Saint Antonin, Faugeres, 2005, (Carignan 30%, Grenache 30%, Mourverdre 20%, Syrah 20%)
  • Ch Ollieux Romanis, Corbieres, 2005, (Carignan 30%, Grenache 30%, Mourverdre 30%, Syrah 10%)
  • Ch Ollieux Romanis, Atal Sia, Corbieres-Boutenac, 2005, (Carignan 100%)
  • Preceptoire de Centernach, Coume Marie, Cotes du Roussillon, 2005, (70%, Grenache, 30% Carignan)
  • Dom. Gauby, Les Calcinaires, Cotes du Roussillon Villages, 2005, (50% Syrah, 25% Mourverdre, 15%, Grenache, 10% Carignan)

3rdフライトがボルドーの後に来たので、更に迷う。赤系果実は取れるも、濃厚さにスペイン・プリオラートへと発想が飛んでしまう。こちらも2005の横。場所はラングドック・ルーション。Gaubyは卓越している。バランスもとれて酸も残っている。収穫のタイミングをうまく調節したのであろうか。

 

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ビオデナミ農法を考える

2014-03-24 | Viticulture

周回遅れで話題のJamie GoodeとSam Harropが著した「Authentic Wine」を読みはじめ始めたのですが、話が深いですね。ビオワイン全般に対しては好意的ながら、ビオデナミ農法については中立的な立場が貫かれ、インタビュー記事を掲載するにとどめています。

まず、興味を惹くのが、DRCのAubert de VillaneとDomaine LeflaiveのAnne-Claude Leflaiveへのインタビュー結果が対照的なこと。

前者は長く有機農法(ビオ)を採用してきて、近年ビオデナミ農法に切り替えましたが、その前後で大きな変化を感じていません。銅(硫酸銅?)の使用を許容する点について永続性(sustainability)があるか疑問を呈しています。作業ごとにビオデナミにするか否かを判断する意味はなく、やるのであれば全て行おうとの判断でビオデナミを採択しているとのことです。

後者は積極性があります。こちらも当初は有機農法だったものを近年ビオデナミ農法に切り替えましたが、その違いは対照的であったと明言しています。有機を採択した時までよりも、ビオデナミに切り替えてから顕著な違いが生じたと語られています。

Jamie Goodeは、ビオデナミ農法の問題点として科学的裏付けがないことを挙げています。このため、大学などで栽培・醸造をきちんと学んだ人にとって取り組むことには抵抗があり、普及が妨げられていると考えています。その問題点を鑑みて発展したものとしてsustainable 農法を挙げています。この農法は科学的な根拠に基づき構築された概念で、環境的・社会的・経済的な側面において継続可能なスタイルを求めています。両者は必ずしも相容れないものではありませんが、一部の散布物、作業タイミングの判断基準などでは相反する事項があることに加え、ベースとなる思想は異なっています。

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Dried Bonito - Katsuobushi (鰹節)

2014-03-23 | Essay

When many Japanese are drinking decent aged Pinot Noir, possibly other varieties, they are comparing its flavors and taste to KATSUOBUSHI, dried bonito. After getting rid of skins or fatty part of bonito, remaining meat are dried, smoked or fermented for several months. Those meat are finally shaved by plane before use. Katsuobushi is used for various Japanese food but the most common and traditional use is for basis of Japanese soup. It has similar flavour of Darjeeling tea but it also accompanies Umami, a sort of taste more associated with Inosinic Acid. Is Umami independent from other taste? I don't know but it seems hard to replicate by other senses of sweetness, saltiness, bitterness and sourness. If Japanese food are spread to world wide,try traditional Japanese soup at good Japanese restaurant, and find its vibrant flavor. I believe you may agree to describe aged Pinot Noir's flavour and taste as KATSUOBUSHI based soup. 

http://en.wikipedia.org/wiki/Katsuobushi

  

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MW受験講座

2014-03-22 | Tasting Note

受験も定かではないが、受講したMW受験対策講座。何を記述すべきか示唆に富む内容だった。

クラス会も変化球だらけ。かつては、カナダのシャルドネは序ノ口。ボバル、アシルティコも登場。今回は、果たして何がと思ったが最終回は以外と普通であった。

  • Nytimber 2007 Blanc de Blancs

これは、酸っぱい!依然飲んだ酢の固まりのようなものと同じ。テクニカルデータは13g/lとある。通常の酸度(酒石酸換算)は、5-9g/lなので、極端なことがわかる。お陰でほぼ正解。

