Vino Masa's Wine Blog

Weekly notable wine update.
毎週、気になったワインをアップデートします。

PRD Partial Rootzone Drying

2013-05-26 | Tasting Note

ブドウ樹の一部にだけ水を与えないと、そのブドウ樹全体の発育が遅延するそうだ。

かつて、オーストラリアのAdelaide大学のDryとCsiro大学のLoveysがCabernetの樹を使って行った実験によると、drip irrigationにおいて根の一部に水が行き渡らないようにしたところ、枝の発育は通常のブドウ樹よりも遅れることがわかった。このメカニズムは、水が得られないブドウ樹の根がアブシシン酸(植物ホルモン)を生成し、発育を抑制する指令を出したことに呼応したたものである。

極めて興味深い研究内容と結果であるが、そもそも雨量がほとんどない時に発育・生育する場所ならではのことで、水の供給さあえあればirrigationで水分供給量が100パーセント可能であるからできたものでもある。

 

これを日本で応用できないか?日本の場合、秋雨前線や台風を恐れて収穫を急ぐ生産者は多いが、リスクはあっても成熟を遅らせるメリットはある。ボルドーやカリフォルニア・カルトのような凝縮したワインを日本で目指すとしたらおそらく必須のテクニックではないか?

私は、最近日本で世界レベルのワインが造れないか考えているが、そもそも降雨が多く、日照時間が少ないことが気になっている。この前者の解決法として、以下の栽培方法はどうであろうか。

  • 斜面にあるブドウ畑で、樹列を斜面上から下に並べる。したがって畝間も斜面上から下に傾斜を持つこととなる。
  • ブドウ樹の根を周りよりも少し高くして、畝間を樹間よりも少し低くする。
  • 畝間を一つ置きにビニールシートで覆う。一つ置きがポイント、全畝間に敷き詰めることはしない。これによって降水量が半分になる。(かつてヴァランドローはブドウの樹の根本の周りにビニールを敷いたことを思い出して考えた)
  • ビニールシートを敷くのは6月中旬から収穫直前まで。梅雨明け後に好天が続くようであれば、その時に撤去してもよいかもしれない。

ディジョンの降水量は、日本の主要ブドウ産地の三分の二。ヴェレゾンから収穫までの期間に限ると、梅雨の影響でディジョンの降雨量は日本の半分以下となる。しかし上記の手法によって降雨の半分は斜面下に流れるので、ディジョンに近い降雨環境が形成されるのではないか?かつ、水分がビニールを被せていない畝間のみからしか入らないので、PRDが日本でも応用できると考えるのだが。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コート・ド・ボーヌの昇格・降格を考える

2013-05-20 | Essay

 

コルトン

コルトンは広大な畑で、白・赤ともにコート・ドール一の広さを誇っている。土質はコルトンの丘の斜面東側と南西側で異なるようで、褐色土が多い東側が赤向き、白に近い南西側が白向きと言われている。白向きの土地で造られる赤、赤向きの土地で造られる白に対する評価は低い。

かつてのラヴァルによる評価は、区画(リューディ)によって行われていたので、現在のAOCで一括するのには無理があるのかもしれない。

主要品種:白

ラヴァル:1850年頃、ラヴァルが白について準一級としたのは、Le Charlemagne、Le Corton、Corton Les Chaumesの三畑で、全て白を対象としたものであった。

Jasper Morris: 現在のコルトン・シャルルマーニュの主要部分、斜面上部から中腹までを対象としている。En Charlemagne (白のみ、部分) 、Le Charlemagne (白), Le Corton, Corton Clos des Corton Faiveley, Corton Les Languettes (部分), Corton Les Pougets(部分),  Corton Rognet,

Remington Norman:Les Pougetsを取り上げているが、他は取り上げられていない。総じて赤より白に肩入れしている。

主要品種:黒

ラヴァル:赤については二畑のみ準一級。Corton Le Clos du Roi, Corton Les Renardes

Jasper Morris:赤は幅広にとってあるが、それでも斜面中腹となっている。Le Corton、Corton Les Bressandes、Corton Le Clos du Roi、Corton Les Greves (部分)、Corton Les Languettes (部分)、Corton Les Perrieres (部分)、Corton Les Pougets(部分)、Corton Les Renardes、Corton Rognet、Corton Les Vergnnes (部分)

