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映画「源氏物語 千年の謎」

2011 東宝 136分 監督 鶴橋康夫 原作 高山由紀子 出演 東山紀之 真木よう子 窪塚洋介 田中麗奈 生田斗真 中谷美紀 鑑賞 松江SATY東宝

源氏物語はこれで3度目だ。
従来の源氏と違うのは藤原道長が天下を取る野望のために源氏物語を書かせたとなっているところだ。そのために紫式部を色仕掛けで動かす趣向。

また、現代風に画像はなかなか美しい。もののけが屋上から道長を襲い、かれが刀を抜いて応戦するシーンとか、光源氏が舞を舞うシーンが映像的に目新しい。

数多く出てくる女性よりも、藤原道長(東山紀之)とその友達など、男性陣が興味をそそる。ひとりは陰陽師・安倍晴明(窪塚洋介)。いつも遅参し、「役に立たぬ男よのう」と言われる。かれが木の葉を吹いて女を作り出すのが面白かった。

もうひとりは、食べることにも女性にも興味がなく、いつも本を読んでばかりいる男※。
(本は「白氏文集」)道長は別だが、この二人は「草食男子」といえるだろう。

女性では桐壺と藤壺を演じる真木よう子が抜群の美しさである。

紫式部(中谷美紀)は、美人ではないが、庭を散歩中、道長に襲われて関係を持ったと描かれている。ヴェルサイユ宮殿じゃあるまいし、夕暮れ女性がひとりで庭を歩くなどということはありえただろうか。

すだれを掲げるのに、女性が両脇にいて、手で持上げていたが、いくら平安時代でも巻上げ機がついていたのではないか?清少納言の「香炉峰の雪」では確か紐を引いていたと思うが。

総合点は67点。長尺だし、劇場でなくても、レンタルかTVでもいいのでは。

→「千年の恋 ひかる源氏」11-6-28
→「新源氏物語」14-5-15

※ 藤原行成だそうだ(12-1-9付記)
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