  • Varentini Treiano d’Abruo

安定した品質。ナイティンバーの後だと酸を全く感じない。

  • Attems Sauvignon Blanc 2011

フリウリのSB。テルペン香が立ってこないのでシャルドネに行きつき敗退。

  • Domaine de Bonserine Cote Rotie La Sarrasine 2006

こんな生産者、知らなかった。ラングドック?グルナッシュ?と減点を重ねた。

  • Siduri Garys' Vineyard 2009

持参したSiduri。重く濃厚。ジャムっぽさも残る。

  • Casa Rojo Vino de Autor 2005

こんなワイン知らない。でもバランスが取れていてそこそこ美味しい。

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Benjamin Lerouxをガメと答えてしまった、、、

2014-03-22 | Tasting Note

ある、私的で素敵なワイン会に参加。前半は持ち寄りで間違いのないパイパーエドシックで乾杯。

  • Piper Heidsieck Brut NV
  • Domaine Ramonet Chassagne Montrachet 1er Cru Boudriotte 2009
  • Domaine Robert Arnoux Clos de Vougeot 2003

ラモネのブードリオット09は充分なポテンシャルを感じるバランスの取れたワイン。美味しい。かつて同じ畑の生産者違いの会に参加した時、人気は今一つであった。若いと地味に感じるのは、バトナージュが少ないからと考える。年を経ると何故かラモネだけが傑出してくる。

アルヌーは、現在のアルヌー・ラショーとなる以前のもの。このワインは有名ワインショップから8年ほど前に購入したものだが、当時はパワフルなワインに魅かれていた時代だった。濃いことで有名なアルヌ―は、暑い年の2003でもそれを発揮している。未だに若さが残る果実味とジャミーな印象が強い。ブラインドで出せば新世界との答えも珍しくなかったはずである。

後半戦は、酔いに任せてブラインド合戦。話題のバンジャマン・ルルーからかすかなキャンディー香を感じた私は、ジャドの造るデ・ジャックのムーランナヴァンと暴走を開始してしまった。発酵時に多少の密閉性があったのであろうか?熟成時の還元反応のためであろうか。罰としてセロスのイニシャル(2012年12月デゴルジュ)を振る舞う羽目に(涙)しかし、このセロスのInitial、間違いなく美味い。Initialをセロスの真骨頂と評する人の気持ちが充分に理解できるワイン。

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Guigal  La Turque 85 & 90

2014-03-21 | Tasting Note

1997年、同僚だった香港に住む友人がワインの世界で今もつながっている。Guigalをはじめとする秀逸なワインと食を探求する彼が来日することとなり、ワインディナーを共にした。今回のテーマはLa Turque。この畑としては初ヴィンテージとなる1985(RP100)と、ビッグヴィンテージの1990(RP98)を並べて飲むというまたとない機会となった。90は彼が持参し、85は私のセラーから。とは言っても85は、10年以上前に彼から購入したものである。

ギガル最高のCote Rotieは、三銃士と形容される3畑から造られる。北からLa Landonne、La Turque、La Mouline。La Turqueは、コート・ロティの畑の中心近くに位置する銘醸畑。混植されたヴィオニエが約7%混じっている。白(ヴィオニエ種)のコンドリューを産する南寄りの区画はLa Moulineで、約14%のヴィオニエが混植・混醸されている。北寄りのLa Landonneは、シラー100%からワインが造られている。La Turqueは両者の間に位置し、ヴィオニエの混植・混醸比率も中庸を行く7%程度。詳細は、前回のギガル会のblogに掲載しています。

http://blog.goo.ne.jp/vino_masa/e/841d29f7fe03ac73cce87ef7adfee200

今回は、いずれのワインともデキャンティングは行っていない。年を経てデリケートになっているとの懸念を考えての選択である。85のスロースターターに辛抱を強いられたが何れも状態はよく、味わいも繊細でデキャンティングをしないことは正しかったと思われる。グラスは流儀にしたがって、ローヌに近いリーデルのボルドーとした。

1990は、数日前に香港から運ばれたもののため、ボトルショックが懸念されていたが、杞憂に終わった。溌剌とした若さが残る果実味に、適度の酸と熟成したニュアンスが美味く混じりあい、極上の美味さを醸し出している。パワーが感じられ、ワインはまだ若い。あと20年は行ける。

1985は、開くまで時間を要した。思のほか繊細なワインで、豊かな酸に驚かされる。徐々に赤系果実とダージリンのような香りが混じり合った香りが立ちはじめ、1時間半を経てその素晴らしさが充満して来る。

