Vino Masa's Wine Blog

Weekly notable wine update.
毎週、気になったワインをアップデートします。

サロン 1996 & Ch. Margaux 3rd 2009 など

2014-03-30 | Tasting Note

昨日のサロン99が呼び寄せたのか、今日は96サロンとご対面。ヴィンテージのせいか、酸が豊かでフレッシュ感に溢れる。昨日のサロンはもっとマイルドで酸は控えめ。並べると、99の方が96よりも熟成を感じるに違いない。

ピンクのカプセルが目印のヴューシャトーセルタン。タンニンはマイルドになり、妖艶さが漂っている。

 

酒精強化の競演は、右側のQuinta do Noval(確かヴィンテージは1940年代??)に軍配。複雑さが圧倒的ながらとても滑らかで心地よい。

 

ここで終わるはずが、何故かもう一杯。正確にはもう一軒。ユベール・ド・モンティーユは安定している。2007が早飲みワインのためかもしれない。すでに熟成のニュアンスが表れて心地よい。良い造り手の条件に「クリーンさ」があると思う。ブルゴーニュでは彼もその一人であろう。

さらに、マルゴーのサード。2009のためか果実感もあり、適度な凝縮感も備えているものの飲みやすい。比較したわけではないが、トップの銘柄よりも色調は薄めで鮮やかな気がする。ボルドーでは、早く飲めるスタイルを目指す生産者は多いが、3rdラベルであれば大歓迎。

 

この日は、なぜか某ワイン教室のお試し口座を受講している。2007と2000のグランジに出会うことができるというサプライズ。(写真はイメージで、ヴィンテージ・本数なども異なる)

  • Annie's Lane Clare Valley Riesling 2013
  • Wynns Coonawarra Estate Cabernet Sauvignon Black Label 2011
  • Penfolds Grange 2007 & 2000 !!
  • Casanova di Neri Rosso di Montalcino 2011
  • Casanova di Neri Brunello di Montalcino 2008

最初の3本は同一国、後の2本は同一地域との条件のもとブラインドに取り組む。品種は、ほぼ正解ながら、国をフランスにする。Coonawaraは思ったより冷涼な気がする。アルコール度数は高めながらメトキシピラジン系の香りも漂い迷った。キャノピー(除葉)で取り除くトレンドとは一線を画している。

Grangeもパワフルだけが売りではないワインのようだ。ローヌほどではないにせよ、適度な酸が残っている。

ブルネロとロッソ・ディモンタルチーノは取り違える致命的な間違いを犯した。複雑さを感じたのはブルネロ。素直に答えればよかったが、雑味もあり、洗練度合をマイナスと捉えてしまった。時間を置くと、ブルネロはやはり素晴らしく変貌!

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ブラインドテイスティング講座 最終回 (リポート)

2014-03-30 | Tasting Note

某ブラインド講座も最終回。前半戦は、赤白混在。

  • Marc Bredif,  Vouvrey Classic 2011
  • Chateau St. Jean, Chardonnay Sonoma County 2010
  • Prinz, Guts Riesling A.b.A. Trocket2012
  • Laurence Feraud Chteauneuf du Pape Slelection2010
  • Chateau de Fonbel Saint-Emilion Grand Cru 2010
  • d'Arenberg Footbold Shiraz 2010 

個人的にシュナン・ブランは苦手。金柑の香りがなかなかとりづらく、グレープフルーツと混同してしまう。シャルドネは難しい。微妙なハーブ系の香りに惑い、決めかねる。グルナッシュは曲者。色調が明るく最初は新世界ピノにするも、決めかねて時間終了。スパイスの香りから順当にシラーにするが、アメリカンオークは取れず。

 

第二フライトは、ブラインド・テイスティングのプレミアムワインワインバージョン。

 

  • KRUG Grand Cuvee NV
  • Schramsberg, J Schrum 2003
  • Dom. Pierre Morey, Mursault Perrier 2007
  • Kistler Chardonnay Dutton Runch 2007
  • Dom. Jean Marc Morey, Batard Montrachet 2009

