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三鷹オスカー

77年から90年まで三鷹駅の前にあった名画座。180座席、もと商店を改造したとかで、質素なつくり、洗面所が場内にあり、映写幕の左が男子、右が女子用だった。3本700円で、家に近いのが、ありがたかった。オスカーというと響きが立派だが、アカデミー賞とは何の関係もなく、座席の色が赤いのがわずかにレッド・カーペットを連想させるだけで、それも所々つぎがあたってる。大抵は1人で行ったが、89年11月ダニエル・デイ・ルイス特集の時、土曜日で、珍しくかれも見ると言い出し、卵焼きや肉の旨煮、きゅうりの漬物に海苔巻きのおにぎりなど、彼が弁当を作ってその大きな箱を腕に抱えて歩いて行った。ところが満員で座れず、最初の1本は後ろの壁際で立ち見したこともあった。また突然サイレンの音がして館内に煙が入り、近くが火事だということで上映中止になったこともある。そのときも後日有効の無料券を配るなど、いきな計らいのある館主だった。隣は「好味屋」というパン屋で、開場前の列からちょっと抜け出してパンを買ったりした。

ここで見た映画は結構な数になる。記録をとり始めた88年から引用するが、40代半ばに書いた字が小さくて今は眼鏡をかけないと読めない。

88年は17回32本
この愛の物語・青春かけおち篇 地球に落ちて来た男・マリリンとアインシュタイン・赤い影 満月の夜・緑色の光線 アメリカの夜・恋のエチュード ダントン・白樺の林 ノスフェラトゥ・サブウェイ 赤いテント・氷壁の女 ラジオデイズ・カメレオンマン 大河のうた・大樹のうた・大地のうた 戒厳令下チリ潜入記 アリア ことの次第 紳士協定・怒りの葡萄 青春群像・魂のジュリエッタ 特別な一日・今のままでいて・ジンジャーとフレッド ランボー地獄の季節・ステッペンウルフ。

89年は23回50本
第3の男 友だちの恋人 太陽の帝国 ブロンドの殺人者・浜辺の女・夜の人々 エイリアン2・ハーフムーン通・目撃者 タバコロード・紳士協定・十字砲火 眺めのいい部屋・熱砂の日・モーリス めし・山の音・驟雨 愛と宿命の泉2・ギャルソン ゴシック・サロメ・マーラー リトルニキータ・スタンドバイミー・旅立ちの日 ウッドストック・イマジン・グッドモーニングベトナム 第七の封印・モニカ シルビーの帰郷・カラーパープル・プレイスインザハート バーディ・ミシシッピバーニング 巴里ホテルの人々(この日、火事で中止になった) フランスの思い出 男と女2・哀しみのバイオリン・日曜日が待ち遠しい マイビューティフルランドレット・眺めのいい部屋・存在の耐えられない軽さ 破れ太鼓 アマンインラヴ・コカコーラキッド・グッモーニンバビロン 

90年は34回82本
フレンチコップス・女たちのテーブル 若い人・いつでも夢を シャルロットフォーエヴァー サマーストーリー・ハンドフルオヴダスト 私の中のもう一人の私・ラジオデイズ ニューヨークストーリー・セプテンバー・ハンナの姉妹たち マネキン・レスザンゼロ ダンスウィズアストレンジャー・予告された殺人の記録 さよならゲーム・メジャーリーグ 早春・晩春・東京物語 悲愴・眺めのいい部屋・シエスタ サロメ・ゴシック・マーラー モーリス・白蛇伝説・幻の城 トップハット・コンチネンタル・スイングタイム
エバースマイルニュージャージー・マイビューティフルランドレット・存在の耐えられない軽さ 危険な関係・レインボウ ボーイミーツガール・汚れた血・エリザとエリック 戦場の天使・さよなら子供たち 四つの冒険・満月の夜・クレールの膝 海底軍艦・妖星ゴラス・フランケンシュタイン ZOO/数に溺れて カルテット・死への逃避行・殺意の夏 ラウンドミッドナイト・ジャズメン・バード ファントムオヴパラダイス・ロッキーホラーショー・リトルショップオヴホラーズ 恋のエチュード・シェルブールの雨傘・冒険者たち ヘルシンキナポリオールナイトロング カラマーゾフの兄弟・悪霊・罪と罰 ゴダールの探偵・右側に気をつけろ・ゴダールのマリア 神風・ディーゼル・フランスの思い出 賭博者ボブ・恐るべき子どもたち・マンハッタンの2人の男 小早川家の秋・麦秋・秋日和 ひまわり グッドモーニングバビロン・巴里を追いかけて

1990年見た映画189本の半分近くをここで見たことになる。終りの2本を見たのは12月29日で料金は500円。翌30日、惜しまれて閉館したが、昨年、一日だけ復活したそうだ。

→「眺めのいい部屋」11-7-4
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