最初は1990に軍配と思ったが、妖艶さは圧倒的に1985である。ただし、すぐには開いてくれない。最初、1990は芳香に溢れるが、1985の心地よい酸味は絶妙な味わいを造り出していると思ったが、両ヴィンテージとも刻々と変化するので、安易な判断はワインに対する冒涜となってしまう。今回はGuigalのLa Turqueのみのため厳密ではないが、北ローヌのシラーは、オーストラリアのシラーズやカリフォルニアのローヌレンジャーと比べると明らかに酸が突出し、それが繊細で特徴的なワインを形づくっている。 かつては、燃えるようなパワーに惹かれたが、歳をとると繊細な酸にからまる熟成感が何とも言えない。

乾杯のシャンパーニュは、アンリ・ジローのオマージュ・ア・フランソワ・エマール

 彼とのcrazyなワイン会(2010年)の一部を、彼のサイトからいただいてきました。

サイトのリンクは、http://www.diarygrowingboy.com/2010/08/tokyo-2010-day-8-california-screamin.html

他のワイン会は写真を保存していませんでしたが、たまたま2002年の頃のスナップショット(83、86、90のグランジ縦)が残っていました。

 

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ドミニック・ローラン?

2014-03-16 | Tasting Note

 

あるワイン会(ブラインド・テイスティング)で、出題者が驚愕!持参したワイン(ラベルはドミニック・ローラン)とコルクに印字された生産者(ペルナン・ロサン)が異なる!とのこと。ドミニック・ローランは、ムルソー・ポリュゾとニュイ・サン・ジョルジュに畑を持つものの、基本ネゴシアンである。多くの著名銘柄は、ブドウを買い付けて醸造・熟成・販売を行うが、ワインを買い付けて販売することも合法である。ペルナン・ロサンは2000年にワイン造りを辞めているが、それ以前には、造ったワインボトルをネゴシアンに売っていたこともあるようだ。

 

 

その他のワインは、次の通り。

エグリ・ウーリエのVP(Viellissement Prolonge)

アルザス最高峰のワイン、トリンバックのクロ・サン・テュンヌ、当時アメリカのネゴシアン向けは濾過を強いられていた。

ラフォンのムルソー2009、右下にクロ・ド・ラ・バールは住所で、畑名ではない。

イケメン(ドメーヌ・アルロ)の造るシャルム・シャンベルタンの特別キュヴェ「ユニーク」(エチケット左上)

エチケットもない持参した、アリス・ヘリピンス2007、スペイン・ペネデスでスモイ種にガルナッチャを混ぜて造られる。全員がピノと間違えて嬉しい!

クロ・デ・レア、果汁濃縮機使用以前の2005ですが、濃い。

アルヌー・ラショーの前身、ロベール・アルヌーの03VRレ・ショーム。暑い年のためかブルゴーニュにしては濃い。

ドメーヌ・ルロワ(赤キャップ)のポマール88。席順の関係で、瓶底の割り当て(涙)

82のランシュ・バージュ、美味い。ボルドーの82はやはり偉大です。

 

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Bass Phillip Pinot Noir Rose (2010?)

2014-03-16 | Tasting Note

オーストラリアを代表するピノの名手、バス・フィリップがピノのロゼを造っていました。色調は写真の通り、薄めのブルピノくらいはあります。幾分単調ながら、酸もそこそこあり、アルコール度数も12.2%と控えめ。日本人の舌に合いそうな優しいワインです。しかも4000円を少し切ります。

 

ピノ探求の会のはずが、ジャクソンDTに到達することに、、、 

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シュブスタンスなど

2014-03-16 | Tasting Note

また、会社の飲み会を口実にワイン会にしてしまいました。

  • Jacques Selosse Substance (desgorgement 5 Sep 2011 => my birthday!)
  • Kumeu River Chardonnay Mate's Vineyard 2009
  • Domane Louis Jadot Clos Vougeot 2005

セロスのシャンパーニュを愛する人が参加とあって、迷った末にシュブスタンスを持参。セロスを含めた多くのプレミアムシャンパーニュが単一年に収穫されたブドウから造られるが、シュブスタンスは数少ない例外。複数年のブドウをソレラシステムと呼ばれる方式でブレンドしているため、ヴィンテージは表示されない。裏面に記載されている出荷前の澱引き年が凡その目安となる。ソレラシステムは、スペインにおけるシェリー酒のブレンド方法として有名で、最下段の樽の一部を出荷(セロスの場合は、瓶内熟成用)に利用し、減った最下段の樽をすぐ上の段の樽から補充し、空が生じた樽はさらに上段の樽から補充し、最上段の減少分に新酒を入れて熟成を開始しる方法である。セロスのソレラシステムは2段のみの構成となるので平均熟成期間は短いものの、いくつもの収穫年のワインも幾分かは混じるので、複雑なニュアンスが生まれる。かつて飲んだ2006年頃のシュブスタンスは、酸化のニュアンスが強かったが、2011年は過度の酸化に由来するシェリー香もなく、複雑さが溢れ、ナッツやハチミツの香りに溢れた素晴らしいワインに仕上がっていた。