クリュッグは、シャンパーニュまでの正答率は高い。私も、シャンパーニュまではクリア。シュラムスバーグのトップキュヴェ、J シュラムは、微妙に残る残糖感と少なめの酸が特徴。言われればわかるのだが、酸は少なくない気がしたので外してアウト。ムルソーはコミューンまではOK。キスラーは無濾過で濁っているのが特報、生産者まで当たる。バタールは、旧世界にしては酸が少な目と思い、中間地のルーインエステート(マーガレットリヴァー)と冒険するがハズレでした。

以降、クラス会。かなり飲んだので、ワインの記録は消滅し、画像もボケている(涙)

 

  • Florent Viard Champagne BRUT Tradition
  • Pascal Doquet 1996

パスカル・ドケは、初期の頃のヴィンテージで珍しい。ナッティなマイラール反応を象徴する香りがある。

  

  • Sebastien Brunet Vouvray 2011
  • Macon Chrdonnay Pascal Pauget 2011

  

  • Henri Clerc Chambolle Musigny Vieilles Vignes 2009
  • La Chapelle de Saint Dominique 2007 Vin de Pay Hérault (M 30%, Carignyan 30%, Syrah 15%, CS 15%, MV 10%, )

赤の1本目は、09のシャンボール村名。タニックで固め。2本目は、06ヴィンテージが話題となったラングドックのヴァンドペイ。ジャミーさと果実感があり、新世界と間違いやすい。同名のサンテミリオンのワインとは異なる。

  

  • Mouton 1994
  • Salon 1999

泣く子も黙るムートンとサロン。調子が出てくるとバンバンと栓が開く。ムートンの2004の絵は、チャールズ皇太子の作品。後で掲載予定ですが、1999のサロンは適度に熟成が進みナッツの香りも感じ始めている。繊細なサロンにしては、歳を経ずして華麗に変身しつつあります。

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Clos de la Marechale垂直(1959, 1989, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010)

2014-03-30 | Tasting Note

ニュイ・サン・ジョルジュの名前を名乗れるワインは、行政区分上北側のニュイ・サン・ジョルジュ村と、南側のプレモー村となっている。そのプレモー村最南端にニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・ラ・マレシャルは位置している。大理石等に用いられる硬い石灰岩が切り出される地層が露出する場所の近くで、白い土壌と褐色土壌が点在している。元々この畑には、ピノ・ノワールが植えられていたようであるが、北隣のクロ・アルロの成功にならって、白い土壌にはシャルドネを植えることに切り替えたようで、両方の色が造られ始めた。2010は、赤白両方が供出された。表紙の写真最後方のみに映っている。

この畑は、1902年以降ミュニエ家が所有しているが、1950年~2003年までは、フェヴレに貸し出されていた。したがって、市中にフレデリック・ミュニエのラベルが流通したのは2004年以降のヴィンテージとなる。畑が名実ともにミュニエのものとなった時、看板を掛け違えてしまい、「la」が左右反対となってしまったが、ミュニエは意に介さず、トレードマークとしてエチケット上の「la」も左右正反対に表示している。

 

ワインは、2006~2010までがまず並べられた。人気投票の結果は2009と2010に集中。個人的には、タンニンの強い2009のポテンシャルは感じるものの、今飲む上では2008の方が開き美味しく感じた。バランスの取れている2010は若いものの今でも飲んで楽しめる感じがする。2007も2008に似て柔らかいが、2006はまだ固さが取れていない。

 

1989と1959は、素晴らし古酒。1989にはそこそこのパワーを感じるし、1959には繊細ながら微妙なバランスの良さがある。フェヴレは、タンニンが強い造りをする印象が強いが、熟成を経たこの二つからは感じることはできなかった。

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完全ブラインド(世界のSB、ボルドーとラングドック・ルーションの横)