Remington Norman:グラン・クリュに見合わないものが多いと述べているが、それから漏れるものは明言していない。Le Corton、Corton Les Bressandes、Corton Le Clos du Roi、Corton Les Perrieres (部分)、Corton Les Pougets(部分)、Corton Les Renardesの6区画を秀逸としているが、特別にCorton Clos des Corton Faiveleyを取り上げている。

黒については、多少Jasperの方が幅広で細かいが、Remingtonとの差異は少ない。

 

ボーヌ

ラヴァル:準特級としているのは、Aux Cras、Les Feves、Les Greves。

Jasper Morris:Les Grevesのみ別格一級となっている

Remington Norman:特級に見合う畑は取り上げられていない

ニュイ村と言い、ボーヌと言い繁栄した場所の周りは評価が高いのか?そういえば、ボルドーのマルゴー村、シャンパーニュのモンターニュ・ド・ランスの北側が高い評価であったのと似ているのかもしれない。

 

ポマール

ポマールで議論を呼ぶのはゼプノとリュジアンヌ

ラヴァル:該当なし

Jasper Morris:別格一級としているのは、Les Grands Espenots、Les Petits Epenots、Les Rugiens (バの区画のみ)の3畑

Remington Norman:Les Rugiensのみ特級としている。Grands Espenotsも秀逸としているが外している。土地の一貫性を重んじているので、斜面下部のGrands Espenotsを外しているのにはこだわりを感じる。

 

ヴォルネイ

ヴォルネイは丘になっていて、、ムルソー村を眺望できる。一見して陽当たりの良さがわかる。

ラヴァル:Cailleret、En Chmpans、Les Santenots、Les Santenots du Milieuの3畑をグラン・クリュとしている

Jasper Morris: Cailleret、Clos des Chenes、Les Santenots (上部)、Les Santenots du Milieu、Taille Piedsの4畑、特にTaille Piedsを入れたのは興味深い。ラヴァルによるとTaille Piedsは2級相当であった。

Remington Norman:Cailleretのみ特級、かつて王(領主)の所有であったことから、他よりも際立っていると結論付けているが、他の周りの畑にも一定の評価を得ているので、特級とはしないものの熱い視線を感じる。

 

ムルソー

ラヴァル:Les Perrieresのみグラン・クリュ

Jasper Morris: Les Perrieres、Les Charmes(上部)、Les Genevrieresを別格一級としている。

Remington Norman: Les Perrieresのみグラン・クリュとしているが、Les Genevrieresの上部とLes Charmesの上部にもその可能性を示唆している。 

 

ピュリニ・シャサーニュ

モンラシェ:ラヴァルの評価では、モンラシェは、ピュリニ側のみが別格特級と言われる、この畑だけ特別な扱いとなっていた。ロマコン以上である。シャサーニュ側については準特級である。現在の特級にもちろん異論はなさそうである。

シュヴァリエ:ラヴァルの評価対象から漏れている。当時はそれほど重要でなかったのか?現在の特級にもちろん異論はなさそうである。

バタール・ビアンヴィニュ・クリオ:現在のグラン・クリュにもちろん異論はなさそうであるが、こちらはラヴァルによるとプルミエ・クリュ

(ピュリニ村のプルミエ・クリュ)

  • ラヴァルは、ピュリニ村において、特級としたのはモンラシェのみで、他は全て一級止まりであった。Le Cailleret及びLes Pucellesをラヴァルが評価した1850年当時、これらには黒ブドウが植えられていたとのことは驚きである。
  • Jasper Morrisは、ピュリニ村の畑を広く取り上げ、カイユレLe Cailleret、Les Combettes、Ez Folatieres、Les Pucellesの四畑を別格一級としている
  • Remington Normanは、Les PucellesとLe Cailleretの二畑のみ。モンラシェの隣にあるLe Cailleretは厄介で、多くの人が評価するPucellesをグラン・クリュとするには、その斜面上部にあるLe Cailleretの昇格は必須でないと論理が成立しないことである。

 

(シャサーニュ村の一級畑)

  • ラヴァルが準特級としたのは、La Boudriotte、Clos Pitois(Morgeotに併合)、 Clos St-Jean
  • Jasper Morrisの見方は異なり、上位一級としたものにCailleretのみ
  • Remington Normanは、シャサーニュ村で昇格の可能性を示唆した畑はない