クメウ・リバーは、最近イチオシのNZシャルドネ!樽に由来するバターの香りがアクセントとなっている。

 ルイ・ジャドのクロ・ヴージョは、閉じ気味ではあるが、黒系果実の香りが優勢でタニックなワイン。重厚でまだ固いがあと10年もすれば花咲く気がする。◎

 

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DRC Echezeaux05 - bottle variation

2014-03-16 | Tasting Note

偶然にも、そして、幸運にも2夜連続してDRCエシェゾーを飲むことができました。しかもいずれもビッグヴィンテージと呼ばれる2005。全生産量は、16,313本で、ボトルナンバーは10246と10689。いずれも劣化は認められなかったものの、ワインの味わいには大きな差がありました。

3月5日に開けた#10689は、固いことを想定して、デキャンティング後に供出。それでも、固さは取れず、偉大さの片鱗と強い果実香が粗々しいタンニンを強く感じるワインです。2、3時間置いても変化は現れませんでしたが、ポテンシャルは強く感じるワインです。

3月6日に某ワイン学校の授業で供出された#10246は、若さは残るものの、適度に熟成した芳香が立ち、全房発酵にともなう妖艶さをまとった素晴らしいワインですが、タンニンは中程度。このワインは、瓶から直接注がれました。私に注がれたものは、瓶の上部のものでした。

両者とも偉大なワインになるとおもわれるものの、とても同一とは感じませんでした。そもそも生産量が多く、全ての畑やキュヴェを混ぜ合わせていないので、ムラが生じるのは充分に考えられるとも思います。事実DRCは、エシェゾー内の二つの異なる区画を所有しています。第二の理由は、輸入経路の影響。いずれも直接日本に輸入されたと思われますが、保管方法・開栓直前の動き(店への持ち込み方法)なども影響するはずです。最後に、供出方法の違いも考えられます。もしかしたら、#10246も瓶の下部の人はコチコチに固いワインと思ったかもしれません。

 

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ブラインド会 (シャンパーニュ品種縛り)

2014-03-09 | Tasting Note

持参した1990のシャルル・エドシック。酸化が進みシェリー香を伴うも、酸が豊かで華やか

 

セロスのイニシャル。デゴルジュは2010年2月、4年間の瓶熟。美味しい。

ボランジェのグラン・ダネも登場していたが、写真撮り忘れ

〆はアンリオ1998

 

 

白(なんと、全てムルソー)

2006のムルソーd'Ane、ピュリニ村のルフレーヴがムルソーにも畑を持っている。

ムルソーのコシュ・ビズアールが造るグットドール。果実感は控えめの筋肉質のワイン

このほか、アルベール・グリヴォーの2005のクロ・デ・ペリエールがあった。

 

ジョセフ・ロティのジュヴレ=シャンベルタン05、重め。

赤は軒並み撮り忘れ

2004 ミッシェル・グロの造るクロ・デ・レア、濃縮機導入以前のワインだが、割とジャミィ

2005 ヴァンサン・ジラルダンの造るクロ・ド・ヴージョ、バランスが良いので斜面上部と思ってしまった。

 

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仕事に絡めてワイン品評依頼

2014-03-09 | Tasting Note

最近、仕事に関係する飲み会が多く、ワインを飲む機会が減る懸念が生じています。そこで策を練ったのが、ワインを提供して好みを聴く会にしてしまった。

第一は、1978のシャンパーニュ、ポール・バラ。ピークを越えている懸念があったので消費しなくてはと思い出したら、状態も極めて良好。美味い!

仕事絡みのメンバーで、もったいなかったかな。

 

お店で注文は、軽快なヴェルデホ。

 

意外にも、白ワインの造り手アルベール・グリヴォーの赤、ポマール・クロ・デ・ブラン2005は美味しい。本日一番人気。ヴィンテージのせいかな?

赤系フルーツの香りが満ちている。

 

目玉として持参したユッセリオのシャトーヌフ・ド・パープ04は、鈍重で今一つ。

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