2014-03-30 | Tasting Note

プロを中心とするワイン会に潜入。

Flight 1 (開栓18:40、供出19:00)

  • Sileni Cellar Selection Sauvignon Blanc, Marlborough 2013
  • Analivia Sauvignon Blanc, Rueda 2012
  • Hubert Brochard, Pouilly Fume Tradition 2010
  • Andre Vatan, Sancerre St Francois 2010
  • Ch. Villa Bel-Air, Graves 2010, (65% Sauvignon Blanc, 35% Semillon)
  • Dom. Gauby, Vin de Pays des Cotes Catalanes Vielles Vignes 2005 (50% Grenache Blanc, 50% Grenache Gris)

1から4の品種にたどり着くのは容易だった。NZはわかりやすいものの、知識の乏しいルエダは難しい。5と6は混迷を極める。樽を用いるボルドーは樽香がソヴィニョン特有のテルペン香をマスクする。1本仲間はずれが入っているのだが、それが5か6かに惑う。スモーキーな香りを出す6を樽とは無縁の香りと推論できたのは良しとして、チャレッロと考えたのは飛躍のし過ぎだったようだ。グリの香りと捉えるべきだったかもしれない。

Flight 2 (開栓17:30、5分間のデキャンティング後再び瓶に戻す。供出19:45頃)

  • Ch. Batailley, Pauillac 2005, (70% Cabernet Sauvignon, 25% Merlot, 3% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot)
  • Ch. Beychevelle, St Julien 2005, (47% Cabernet Sauvignon, 46% Merlot, 4% Petit Verdot, 3% Cabernet Franc)
  • Ch. d'Angludet, Margaux 2005, (58% Cabernet Sauvignon, 35% Merlot, 5% Cabernet Franc, 2% Petit Verdot)
  • Ch. Cantemerle, Haut Medoc 2005, (61% Cabernet Sauvignon, 31% Merlot, 8% Cabernet Franc)
  • Vieux Clos, St Emilion 2005, (60% Merlot, 30% Cabernet Franc, 5% Cabernet Sauvignon, 5% Pressac)
  • Ch. Bourgneuf, Pomerol 2005, (85% Merlot, 15% Cabernet Franc)

2005のボルドー横。温暖な夏を反映してかカベルネ系に顕著なメトキシピラジン(青ピーマン)の香りが少ない。全て右岸としてしまったが、ヴィンテージの可能性まで十分に考慮すべきであった。特にベイシュヴィルは、卓越した凝縮感と果実香のバランスが取れて美味。

Flight 3 (開栓18:00、数分間のデキャンティング後再び瓶に戻す。供出20:30頃)

  • Ch Sainte Eulalie, La Cantilene, Minervois-La Livinere, 2005, (55% Syrah, 30% Grenache, 15% Carignan)
  • Domaine Saint Antonin, Faugeres, 2005, (Carignan 30%, Grenache 30%, Mourverdre 20%, Syrah 20%)
  • Ch Ollieux Romanis, Corbieres, 2005, (Carignan 30%, Grenache 30%, Mourverdre 30%, Syrah 10%)
  • Ch Ollieux Romanis, Atal Sia, Corbieres-Boutenac, 2005, (Carignan 100%)
  • Preceptoire de Centernach, Coume Marie, Cotes du Roussillon, 2005, (70%, Grenache, 30% Carignan)
  • Dom. Gauby, Les Calcinaires, Cotes du Roussillon Villages, 2005, (50% Syrah, 25% Mourverdre, 15%, Grenache, 10% Carignan)

3rdフライトがボルドーの後に来たので、更に迷う。赤系果実は取れるも、濃厚さにスペイン・プリオラートへと発想が飛んでしまう。こちらも2005の横。場所はラングドック・ルーション。Gaubyは卓越している。バランスもとれて酸も残っている。収穫のタイミングをうまく調節したのであろうか。

 

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