 

その他

他の村で、グラン・クリュとして取り上げられている畑はないのでここでも取り上げないこととする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コート・ド・ニュイの格付けを見直すとしたら

2013-05-13 | Essay

先般掲載した、ニュイ・サン・ジョルジュ以外のコート・ド・ニュイの村について、同じ文献などをもとに昇格・降格の意見をまとめてみた。Jasper MorrisもRemington Normanも意見は大きくは異ならない。

また、最後に1855年のラヴァルの格付けについてもコート・ド・ニュイを俯瞰していてみた。大きくは変わらないものの、濃淡が現れて興味深い。 

昇格

Jasper Morris:

特級畑あるいはそれを選択肢に入れている二畑

  • シャンボール・ミュジニ・レ・ザムルーズ
  • ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン=ジャック

別格一級として並のプルミエ・クリュとは別に扱っている畑、特にオー・マルコンソールは、上記の二畑にもう一つ加えて三傑と明記されている。

  • ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール (ラ・ターシュの元々の区画の隣)
  • ヴォーヌ・ロマネ・レ・ゴディショ (元々の主要部分は現在のラ・ターシュ)
  • ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー (リシュブールの斜面上部、ジャイエが再耕し、ジャイエ・ルジェとメオが造る)
  • ヴォーヌ・ロマネ・オーブリュレ (リシュブールの隣)
  • ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボーモン(一部、オーブリュレとエシェゾーの間)
  • ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カズティエ (クロ・サン=ジャックの隣)
  • ジュヴレ・シャンベルタン・オー・コンボット (ラトリシエールとクロ・ド・ラ・ロッシュの間)
  • ジュヴレ・シャンベルタン・レ・コルボー (マジの北隣)

Remington Norman:

考え方ははっきりしていて、テロワール(地形、地質、気候など)重視で、最近の評判は排除している。オー・コンボットを入れているのは、両隣がグランクリュであること、申請の手続きが事務的な事情で難しかっただけであることを理由としている。クロ・パラントゥーは、グランクリュ帯の上部に外れているので除外と明記されている。

  • シャンボール・ミュジニ・レ・ザムルーズ
  • ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン=ジャック
  • ジュヴレ・シャンベルタン・オー・コンボット

1855のラヴァル:

そもそもの特級畑の基準が現在のニュイ・サン・ジョルジュ以外では厳しく、現在はプルミエ・クリュだが当時の潜在力はグラン・クリュという畑はない。

 

降格

Jasper Morris:

クロ・ド・ヴージョについては評価を避けているが、書かれているトーンは一部降格を示唆

  • マゾワイエル・シャンベルタンの一部
  • エシェゾーの一部

Remington Norman:

こちらは、本文中で述べられているのみで、見出しや表とはなっていない。

  • エシェゾーの一部
  • クロ・ド・ヴージョの一部

 

以降は、歴史的な検証の要素が強いが、ラヴァルの格付けは示唆に富んでいるので、過去と突き合わせてみる。

1855のラヴァル:

第一の格

  • ジュヴレ村のクロ・ド・ベーズとシャンベルタン
  • モレ村のクロ・ド・タール
  • シャンボール村のミュジニ
  • ロマネ・・コンティ
  • ラ・ロマネ
  • ラ・ターシュ(正確には一部のみ)
  • リシュブール(正確には一部のみ)
  • グラン・エシェゾー

これら以外は最上位格付けではなかった。ほとんどが第二の格ということになるが、幾つか第三の格と低くみられていた。この基準だと厳しい結果となる。個人的な予想を超えているのが、クロ・ド・タール。歴史的にも由緒正しいそうだ。

第二の格

  • リュショット・シャンベルタンの上部
  • マジ・シャンベルタンの上部
  • グリオット・シャンベルタン
  • シャペル・シャンベルタン(シャペルの区画)
  • シャルム・シャンベルタンの上部
  • クロ・デ・ランブレ
  • クロ・ド・ラ・ロッシュ
  • ボンヌ・マール
  • クロ・ド・ヴージョ(準特級なので、第1.5の格とすべきかもしれない)
  • ラ・グランド・リュ
  • リシュブールのレ・ヴェロワイユの区画
  • ラ・ターシュのゴーディショの区画?
  • ロマネ・サン=ヴィヴァン
  • エシェゾーの8区画

