この寒い夜、なかなか出歩きたくないものですが、飼主は
独りでこのあたりの秘密の場所で秘密の酒を飲んでしばらく過ごす
のです。ほんのたまに、こんなことがあります。
秘密ですからね、クルシャ君も知りませんよ。

秘密なのに、すぐ近くで休んでいるクルシャ君のことばかり
思うのも当然。とはいっても、秘密ですからね。敢えて何度も
秘密を連発します。

京都タワーなんてものが艶めかしく微笑んでいるように思えてしまうのも
飼主に秘密があるからなのだ。

そんなわけで、横町あたりに潜り込んでありきたりのものを
つまんで、さっさと帰りました。
この間何があったかは、秘密です。


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