映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
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宮崎・鹿児島・大阪・東京・大阪・松江を経て横浜在住の77歳。映画・読書・散歩の日々 |
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〔本〕美少年映画セミナー
2006年10月19日 / 本
著者 長沢節 発行所 角川書店 1994年 (古書600円)
自転車の転倒がもとで亡くなった長沢節(1917-1999)はファッション・イラストレーターとして戦前戦後を通じて活躍し、エッセイや映画評でも、名高い。
三島由紀夫が彼のデッサン教室に通ったり、「仮面の告白」の表紙を依頼した(実現はしない)こともあったという。
「装苑」に71年から連載された映画評は85年に「セツの100本立映画館」として草思社から出版されたが、これはその後9年分を追加・再編して角川書店から出されたもの。
先日、ある映画館の片隅の古書コーナーで発見し、慎重な私には珍しく、即買った。それというのも30数年前から、彼のファンなので。いつも「若い、貧しい、瘠せている」ことに美の基準をおいていた(そのことの功罪はともかく)。
彼の死因は写生会に生徒を引率し、見回り中に自転車が転倒したため。救急車で運ばれている最中も、包帯の巻き方にこだわる、美意識の強さは残していた。
あくまで「欧米の」美少年を映画スクリーン上に愛した八十二年の生涯独身、その生には彼の出身地会津の白虎隊に通じる何かを感じる。
自転車の転倒がもとで亡くなった長沢節(1917-1999)はファッション・イラストレーターとして戦前戦後を通じて活躍し、エッセイや映画評でも、名高い。
三島由紀夫が彼のデッサン教室に通ったり、「仮面の告白」の表紙を依頼した(実現はしない)こともあったという。
「装苑」に71年から連載された映画評は85年に「セツの100本立映画館」として草思社から出版されたが、これはその後9年分を追加・再編して角川書店から出されたもの。
先日、ある映画館の片隅の古書コーナーで発見し、慎重な私には珍しく、即買った。それというのも30数年前から、彼のファンなので。いつも「若い、貧しい、瘠せている」ことに美の基準をおいていた(そのことの功罪はともかく)。
彼の死因は写生会に生徒を引率し、見回り中に自転車が転倒したため。救急車で運ばれている最中も、包帯の巻き方にこだわる、美意識の強さは残していた。
あくまで「欧米の」美少年を映画スクリーン上に愛した八十二年の生涯独身、その生には彼の出身地会津の白虎隊に通じる何かを感じる。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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共通するのは、映画の中の美しい生きものが好きということだけなんですね。
Biancaさん、こんにちは。
「セツの100本立映画館」図書館で借りて読んだ覚えがあります。
(もしかしたら別の本だったかも?確かこれだったと思います)
彼の死因については詳細を知りませんでした。
そういうことだったのですね。
救急車で運ばれる間にも包帯の巻き方にこだわる・・・
ちょっと前に観た「キンキーブーツ」で主演のローラがやはり救急車で運ばれながら「ディオール(違ったかな?)のストッキングが・・・!」としきりに気にしているシーンを思い出してしまいました。
(ちょっと違いますかね??)
うれしいです、セツの読者に会えて・・・
そういえば、私が初めて彼の本を見たのも、日比谷図書館だったと・・・もう30年以上になりますが・・・
キンキーブーツにそんなシーンありましたっけ?
女性の服装に興味ないので、憶えてないのかな?