先に記載した、次の2畑も第二の格

  • (シャンボール・ミュジニ・レ・ザムルーズ)
  • (ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン=ジャック)

第三の格

  • リュショット・シャンベルタンの下部
  • マジ・シャンベルタンの上部
  • ラトリシエル=シャンベルタン
  • シャペル・シャンベルタン(ジェモーの区画)
  • シャルムシャンベルタンの下部
  • マゾワイエル・シャンベルタン
  • クロ・サン=ドニ(Remington Normanは、この畑に限って記載内容が不明瞭としている)
  • エシェゾーの3区画

第一と第二の格を合わせたものは、現在形とそれほど齟齬がない気がする。因みに、ジュヴレ・シャンベルタン・オー・コンボットについてラヴァルはコメントしていない。畑は取るに足らなかったのかは不明。ジュヴレ村の現在のグラン・クリュの濃淡が解り面白い。グリオットは斜面下部でも評価は低くない。

先般、投稿したジュヴレ村の名前の由来と合わせてみても居住地(マジ、マゾワイエル)、教会(チャペル)のあった場所の評価が低いことは整合している。

http://blog.goo.ne.jp/vino_masa/e/da8923516d3fb017bdfcb81823e7f53f

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニュイ・サン・ジョルジュ

2013-05-06 | Essay

かつてこの村は注目を集める村だった。1855年にラヴァルが書いたものによるとニュイにグランクリュ相当の畑が数多く存在している。

  • ジュヴレ村:クロ・ド・ベーズ、シャンベルタン
  • モレ村:クロ・ド・タールのみ
  • ミュジニ村:ミュジニのみ
  • ヴージョ村:なし(クロ・ド・ヴージョは準特級)
  • ヴォーヌ村&フラジェエシェゾー村:グラン・エシェゾー、ラ・ターシュ、ロマネ=コンティ、ラ・ロマネ、リシュブール
  • ニュイ村:オー・ブド、レ・カイユ、オー・ミュルジェ、ポレ・サン・ジョルジュ、レ・プリュリエ、レ・サン・ジョルジュ、オー・トレ、レ・ヴォークラン

その後、一部の区画の統廃合があったりしたので、一概には比べられないが、盛衰は激しい。

ただ、1930年代のAOC制定に際しては、戦略の拙さもうかがえる。ニュイ村を代表していたアンリー・グージュは、会合に参加して、敷居が高いと思い込んだのか、ニュイ村からはグラン・クリュの該当なしと結論づけてしまったようである。この申請を行ったのは、後々のブランド戦略に大きな傷となっているに違いない。

この村のグラン・クリュ候補の筆頭は、レ・サン・ジョルジュ。村の中央に位置し、ニュイ・サン=ジョルジュの村名も19世紀に畑名を拝借して命名されている。そのほか、周りのレ・ヴォークランレ・カイユ、ヴォーヌ寄りのオー・ブドの評価は高めである。Jasper Morrisが別格一級としたのもこの4畑。

レ・サン・ジョルジュの格上げの申請・運動は続いているが、周りの畑の所有者や、他の地域の昇格候補畑の所有者も「オレもオレも」としゃしゃり出てまとまらないようである。

現代の識者はどう考えるか?Jasper Morrisは、別格一級として上記4畑にある程度の価値は認めたが、グラン・クリュ相当とまではしていない。Remigton Normanは、レ・サン・ジョルジュのみグラン・クリュ相当としている。

ニュイ村の畑ごとの濃淡がわかったのは面白い。なんとなく4畑を中心に買いたくなる。

参考文献:Jasper Morris "Inside Burgundy"、Remington Norman ”Grand Cru”

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

直近のワイン会

2013-05-04 | Tasting Note

日本のアマチュアワイン通のまさに頂点の方々の集いに入れていただいた。

午後3時から夜中1時過ぎまでの長丁場、一時間にアルコールは10グラム消費されるので、時間をかければワインも多く飲めるそうだ。ワイン一本に含まれるアルコールは約100グラム、8人で11本開けたので、一人130グラム摂取しているが、所要時間を9時間とすると90グラムは寝る前にすでに消費されている計算。

