重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

出会いました!

2007-04-12 | つれずれ
今朝、
いつも通りのマイカー通勤コースを走っていた時のことです。

ある交差点を右折すると、
その先で信号待ちしていた車列の最後尾に、
予想もしない車が止まっているのを見つけたのです。

この車です。



それはなんと、
わが愛車、金ピカ塗装の○菱RVR「マツケン・サンバ」号ではありませんか。

いえ、
混乱するかも知れませんが(というより私の頭が一瞬、混乱してしまいましたが)、
私は今朝も、この↓



金ピカ塗装の愛車・○菱RVR「マツケン・サンバ」号に乗っていました。

つまり、
金ピカ塗装の愛車・○菱RVR「マツケン・サンバ」号に乗っている私が、
まったく同じ金ピカ塗装の○菱RVR「マツケン・サンバ」号に出会い、
しかも、真後ろについてしまったのです。


街角で、自分と同じ車種の車に出会うことは、それほど珍しくないでしょうね。

でも、
私が乗っている車は、なんといってもボディカラーがド派手な、この金ピカ塗装です。
色違いの「○菱RVR」は見かけても、
同じボディカラーの車に出くわすことは、滅多にありません。


この車は3年前、新車に買い替えるという息子から譲り受けました。

その時、この車に乗ることを、躊躇しなかったわけではありません。
車種や性能や装備にはまったく問題なかったのですが、
なにしろこの色です。

私のような年配者が乗るには……いや、私のようなオッサン世代でなくてもたぶん、
いささか……いや、かなり、気が引けますよ。

息子がこの車を買った時、
数あるカラー・バリエーションの中から、なぜわざわざこの色を選んだのか、
彼の色彩感覚を、いまだに理解できせん。


「クマのプーさん」号と、息子はこの車に愛称を付けていたそうです。
でも、
譲り受けた私が、会社に初めてこの車に乗って行った日、
とても素直なある同僚が、
とても正直に感想を言い切ってくれました。

「なんじゃ、この色は。マツケン・サンバじゃん!」。

その日その瞬間から、
「クマのプーさん」号は、
「マツケン・サンバ」号へと改名されました。


ともあれ、
そんな希少価値?の「マツケン・サンバ」の兄弟に、
私は今朝、
出会ったのです。

みなさんにはお分かりにならないでしょうが、
私にとってそれは、
いたく感動した一瞬でありました。


数百メートル走った先の交差点で、
兄弟分は右折し、軽快に走り去っていきました。



もうしばらく一緒に走っていたかったのに、残念。

「またな!」と、
いつかどこかで再会する機会を祈りながら、
遠ざかる兄弟分の後姿を、見送ったのです。


………と、話は、それだけです。
他愛のない話です。


ただ――、
少しばかり余談が、あると言えば、あります。

実は最近、息子から、
いま彼がいま乗っている車と、この「マツケン・サンバ」号を、もう一度取り替えようかとの申し出がありました。

息子のいまの愛車はト○タの「ア○シス」。
色は濃紺。私の好きな色です。
走行距離は「マツケン・サンバ」号の4分の1。
カーナビはもちろん、盗難防止装置やコーナーセンサー、
さらにリモートエンジンスターターまでついています。

いいですねえ。
ありがたい話です。
当然、心が大きく揺れました。

でも結局、
息子の申し出を辞退しました。


車長が「マツケン」号より少し長いため、
勤め先の、狭い駐車場に入れるのが大変、というのが辞退した一番の理由です。

でも実は、
彼には言わなかったほかの理由もあったんです。


それは、
この「マツケン・サンバ」号は、
息子が初めて自分の給料で買った車だということです。

それだけでなくこの車は、
その後の一時期、
突然の脳出血で半身不随になり、もう車を運転することはできなくなった家内が、
元気な頃には毎日、乗り回していた車でもあったことです。 

そんな「マツケン・サンバ」号を、
私はいま、彼らから「預かって乗っている」という気持ちがあります。

だから、
この車に乗っていたいんです、本当は。


メンテナンスを怠っていません。
エンジンもオーバーホールしましたから、
高速だって、その気になれば160km/hぐらいは余裕で出ます。
まだまだ充分、現役です。

だから、
もしかすると
この「マツケン・サンバ」号は、
私が乗る最後の車になるかも知れない
――と密かに思いながら、乗っています。


なので、
この金ピカ塗装の「マツケン・サンバ」号を、
もしどこかでお見かけになったら、
みなさん、
恥ずかしがらずに、手を振ってくださいね

乗っている私のほうが、
少し気恥ずかしいんですから。


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感激 (kawa)
2007-04-12 21:48:43
したでしょうね。確率的には、ありえないことですから。
返信する
(続き) (kawa)
2007-04-12 21:58:17
きっと、止まって、二言、三言、会話したかったんじゃないでしょうか。前の車が気がついたか、気になります。

>マツケンサンバ
これだけ思い入れがあると、いけるころまで行くしかないですね。可愛がってやってください。
返信する
たぶん… (kawaさんへ)
2007-04-12 22:25:58
前の車も気がついたと思いますよ。
「やあ、ご同輩!」ぐらいの挨拶は、してみたかったですし。

そう、行けるところまで行きます。
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でしょうねぇ~・・・ (mori-kuma)
2007-04-13 01:25:02
 アタシも、自分の前の自転車に対しての思いが
似たようなものがあったので、何となくお察しします。

ま、今は今の自転車に既に愛着わいてきておりますがね(苦笑)

 しかし…未だに『室蘭』ナンバー……。
 やっぱりもう一度北海道へ戻りたいのでしょうか???

 それと『あ○しす』??
 そんな名前あったんだ?アリストでもなく、アイリスでもなく…?

 ト○タ車って、結構好きだから知ってるハズなんだけどなぁ??
 新しいのかなぁ??

 う~??気になるなぁ
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もしも見かけたら、 (pa-man31)
2007-04-13 12:04:19
絶対、手を振りますよ。uwanosoraさんも、また兄弟分に、お会いになったら、今度は、運転手さんと、感激の御対面をしてみてくださいね。
そのときのブログ記事が とても楽しみです。きっと、まためぐり合いますよ。兄弟分の車も 気にしているかもしれませんね。
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北海道… (mori-kumaさんへ)
2007-04-13 22:06:47
できれば、「戻り」たいですね。
今の状況からは、叶わぬ夢になってしまいましたが…。

「ア○シス」は、いまも女優の小雪さんがCMに出ていますね。もう3年前からかなあ。
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巡り合えれば… (pa-man31さんへ)
2007-04-13 22:09:16
いいんですけどねえ。今度は、交差点の真ん中でも止めちゃうかも。
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あれって… (mori-kuma)
2007-04-13 23:33:49
 あぁ…
 もしかしてガラスの靴で~ 飾るミモザぁ~のCMソングの?

 あれって、あぁ…
 アタシの勘違いだったのね

 なるほど。
 解決できてホッ
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いいお話ですね (ピーちゃん)
2007-04-13 23:43:16

マツケンサンバ号にまつわるいいお話をお聞きし、
胸が熱くなりました

私もお見かけしたら、必ずや手を振りますよーー

私も、ト○タ車に乗っておりますが、
たまたま同じ車種で同じナンバーの車に、近所の駐車場で一緒になり
アイコンタクトをとったことがありますよ

なんか、妙な仲間意識といいますか、
通じるものがあるんですよね
返信する
得心いただけて… (再びmori-kumaさんへ)
2007-04-14 00:15:45
何よりです。
ちなみに、こんな車です。http://toyota.jp/isis/ 
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