空間と対応の気持いい店なのです。
さて、食事はどうかな


こちら、最初に出てきた料理です。
出汁がしっかりとってあって、酒に合いそうな。

次に碗物。
蕪の薄切りの下のすましの下に沈んでいるのは魚だったと思います。

器も立派です。
残念なことは、しばらく経ってしまうとこうして何を食べたのか忘れてしまう
ことです。今、碗の中身はやはり魚だったし、吸い物の味が冴えていたことも
こうして思い出せるのですが、何の魚だったのかやっぱり思い出せません。
何だったかな


造り。
サワラとカツオと何かだったんですよね。炙ってあるサワラの香ばしさがよく記憶に
残っていて、面白いと思ったのでそれは覚えています。今見ると、キャベツが付け合わせに
あしらってあって、見かけも楽しいですね。
このへんでいつも時間をじっくり使います。

なぜか次にでてきたのがおでん。
薄味の出汁で焚いてあります。
おでんが出てくると妙に緊張がなくなって落着きますね。
もちろんリラックスして食事を楽しんでいるのですが、おでんと対面すると
一気に別の日常にスライドしてしまうのです。この見かけで目を見張るほど
の味のおでんだと、たいへんな話題になるのですが、ほっとする普通のおでん
なのでした。惜しい。

揚物。
春なのでふきのとうなのです。
揚物といえば、以前「にこら」で食べたえびいもの唐揚げがクリーミーだった
ことがしっかり記憶されてます。こちらは天ぷら。野菜と魚がメインです。

やっとお会いできました。この天ぷら盛りで出会ったのがぐじ(甘鯛)。
うろこが薄くてやわらかいきれいな魚です。
そのため、こうして熱を加えると鱗が反り返って花が咲いたようになります。
飼主、初めて京都の冬の魚、ぐじを食することが出来ます。
夏の鱧は必ず食べているのですが、なぜか今まで冬のぐじを食べたことがなかったのです。
初めて食べた味としては、淡泊で上品、でも水っぽくなくて甘い。
飼主、かなり神経を集中して、ぐじの脂の風味を探ろうとしました。
ぐじの味が何なのか、脂から探ろうとしてどうも失敗。
ショックです。この魚の特有の香りは個性を構成しない。
身のやわらかさ、くせのなさと上品さがぐじの個性なんですね。
【さすが高級魚、というわけでここで終らず明日も続き】

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