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劇「アンナ・カレーニナ」

1月28日島根県民会館中ホールで。
劇団 エイコーン
栗原小巻:アンナ・カレーニナ
清水紘治:カレーニン

松江に来て初の演劇鑑賞。その前に見たのはかれこれ20年前だろうか。

1.8列目の16番と言う最上?の席だったが、日頃よく空いた映画館で見ることになれているので、満員の会場の熱気に当てられた。折しも風邪の直りかけで、ひょっとしたらと言う悪い予感が当たり、前後左右ぎっしりの客で濁った空気、咳が止まらなくなり、隣人が「大丈夫ですか」と心配そうにたずねる。15分の休憩になったところで、最後部に行き立見した。それでも十分鑑賞できる。

2.栗原小巻はわたしと同じ年齢。そう思うと3時間近くを主役で出ずっぱり、その尽きることのないエネルギー、よく通る声やよくしなう身体におどろいた。また彼女が独身を通していることも知って畏敬の念に打たれた。

3.映画と違うのは、終った後、出演者がずらりと舞台に並んで拍手を受ける。その瞬間、今までの架空の世界の人物より大きく見える。まさに生きている人間を実感。観客の圧迫感といい、俳優の存在感と言い、そこに肉体が存在するということは何と迫力があるのだろう。

中ホールの576席が、2回とも満員になる、またそうでなければ、地方で演劇を見ることは出来ない経済的な理由がある。都会で見れば、義務で縛られない、気軽な鑑賞が出来るかもしれないが、入場料は高く、他に誘惑があればそちらに行ってしまい、熱烈な演劇ファンをのぞけば劇とは無縁になるだろう、わたしのように。

→「わたしの演劇鑑賞史」2012-1-15

例会は2ヶ月に1回なので、今年はまだ5回あり、次は「天切り松」と言う左とん平主演のミュージカル。演劇鑑賞は何もかも初体験なので、様子が分るまで最低1年は続けるつもり。

●トルストイ
→「復活」 12-4-14
 →「北御門二郎」 12-2-19
●「天切り松」
 →12-4-2
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