この部屋の広さにブドウを植えたら、ブルゴーニュだと何本ワインが造られるか、など、実践計算力も高い、、、

昨年のエキスパートコンクール、檀上から審査員の動きを見て自分の位置をどう確認したか、など興味深い話題に沸いた。

言語表記に慣れるための血のにじむようなスペル暗記の努力など、さすがと言うしかない。WSETディプロマ受験が始まった頃、毎回落とされて苦悩したお話など心を動かされる。

私が発見したマーフィーの法則

  • マーフィーの法則1:ワイン通は、ブルゴーニュ通の家のワイン会に招待されても、ブルゴーニュワインを持参したりしない。
  • マーフィーの法則2:ワイン通は、パーカーが嫌いでも、持参するワインのパーカーポイントには気を付ける。
  • マーフィーの法則3:ワイン通は、持参するボルドーワインのヴィンテージには気を付ける。

以下、皆様がお持ちになったワイン。

スペインのカヴァ、最高峰。チャレッロ40%、マカベオ60%。色は蛍光色に近い黄色。特徴となる苦味は品種特性か?スペインの温暖な気候が原因か?今回の参加者のうち二人が、国内在庫をほぼ買い占めていた、、、

セロスのロゼ、デゴルジュ2008年、優勝者はブラインドでセロスのロゼを当てた!

ガヤの造るソヴィニョン・ブラン

 

これは、珍しい!まだDOCの時代のブルネロ。二行目に小さくVino a Denominazione di Origine Controllataと記載されている。

ブルゴーニュ最良年のメオ、まだジャイエが関与していた時代でもある。

パーカー100点

当時カリュアド・ラフィットはパーカーの採点対象外だが、同年(82)のラフィットはパーカー100点

ラスカーズもパーカー100点、エチケット表記は「Grand Vin de Leovlle」と記載されている。

シェリーは、相性の幅が広い、鴨との相性も抜群。寿司にフィノ(特にマンサンサニージャ)は定石であるそうだ。

またまた、最良年のクラヴァイヨン、マイラール反応に由来する芳香は見事!

ヌフも素晴らしかったが、すでに酔いつぶれる寸前

とどめもパーカー100点のマルゴー、しかし、体力が持たずに次回持越し?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のワイン D

2013-05-03 | Tasting Note

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のワイン C

2013-05-03 | Tasting Note

 

 ブルゴーニュ的シャルドネ@RRV

 新世界的イタリアンピノ@トスカーナ

フリウリ

 熟成させたら見事

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のワイン B

2013-05-03 | Tasting Note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のワイン A

2013-05-03 | Tasting Note

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リシュブールの変遷

2013-05-01 | Essay

リシュブールは、二つの区画から成る。Les RichebourgとVeroillesの二つである。特に後者は、Richebourg-sous-Veroillesとか、Richeboug-ou-Veroillesと称されることもある。また、語順が逆のLes Veroilles-sous-Richebourg、Les Veroilles-ou-Richebourgと書かれた本もある。

その昔、Lavelleが格付けを行った際の特級(テート・ド・ユヴェ)にはLes Richebourgの区画しか含まれていなかった。Veroilllesは、一段階格下で、格下の中でもRomanet St. Vivant、Les Gaudichots(La Tacheの4分の3を占める)、Malconsorts、Grand Rue、の次にVeroillesと記載されている。

Richebourg-sous-Veroillesの意味は、Richebourgの下のVeroilles。このVeroillesのある所有者が自分の畑の法的な分類について期待せずに裁判所にお伺いを立てた。政治的な力を持っていたカミュゼ家のエチエンヌ・カミュゼは、その申請書の畑名である「Richebourg-sous-Veroilles」のsousのsを二つ消して「Richebourg-ou-Veroilles」としてしまった。この意味はRichebourg、または、Veroillesで、これをもって二つの区画はRichebourgの特級として認められたとのことである。

もっとも、この表記はLa Tacheにも言えて、Les Gaudichots sous La Tache、若しくは、Les Gaudichots ou La Tacheと書かれたりもしたし、エチエンヌ・カミュゼ以前にもRicheboug ou Veroillesと書かれた文献はあるので、エチエンヌのせいだけにはできない背景もあるようだ。

参考文献

  • Allen Meadows: "The Pearl of Cote"
  • Remington Norman: "Grand Cru"
  • Jasper Morris: "Inside Burgundy"

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする